骨盤骨折の疑い、5歳での電撃引退

出典:【衝撃】G1・2勝アスコリピチェーノ電撃引退…骨盤骨折の疑いで競馬界に激震・#アスコリピチェーノ・#競馬・#引退発表・#G1馬・#競馬ニュース – 日の出ニュース24
「史上初」の記録を持つG1馬が、突然ターフを去ることになりました。
2026年5月22日、サンデーサラブレッドクラブが公式HPで発表。5歳牝馬・アスコリピチェーノの現役引退と繁殖入りが正式に決まりました。
発端は前日の5月21日です。
ノーザンファームで獣医師が馬体検査を実施したところ、左トモ(後肢)の筋肉低下を確認。骨盤骨折の疑いと診断され、「復帰にはかなりの時間を要する」との所見が出ました。
デイリースポーツの報道によれば、診断を受けてすぐに関係者が協議し、現役続行を断念。2026年春の阪神牝馬S(10着)を最後のレースとして、引退が決定しました。
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G1馬への道のり、2歳から4歳の軌跡

出典:2023年 阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ) | アスコリピチェーノ | JRA公式 – JRA公式チャンネル
2歳でのG1制覇
アスコリピチェーノは2023年、2歳時に新潟2歳Sを制して一躍注目を集めます。
その勢いは止まらず、同年12月の阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神JF)でG1初制覇。
父はダイワメジャー、調教師は美浦の黒岩陽一師。生産牧場はノーザンファーム(北海道安平)という、まさに王道のプロフィールです。
3〜4歳、苦しい時期を経てG1再制覇
3歳(2024年)は桜花賞2着、NHKマイルカップ2着と惜敗が続きました。
海外遠征を含む3戦も未勝利に終わり、やや苦しいシーズンに。
ところが2025年5月、ヴィクトリアマイルで見せた走りが圧巻でした。
前半4ハロン45.4秒という激流のペース。スタートで後手を踏み、最後方からのレースになりましたが……。
直線で抜群の末脚を炸裂させ、クイーンズウォーク・シランケドとのゴール前三つ巴をクビ差で制しました。
C.ルメール騎手は「よく頑張った。最後は頑張った」とコメント。G1通算2勝目を達成しました。
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「史上初」の記録が残した足跡

出典:2025年 ヴィクトリアマイル(GⅠ) | アスコリピチェーノ | JRA公式 – JRA公式チャンネル
ここで、あまり知られていないデータを一つ。
「2歳G1馬がヴィクトリアマイルを制覇」した例は、ブエナビスタ・アパパネ・ソダシに次いで史上4頭目です。
ただし「桜花賞を勝たずにヴィクトリアマイルを制した2歳G1馬」は、アスコリピチェーノが史上初。
桜花賞では2着に終わっていただけに、この記録はより際立ちます。
SPAIA競馬でも触れられているように、あの激流の中での末脚は「父ダイワメジャー産駒の最高傑作」と評されるにふさわしいレースでした。
2025年秋には京成杯オータムハンデキャップも制し、重賞通算5勝目を積み上げています。
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引退成績と、繁殖馬としての今後

引退時の通算成績をまとめます。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 国内成績 | 9戦5勝 |
| 海外成績 | 3戦1勝 |
| 通算成績 | 12戦6勝 |
| G1勝利数 | 2勝 |
| 重賞勝利数 | 5勝(国内外計) |
| 総獲得賞金 | 約3億9,699万5,000円 |
5歳での引退は早いように思えますが、日刊スポーツの報道によれば、骨盤骨折の疑いという診断を踏まえると、関係者の判断は妥当なものといえます。
繁殖入りするノーザンファームはアスコリピチェーノの生産牧場でもあります。
父ダイワメジャーの「最高傑作」と評された牝馬が、どんな産駒を世に送り出すか。引退後のアスコリピチェーノにも、競馬ファンの注目は続きそうです。
