0勝3敗の崖っぷちで、大谷翔平が初めて「1番」に立った

打率.182、本塁打ゼロ、長打ゼロ、打点ゼロ。
第4戦を迎える前の、大谷翔平選手の今季ポストシーズン成績です。
その打者が2回、右翼スタンドへ3ランを運びました。
2026年10月15日(日本時間16日)、ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦。ドジャースはブルワーズに0勝3敗と追い込まれ、負ければシーズン終了という一戦でした。
2回2死一、二塁、1点リードの場面で、元同僚の右腕ダスティン・メイ投手から放った一発は428フィート(130.4メートル)。今季のポストシーズン1号です。
デイリースポーツによると、今季ポストシーズン8試合目にして初めての「1番・DH」での先発でした。
本人には「掲示しただけ」
テレ東スポーツやYahoo!ニューストピックスの報道では、ロバーツ監督は1番起用を本人に事前に伝えていません。「スタメンを掲示しただけ」と話しています。
中日スポーツは「1番復帰」、THE ANSWERは「“定位置”と言える1番に戻った」と表現しました。
116打席ぶりの一発までの道のり

出典:号泣😭ついに出た!!!大谷翔平116打席ぶりの3ランHR!喜び爆発の瞬間【NLCS第4戦】 – 大谷翔平とMLB⭐︎ひろりん
前回の本塁打は8月18日のロッキーズ戦(デンバー)、第2打席でした。そこから今回までの流れを並べます。
- 8月18日: ロッキーズ戦で本塁打
- 9月: 左膝の不調に加え、レギュラーシーズン最終盤に右上腕二頭筋炎で15日間の負傷者リスト入り
- IL復帰後: 5試合22打席で21打数5安打、8三振、長打は1本のみ
- 10月14日(第3戦): 2打数1安打2四死球
その第3戦の8回2死、第4打席では打球速度182.6キロの中前打がありました。結果は単打でも、中身は本塁打級の当たりです。
居残り練習の報道
ロバーツ監督は「大谷は昨夜遅くまで練習」と話したと報じられています。中日スポーツの関連記事の見出しには「午後9時までの居残り」とあります。
サンケイスポーツは「『信じてくれる人のために…』 鬼気迫る猛練習実る」と見出しを付けました。
なお第3戦のドジャースは3試合続けての逆転負けで、スネル投手が3被弾、佐々木朗希投手は今季ポストシーズン初失点でした。チームが沈むなか、打撃練習の積み重ねが一発につながった構図です。
数字で見る一発の重み

出典:【数字で見る大谷翔平】2024年レギュラーシーズンに大谷が記録した「数字」を「詳しく」見ると、改めて大谷のヤバさを思い知る! – MLB通訳チャンネル
本塁打は出場26試合、116打席ぶり。サンケイスポーツは「58日ぶり」と伝えています。
58日。カレンダーで数えると、ほぼ2か月です。
日本人最多を更新、松井秀喜以来の記録
ポストシーズン通算では12本目となり、自身が持つ日本人最多記録を更新しました。
3年連続のポストシーズン出場は3度目。3年連続でポストシーズン本塁打を打った日本人は、松井秀喜さん(ヤンキース、2003〜05年)以来2人目です。
過去2年との違い
2024年は地区シリーズのパドレス戦、2025年はワイルドカードシリーズのレッズ戦で、どちらも初戦に本塁打を放っています。今季は8試合目での1号でした。
打った直後は両手を広げてバットを放り投げ、一塁ベンチに向かって叫んだとTHE ANSWERが伝えています。打たれたメイ投手はがっくりとうなだれたそうです。
1番起用の狙いと、第4戦のあとに残る注目点

ブルワーズの監督は、1番起用に「全く驚きない」と話しています。大谷選手を「世界最高の選手」と呼び、「5打席回る可能性」という起用の狙いまで読み取っていたと、サンケイスポーツの関連記事の見出しにあります。
打順が上がれば打席数が増えます。相手ベンチも織り込み済みだったわけです。
それでも2回2死一、二塁での一撃は防げませんでした。
本稿で確認できていないこと
試合の最終スコアと勝敗、大谷選手本人の試合後コメントの全文は、今回参照した範囲では確認できていません。次戦以降の打順も同様です。
チェックしたいのは、この1番が一度きりの奇策で終わるのか、継続されるのかという点です。ドジャースは0勝3敗からのスタートで、一戦ごとの結果がそのままシリーズの行方を左右します。
前日にはスタッフから熱唱エールが贈られたという話題も、Yahoo!ニュースのトピックで取り上げられていました。
打席数と打球速度、そして長打が続くかどうか。第5戦以降は、この3点が目安になります。
