銀メダルでも笑顔なし、池江が口にした「反省」

表彰台に立っても、笑顔は見えませんでした。
2026年9月23日、愛知・名古屋アジア大会の競泳・混合4×100mメドレーリレー決勝。日本は3分43秒98のタイムで2位に入り、銀メダルを獲得しました。
ところがレース後、バタフライを泳いだ池江璃花子は謝罪の言葉を口にしています。
「足を引っ張った。みんなに申し訳ない気持ちでいっぱい」
続けて「試合はいつも85点以上を出すレースをしないといけないけど、今日はそこにも満たない。自分らしくなかった」とも語りました。
3秒60差の中身、泳順ごとの攻防

会場は東京アクアティクスセンター。日本の泳順は背泳ぎ・竹原秀一、平泳ぎ・大橋信、バタフライ・池江璃花子、自由形・池本凪沙でした。
金メダルは中国で3分40秒38。日本との差は3秒60です。
銅は韓国で3分44秒12、日本との差はわずか0秒14でした。
第1泳者の竹原が2位で引き継ぎ、大橋は中国と1秒21差をつけられた状態で池江にタッチ。ここで粘り、アンカーの池本が2位を守り切る展開でした。
出場した4人の年齢と所属は次の通りです。
- 竹原秀一(22)はるおかSS赤間/東洋大
- 大橋信(17)四條畷学園高/枚方SS
- 池江璃花子(26)横浜ゴム/スポーツクラブルネサンス
- 池本凪沙(24)ミキハウス/TASC
わずか0秒2差、100mバタフライ決勝から続いた1日

出典:KOSUKE KITAJIMA CUP 女子100mバタフライ決勝 池江璃花子 – tmiyagaw
この日の池江は、リレーの約1時間30分前に別の決勝を泳ぎ終えたばかりでした。
女子100mバタフライ決勝で58秒25の5位。メダルまで、たった0秒2届きませんでした。
金は中国の余依婷で56秒41、銀も中国の張雨霏で56秒44。中国勢がワンツーを占める結果でした。
この種目、池江は予選を58秒82の全体4位で通過していました。前半50mを26秒台で入れたことについて「最近は予選から26秒台で入ることが全くできていなかった。そこに関してはよかった」と振り返っています。
自己ベストに近いペースで泳ぎ、僅差でメダルを逃した直後にリレーへ向かう。この日程の重さも、「自分らしくなかった」という発言の背景にありそうです。
「最後のアジア大会」にかけた思い

日本チームにとって、この種目は3大会連続の銀メダルです。
池江個人で見ると、2018年ジャカルタ大会でも混合メドレーリレーのバタフライを泳いで銀を獲得しており、今回は自身にとって2大会ぶりの出場でした。前回2023年杭州大会の同種目には、池江は出場していません。
大会前日に放送された「バース・デイ」では、アジア大会スペシャルアンバサダーを務める二宮和也のインタビューに応じ、「今回のアジア大会は自分にとって3回目のアジア大会なんですけど、最後のアジア大会になるかなと思っているので、結果を出して最後終わりたい気持ちもあります」と話していました。
リレー後には今後についても言及しています。
「自分に対して物おじしないトレーニングをロサンゼルス五輪に向けてしないといけない」
銀メダルという結果を残しながらも厳しい自己評価を下す姿勢に、次を見据える本人の基準の高さがにじんでいました。
