「あのLAで買えるんですよ、富山米とか。売ってるんですよコシヒカリ」
こう笑って語ったのは、クリッパーズの八村塁だ。
2026年8月17日放送の『KNB news every.』(北日本放送)で、八村は単独インタビューに応じている。
「富山でやりたいですよ。僕、富山でバスケ人生終わらせたいと思っているので」
聞き手の中久木大力アナウンサーが「富山にはグラウジーズというクラブチームがあります」と切り込むと、八村は間髪入れずにこう返した。
「それ以外、何があるんですか?」
「富山でバスケ人生終えたい」発言の全文

出典:八村塁、今夏に地元・富山で大規模バスケイベントを開催 実現に向けた想いを語る「お祭りのようなイベントをやりたい」 – oricon
インタビューの収録場所は東京、日付は2026年8月3日だった。
聞き手を務めた中久木大力アナウンサーとのやり取りで、八村は富山グラウジーズについて重ねてこう語っている。
「富山グラウジーズで、終わらせたいと思っています」
具体的な移籍時期や条件についての言及はなかった。あくまで競技人生の「最後」の場所として、地元クラブの名前を挙げた形だ。
神戸では濁し、富山では名指しした

実はBリーグでのキャリアに触れたのは、これが初めてではない。
2026年8月5日、神戸で行われた自身主宰のキャンプ「BLACK SAMURAI KOBE CAMP」で、八村はこう語っていた。
「Bリーグでこのキャリアを終わらせたい」
ただこのときは「それがこの神戸かはわかりませんけど」と行き先をぼかしている。
わずか2週間後のKNBインタビューでは、その行き先を富山グラウジーズと具体的に名指しした。「いつかBリーグで」という抽象的な話が、「富山で」という具体的な言葉に変わっている。
コシヒカリとバスケ人生の原点

出典:【日本の星】八村塁のバスケ人生を完全解説! – バスケの笑える怪物【NBAおもしろ】
八村は富山市出身。富山市立奥田中学校を経て、宮城の明成高校、ゴンザガ大学へ進んでいる。
LA生活でも富山への愛着は隠さない。
「あのLAで買えるんですよ、富山米とか。売ってるんですよコシヒカリ。それ食べて頑張ってます」とKNBに明かしている。
ウィザーズ時代には、チームメートに富山名物の白えび菓子を配っていたというエピソードも伝わっている。
移籍・代表復帰と重なった8月、グラウジーズの反応

出典:【独占インタビュー】“日の丸への想い”八村塁が2年ぶり代表復帰 史上最強チームでW杯へ!一番うまいイタリア料理はカプリチョーザ!?|FIBAバスケットボールW杯最終予選 – 日テレスポーツ【公式】
今回の発言が波紋を広げた背景には、タイミングも関係している。
2026年7月6日、八村はレイカーズを離れ、クリッパーズと2年契約(2年目はチームオプション)で合意したと日本経済新聞などが報じた。契約総額は約45億円とされる。
さらに8月15日、有明アリーナでの日本代表・韓国戦に2024年パリ五輪以来746日ぶりに復帰し、22得点をマークした。翌16日の第2戦はコンディション調整のため欠場している。
KNBのインタビュー収録自体は代表戦より前の8月3日だったが、放送は代表戦後の8月17日にずれ込んだ。移籍、代表復帰、地元発言という3つのニュースが短期間に重なり、注目度を押し上げた格好だ。
放送を受け、富山グラウジーズの公式Xはインタビュー投稿をリポストし、こうコメントしている。
「八村選手と共に戦うにふさわしいクラブ・チームになれるよう、高みを目指して取り組んでまいります!」
8月22日には富山市総合体育館で、凱旋イベント「YKK AP PRESENTS BLACK SAMURAI 富山 Homecoming」が控える。県内在住の小中学生約200人を無料招待するバスケクリニックも予定されている。
なお富山グラウジーズは2026-27シーズンから、新設される「B.LEAGUE PREMIER」の東地区に参入することが決まっている。2025-26シーズンは18勝42敗で西地区12位に終わったが、リーグ再編を控えるタイミングでの八村の発言となった。
