甲子園から神宮に舞台を移した阪神対ヤクルト戦で、また同じ光景が繰り返された。
9月23日、阪神・森下翔太が6回に死球を受け、今季19個目となった。
前日22日にも死球があり、これで2試合連続。両リーグで最も多い数字になった。
148キロの直球、左腕エルボーガード付近に直撃

出典:🚨阪神・森下翔太にまた死球…神宮騒然💥 2試合連続で左腕付近を直撃⚾️ 奥川の148キロに虎党大ブーイング😱 今季19個目の死球に衝撃🔥 – JP Sports 3 Star
0-0の6回無死一塁、カウント2ボール1ストライク。
ヤクルト・奥川恭伸(25)の148キロ直球が森下に当たった。
日刊スポーツは「左腕のエルボーガード付近」、報知は「左前腕付近」と伝えている。
奥川はすぐに帽子を取って謝意を示した。森下はマウンドを見ずに、表情を変えず一塁へ歩いた。
この後、佐藤輝明が四球で無死満塁とし、大山悠輔の適時打で先制。2死後には伏見寅威が走者一掃の3点二塁打を放ち、この回に4点を挙げている。
前日の18個目で球団記録更新、神宮はブーイングに包まれた

出典:球団最多18死球目の森下翔太、バットを投げる – プロ野球現地速報
死球はこの日だけの話ではない。
22日の同じヤクルト戦、2回1死一塁でヤクルト先発・松本健のすっぽ抜けたフォークが森下の左肩付近に当たった。
これが18個目。1989年に中野佐資が記録した17個を超え、球団のシーズン最多を更新した。
森下はバットを三塁ベンチ方向に放り投げて一塁へ走り、球場がざわついた。試合は延長11回、高寺望夢の勝ち越し2ランで阪神が9-7で勝っている。
そして翌23日にも死球。2試合連続という珍しい巡り合わせに、神宮の阪神ファンからブーイングが起きたとデイリースポーツが報じた。
8月時点で12球団トップ、巨人戦だけで5個食らっていた

死球が積み重なったのは9月だけではない。
8月27日時点の集計では、森下がすでに12球団の頭一つ抜けていた。
- 1位: 森下翔太(阪神) 16個
- 2位タイ: 牧秀悟、蝦名達夫(ともにDeNA)、藤原恭大(ロッテ) 各10個
- 5位: 水野達稀(日本ハム) 9個
この時点の死球率は504打席で3.17%。ベースボールチャンネルが算出した数字だ。
8月29日の巨人戦では、赤星優志投手の投球が左前腕部に当たり打撲と診断された。この一発で、今季の巨人戦だけの死球は5個に達している。
通算53個、4年目時点の清原和博を上回る

出典:⚾衝撃!森下翔太が通算50死球…“清原ペース”の異次元記録!後輩への「大丈夫」にファン驚愕😳🔥 – JP Info TV
積み重ねた数字が示すのは、今季だけの現象ではないということだ。
森下はプロ1〜3年目でそれぞれ11個、12個、12個の死球を受けており、今季を含め4年連続で2桁に乗せている。
22日の18個目を受けた時点で、プロ入りからの通算死球は53個。4年目時点の清原和博(52個)を、この日上回った。清原の通算196個はプロ野球記録として残っている。
シーズンの最多記録は2007年にラロッカ(オリックス)が打ち立てた28個。19個の森下は、まだその半分を超えたところだ。
なぜ狙われるのか、元コーチが挙げた理由

出典:「なぜ森下翔太は死球を当てられるのか…元ソフトバンクコーチが語った“3つの理由”⚾🔥」 – Daily Japan news
死球が多い背景について、元ソフトバンク一軍内野守備コーチ・二軍監督の水上善雄氏がNumber Webで分析している。
一つは、データ精度が上がったことの副作用だという。「このカウントなら内角には来ない」と打者が読めるようになった結果、逆に内角球への反応が遅れ、当たりやすくなっているという見立てだ。
もう一つは、外角球を右方向へ打つ打者が増えたこと。相手投手は内角を突いて腰を引かせる対応を強めており、それが死球の増加につながっているとみられる。
森下自身は9月6日に17個目を受けた際、「(死球が)多いことに関しては何とも思ってないです」と話していた。19個に達した今も、その受け止め方は変わっていないのかもしれない。
