移籍後初の2桁三振、その裏で出ていた「161.9キロ」

出典:佐々木朗希全力ダッシュ!!メジャー移籍後最速161.9キロ出た🔥 【現地映像】2026年6月5日 ドジャースvsエンゼルス – コモゴモTV
佐々木朗希投手、メジャー移籍後で初めて二桁の三振を奪いました。
中日スポーツの報道によると、6月5日(日本時間6月6日)のエンゼルス戦に先発し、7イニング・98球・無失点・10奪三振。
この「10奪三振」、実はただの好投以上の意味があります。
メジャー2年目に入ってからの自己最多であり、7イニングという登板回数も自身のメジャー最長。無失点で投げ切ったのも移籍後では初めてのことなんです。
そしてもう一つ、見逃せない数字が。
サンケイスポーツによると、この日のレギュラーシーズンで計測したのは最速100.6マイル、約161.9キロ。移籍後の自己最速を更新しました。
なぜ「球速復活」がここまで騒がれるのか

ただ速い球を投げただけ、では片付けられない事情があります。
佐々木投手は2023年途中から2024年にかけて球速が落ち込み、本人にとっても大きな課題になっていました。サンケイスポーツはこの点を「球速低下問題」と表現しています。
NPB・ロッテ時代には最速165キロを記録していた投手です。
その剛球が影をひそめていたところから、移籍2年目で大台を取り戻した。だからこそ161.9キロという数字に注目が集まっているわけです。
しかも今回が単発ではないのがポイント。
これまでのメジャー最速は、2025年3月19日のカブス戦(東京ドーム)でマークした100.5マイル=約161.7キロでした。
つまり2戦連続で「大台」を超えてきた、と。これ、調子の良さがしっかり数字に出ていますよね。
マイナー降格危機からの一転
少し前まで状況は明るくありませんでした。
ベースボールチャンネルは、マイナー降格危機が報じられた状況から一転、佐々木投手が「本来の姿」を取り戻したと評しています。
先発前の評価も前向きでした。
日刊スポーツによれば、解説の井口資仁氏は「真っすぐで押し込めています」とコメント。元ロッテ監督として佐々木投手を知る人物の言葉だけに、説得力があります。
試合を振り返る:トラウト斬りから始まった7回

この試合、立ち上がりから内容が違いました。
初回、佐々木投手は2番のマイク・トラウトを低めのスプリットで空振り三振。2者連続三振を奪い、三者凡退の好スタートを切ります。
エンゼルスの主砲を初回から封じる、最高の入りでした。
その後の流れを、中日スポーツの報道から整理します。
- 4回:1死から3番メックラーに四球を許すも、後続を連続三振
- 5回:左越えの二塁打で無安打投球は途切れる
- 6回:ネトの安打と盗塁で1死二塁のピンチも、見逃し三振と三ゴロで切り抜け
- 7回:98球で無失点のまま降板
5回まで続いた無安打投球が途切れても、崩れませんでした。
ピンチでギアを上げて三振を奪う。10奪三振という数字は、こうした粘りの積み重ねから生まれたものです。
好投も勝ち星はお預け
ここで意外と知られていない事実を一つ。
これだけ投げても、佐々木投手に4勝目はつきませんでした。
理由は打線の援護がなかったこと。勝敗のつかない降板となりました。試合前成績は10試合3勝3敗、防御率4.59です。
ただ、チームは勝っています。
中日スポーツによると、試合はフレディ・フリーマンのサヨナラ本塁打でドジャースが勝利。佐々木投手の無失点投球が、サヨナラ勝ちの土台を作った格好です。
今後の注目ポイント

今回の登板で見えてきたのは、球速と内容の両立です。
161.9キロの速球が戻り、それを7回・無失点というスタミナと結果に変換できた。これは復調を示す大きなサインと言えます。
次に注目したいのは、この状態をどこまで続けられるか。
2戦連続で大台を超えた球速が安定して出るのか。そして、援護に恵まれずお預けになっている勝ち星をいつ手にするのか。
防御率4.59という数字も、こうした好投を重ねれば改善が期待できます。
マイナー降格危機から「本来の姿」へ。佐々木朗希投手の次回登板から、目が離せません。
