「2026年でフィニッシュ。そこまで決まっています」
2019年末、柳田悠岐はそう明言した。
ところが2025年11月、その宣言をあっさり撤回。「いけるなら、その先の契約も考えてもらいたい」と話している。
何が彼の気持ちを変えたのか。そして「7年契約」の中身は実際どんなものだったのか。
契約年数・契約金・復帰時期・引退宣言撤回の経緯まで、全部まとめます。
柳田悠岐の経歴

出典:ホークス柳田悠岐が無名から最強打者へ成り上がるまでの物語!!【漫画】 – 【漫画】プロ野球成り上がり物語
1988年10月9日、広島県生まれ。187cm・90kgの大柄な体格で、右投げ左打ちの外野手。背番号9。
広島商業高校を経て広島経済大学に進学し、2011年ドラフト2巡目でソフトバンクに入団した。
入団直後は目立った活躍こそなかったものの、じわじわと頭角を現し、2014年にブレイク。
翌2015年には首位打者と最多安打のタイトルを同時に獲得し、リーグMVPも受賞。「ギータ」の愛称で全国的な知名度を得た。
主なタイトルを整理すると、次の通り。
- MVP:2015年・2020年
- 首位打者:2015年・2018年
- ベストナイン:2014・2015・2017・2018・2020・2021・2022年
- ゴールデングラブ:2014・2015・2017・2018・2020・2021年
複数年にわたってタイトルを総なめにした、ホークス打線の顔だ。
柳田悠岐の複数年契約と契約年数

出典:来季7年契約の6年目 ギータ節封印の柳田悠岐 覚悟の契約更改【シリスポ!ホークスこぼれ話】 – KBCホークス
2019年12月25日、柳田悠岐はソフトバンクとの契約更改に臨んだ。
結果は、球団史上最長タイとなる7年の複数年契約。
このとき彼は31歳。契約満了の2026年末には38歳になる計算だ。
メジャー挑戦を封印した決断
この契約で注目すべきは、柳田がメジャー挑戦を封印したことだ。
当時、彼はポスティング制度を使ったMLB挑戦が噂されていた。
それを断ち切って日本残留を選んだのが、この7年契約だった。日本経済新聞の報道でも「メジャー挑戦封印」として大きく取り上げられている。
何年契約?
契約年数は7年(2020年〜2026年)。
2026年シーズンが最終年であることは、KBC九州朝日放送の報道でも確認されている。
柳田悠岐の契約内容 ─ 「分離型」の仕組み

出典:【ギータ・超人モード】柳田悠岐『唯一無二のバットコントロール…極上の変態打ちで勝ち越し!』 – (パーソル パ・リーグTV公式)PacificLeagueTV
この7年契約には、一般的な長期契約とは異なる独自の仕組みが組み込まれていた。
「分離型契約」だ。
前半4年+後半3年という設計
通常の長期契約なら7年分の金額を一括で決める。
しかし柳田が選んだのは、前半4年(2020〜2023年)の成績に基づいて、後半3年(2024〜2026年)の内容が決まるという段階的な仕組みだった。
Full-Countの報道によれば、柳田本人はこう語っている。
「4年まずやって、その後の3年が決まる。モチベーションとしても下がることはない」
なぜ分離型を選んだのか
球団は当初、7年一括での提示をしていたとみられる。
それを柳田が断り、自ら分離型を選んだ。
「成績が落ちても保証された金額がもらえる」という守りの発想ではなく、「前半で結果を出してこそ後半がある」という攻めの発想だ。
プロとしての自負が透けて見える選択といえる。
柳田悠岐の契約金・年俸の推移

出典:柳田悠岐 打撃成績&年俸推移 #プロ野球 #年俸 #成績 – スポーツの沼
分離型契約の「後半3年」の内容は、実際には成績に応じて下降トレンドとなった。
| 時期 | 年俸 | 備考 |
|---|---|---|
| 2019年オフ(契約開始) | 5億7000万円+出来高 | 7年契約スタート |
| 2023年オフ(4年目終了) | 5億7000万円 | 前年比5000万円減 |
| 2024年12月(5年目終了) | 4億7000万円+出来高 | 前年比1億円減 |
| 2025年11月(6年目終了) | 3億7000万円+出来高 | 前年比1億円減 |
注目すべきは2024年12月の契約更改だ。
柳田本人が「残念な1年だった」とコメントしている(Full-Count報道)。1億円減という数字が、その「残念さ」を如実に表している。
2025年11月の契約更改でもさらに1億円減。7年間の推移を見ると、前半の安定から後半の低下が鮮明だ。
ただし、最終年でも3億7000万円+出来高。
「下がった」とはいえ、依然としてリーグトップクラスの待遇を維持していることも事実だ。
柳田悠岐の復帰時期

