「逆に笑えてくる、みたいな感じでした」
5月22日、ブリヂストンレディスオープン2026の2日目。豪雨によってバンカーが水没し、救済場所すら確保できない状態に陥った袖ヶ浦カンツリークラブで、競技の正式中止が決定した。
こう語ったのは7年連続優勝中の小祝さくら。初日に+4・T93位と大きく出遅れた直後の出来事で、その言葉に込められた複雑な心境は想像に難くない。
中止決定までの時系列:朝から波乱続き

午前7時、スタートできず
当日は朝から雷雲が接近し、当初予定していた午前7時のスタートが不可能に。
2時間30分の遅延を経て、午前9時30分にイン・アウト両側から50人以上がようやくティーオフした。
午前11時18分、突然の競技中断
雨が止まないまま競技が進む中、コース上のバンカーに水が溜まり始めた。
通常、コースに問題が生じた場合は「救済場所」を設けてプレーを続行できる。しかし、この日はその救済場所すら確保できない状態に陥り、午前11時18分に競技が中断された。
午後0時45分、「全スコア無効」の決定
中断から約1時間半後、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)は第2ラウンドの中止を正式決定。
この日に最大7ホールを消化した選手のスコアは、すべて無効(キャンセル)となった。
JLPGA 小澤瑞穂競技委員長は「予測不能な天気だった」と理由を説明している(GDOゴルフニュースの報道より)。
大会は72ホールから54ホール短縮競技へ変更。2ラウンド終了時点の60位タイまでが決勝ラウンドへ進出できる。
「笑えてくる」発言の背景にある苦しい状況

出典:【小祝さくら】スーパープレーをしたのに…表情崩さず自分の世界を貫くシーン集 – JLPGAオフィシャルチャンネル
初日から+4・T93位と大苦戦
8年連続優勝を目指して出場した小祝さくら。しかし5月21日の初日は雨中の決戦となり、スコアは+4でT93位という苦しいスタートになった。
初日首位は菅楓華・佐久間朱莉・藤本愛菜の3人で、いずれも−4。トップとは8打差がついていた。
仕切り直しはチャンスにもなる
翌5月23日の午前7時から、改めて第2ラウンドが実施される予定だ(GDOゴルフニュース速報より)。
初日+4の劣勢をそのまま抱えてはいるが、2ラウンドを仕切り直して「改めてスタート」できる機会でもある。
「逆に笑えてくる」という発言は、ただの苦笑いではなく、状況を受け入れて次に向かおうとする7連覇女王のメンタルを映しているとも言えるだろう。
混戦模様の大会、各選手の初日スコア

出典:【Round3】小祝さくらが大会コースレコードに迫る活躍でトップを独走! ハイライト|アース・モンダミンカップ – JLPGAオフィシャルチャンネル
初日(5月21日)の結果は以下のとおり。観衆は794人、雨の中での開幕だった。
| 選手名 | 初日スコア | 順位 |
|---|---|---|
| 菅楓華 | −4(68) | 首位タイ |
| 佐久間朱莉 | −4(68) | 首位タイ |
| 藤本愛菜 | −4(68) | 首位タイ |
| 古江彩佳 | −1(71) | 21位タイ |
| 桑木志帆 | −1(71) | 21位タイ |
| 小祝さくら | +4(76) | T93位 |
| 馬場咲希 | +6(78) | 112位 |
※GDOゴルフニュース初日結果より
連覇狙いの佐久間朱莉に注目
前年覇者の佐久間朱莉は「68」(4バーディ・ボギーなし)で首位タイ発進。ただし54ホール短縮で2ラウンドを仕切り直すため、初日のリードは実質的にリセットされる形になった。
ルーキー藤本愛菜が首位タイ
ルーキーながら初日から−4首位タイにつけた藤本愛菜の存在感も見逃せない。このまま上位争いに食い込むか、2ラウンド目が注目だ。
意外と知られていない事実:大会短縮は史上3度目

出典:【小祝さくら】スーパーショットでも本人は辛口?| パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント – JLPGAオフィシャルチャンネル
この短縮競技、大会史上わずか3度目の出来事だ。
過去に同じことが起きたのは1990年と2021年のみ。また、2ラウンドの完全中止は国内女子ツアーでは、2025年の「TOTOジャパンクラシック」最終日以来とされている(GDOゴルフニュースの報道より)。
天候に左右されるゴルフ競技の宿命とはいえ、7年連続優勝中の女王が初日に大きく出遅れ、さらに翌日の2ラウンドまで中止になるというのは、なんとも皮肉な展開だ。
今後の注目ポイント

出典:【小祝さくら】目のやり場に困ります‼️ぴっちぴちの神ウェア💕😍【女子プロゴルファー】 – LOVE GOLF CHANNEL
大会の残り日程は以下のとおり。
- 5月23日(土): 第2ラウンドを仕切り直しで実施(午前7時スタート予定)
- 5月24日(日): 最終ラウンド(54ホール短縮競技)
- カットライン: 2ラウンド終了時点・60位タイまでが決勝進出
小祝さくらが初日+4から逆転して8連覇を達成できるか、それとも前年覇者の佐久間朱莉が連覇を果たすか。54ホール短縮で一打の重みが増した中、最後まで目が離せない展開が続く。
