25球場なら本塁打だった一打が、PNCパークで消えた

出典:大谷翔平、“幻の12号”に敵地騒然!レイノルズの超美技で本塁打キャッチ – モーション選択
MLB公式データサイト「Baseball Savant」によると、その打球は30球団のうち25球場で本塁打になっていました。
でも、残りの5球場のひとつ。よりによって敵地・ピッツバーグのPNCパークだったんです。
日本時間6月11日、ドジャースの大谷翔平選手がパイレーツ戦で放った12号本塁打性の打球が、左翼手のファインプレーに阻まれて「幻」になりました。
スポーツ報知の報道によると、本塁打性の当たりがスーパーキャッチに消え、敵地は騒然となったと伝えられています。
打球速度は99.4マイル(約160.0キロ)、推定飛距離は375フィート(約114メートル)。
数字だけ見れば、文句なしの一発。それが記録上は「左飛」に変わりました。
「1番・投手」での二刀流登板中の出来事

この一打が生まれたのは、ただの打席ではありません。大谷選手はこの日「1番・投手」で先発する、リアル二刀流の試合でした。
しかも4登板連続の二刀流登板。投手としても見どころの多い一戦だったんです。
打席の流れを追ってみます。
- 初回先頭の第1打席:フルカウントから内角低めのスライダーで空振り三振
- 3回2死一塁:フルカウントから99.4マイル(約160.0キロ)の球に反応
3回の打席で、大谷選手は逆方向となる左翼方向へ強い打球を放ちました。
打球は左翼席へ一直線。ところがフェンス際で待っていた守備に、その軌道を断ち切られます。
投手としては初回にピンチを招きながらも、無失点で切り抜けていました。
この試合は7イニング投げれば規定投球回に到達し、日本人単独トップとなる7勝目がかかった登板でもあったんです。
阻んだのはレイノルズ、その守備の中身

出典:【大谷翔平】ラッシング捕手の守備妨害直後にロッカーで大谷らが放った“まさかの第一声”を米メディアの取材で明かし感涙 – 大谷しか勝たん
12号を消したのは、パイレーツの左翼手ブライアン・レイノルズ選手です。
フェンス際で手を目いっぱい伸ばし、本塁打性の打球をホームランキャッチ。記録は「左飛」となりました。
登板前の大谷選手の投手成績は、6勝2敗・防御率0.74。
そして打撃も好調でした。6月は打率4割4分8厘、1本塁打、6打点。OPS .938はリーグトップの数字です。
この試合では自己最速100.4マイル(約161.6キロ)も計測しています(報道により最速161.3キロの記載もあります)。
投打ともに状態が上がっている中での一発だっただけに、「奪われた」形になったわけです。
意外と知られていない事実と今後の注目点

出典:【大谷翔平】ドン・ケリー監督が試合後に明かした“大谷への本音”に米メディア騒然…なぜスキーンズに封じられていた翔平の一打がドジャースを蘇らせたのか【海外の反応/MLB/メジャー/野球】 – 翔平伝説
意外と知られていないのが、「幻のホームラン」を生んだ球場の特性です。
PNCパークは左翼方向に深さや高い壁を持つ球場として知られ、今回の25球場との差はその構造が影響したとみられます。
つまり同じ打球でも、ドジャースタジアムを含む大多数の球場ならスタンドインしていたということ。
ここで簡単に整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 打球速度 | 99.4マイル(約160.0キロ) |
| 推定飛距離 | 375フィート(約114メートル) |
| 本塁打になった球場 | 30球団中25球場 |
| 記録 | 左飛 |
ベースボールチャンネルなどの試合データでも、この日の大谷選手の二刀流ぶりは大きく取り上げられました。
今後の注目は、好調を保つ打撃が「本物の12号」をいつ生み出すか。
そして投手として、規定投球回到達と7勝目をどのタイミングで掴むかという点です。
敵地で消えた一発の悔しさを、次の登板や打席でどう返すのか。大谷選手の二刀流は、まだ折り返したばかりです。