出典:【エグ過ぎる…】柳田悠岐『超豪快ギータ弾で反撃開始…この男の一振りで空気を変える!』 – (パーソル パ・リーグTV公式)PacificLeagueTV
後半3年は契約金だけでなく、怪我にも悩まされ続けた。
2025年シーズン:約5カ月の長期離脱
2025年4月、右脛骨骨挫傷で戦線を離脱。
当時、小久保監督は「まだ足もつけていない。おらんもんと思っていた方がいい」と発言した(西スポWEB OTTO! 2025年4月29日)。
監督にここまで言わせるほどの重傷だった。
TNCテレビ西日本の報道(2025年8月21日)では、8月29日からウエスタン・リーグで実戦復帰の見通しと報じられ、その後2025年9月に1軍復帰を果たしている。
約5カ月間の離脱。前半4年で積み上げたキャリアを考えると、胸が痛くなる数字だ。
2026年シーズン:早くも再離脱
2026年シーズンが開幕し、「最終年」の戦いが始まったと思ったら───。
5月1日の楽天戦で、右膝に死球を受けて再び離脱。
Full-Count(2026年5月3日)によれば、小久保監督は「骨挫傷です。骨折ではないので回復次第」とコメント。村松コーチも「西武戦(5月上旬)までは厳しい」と語った。
シーズン序盤からの離脱に、メディアの間では「引退へのカウントダウンか」という見方も出た。
柳田悠岐の引退宣言と撤回

出典:【独占インタビュー】柳田悠岐 引退意識する真意 ”最強”を目指すワケ【スポーツキラリ★】 – KBCホークス
2019年の7年契約締結時、柳田はこう明言していた。
「(7年契約の満了で)フィニッシュ。そこまで決まっています」(Number Webなど複数媒体が報道)
当時は「7年後=引退」が既定路線だった。
撤回の「明確な瞬間」
ところが2025年11月の契約更改で、その方針は一変する。
「その先の契約を考えてもらえるように頑張りたい。いけるなら」
引退プランの撤回を明言したのだ(Full-Count 2025年11月30日、西スポWEB OTTO! 報道)。
撤回には「明確な瞬間」があったとも報じられている。
Full-Countの報道では、2025年に日本一を達成した瞬間に気持ちが変わったとの情報がある。優勝の喜びを噛み締めたとき、「たったの7年」という言葉と結びついたエピソードが語られている。
引退を意識しながら過ごした7年間。その終わりが見えたとき、逆に「もっとやりたい」という感情が湧いたのかもしれない。
意外と知られていない「引退可能条件」
Full-Count(2019年12月25日)の分離型契約に関する詳細報道によれば、前半4年終了時点で本人が引退を希望すれば引退も可能、という条件も交渉で確認されていた。
7年全うが「義務」ではなく「選択」だったわけだ。
それでも柳田は7年間戦い続け、最後には「もう一年」を求めている。
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まとめ

出典:【確信弾】柳田悠岐 日本記録保持者の石井大智から逆方向へ同点2ランホームラン!! – AGS Baseball,
柳田悠岐の契約・キャリアに関するポイントを整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 何年契約 | 7年(2020〜2026年) |
| 契約年数 | 7年(前半4年+後半3年の分離型) |
| 契約内容 | 前半成績に基づき後半3年の年俸が決まる分離型 |
| 複数年契約 | ソフトバンク球団史上最長タイ |
| 契約金 | 最大5億7000万円→最終年3億7000万円+出来高 |
| 経歴 | 広島経済大→2011年ドラフト2巡目入団、MVP2回 |
| 復帰時期 | 2025年9月(約5カ月ぶり1軍復帰)、2026年5月再離脱 |
| 引退宣言 | 2019年に「7年でフィニッシュ」と宣言、2025年11月に撤回 |
怪我・年俸減・引退宣言の撤回と、7年間は波乱続きだった。
それでも現役続行を望む柳田悠岐の今後、目が離せません。
