4冠達成の喜びと悔しさ—石川祐希が帰国で語った本音

2026年5月21日、石川祐希(30歳)が羽田空港に帰国し、今季限りでペルージャ(Sir Safety Susa Perugia)を退団することを表明しました。
イタリア1部セリエAでの在籍は通算11シーズン。そのラストシーズンで、世界クラブ選手権・スーパー杯・スクデット(リーグ優勝)・欧州チャンピオンズリーグという4冠を達成しています。
帰国後の取材に対し、石川は「今シーズンは非常に複雑なシーズンだった」と率直に語りました。
喜びの裏に、シーズン中盤を直撃したケガの影があります。
右膝負傷と3カ月の離脱—それでも4冠の舞台に立った

出典:【右膝の現状】石川祐希「今は痛い」…2月負傷の右膝を告白「代表にはいい状態で」🏐💥#石川祐希 #バレーボール – Japanese Actors
2月2日、パドヴァ戦での負傷
2026年2月2日のセリエA・パドヴァ戦。サーブレシーブ中に右膝をひねり、立てない状態で途中交代を余儀なくされました。
翌日の専門医による診断では、右膝内側側副靱帯損傷(グレード2)と判明。グレード2は3段階中の中程度で手術は不要でしたが、約3カ月の戦線離脱となりました。
5月6日、リリーフサーバーとして復帰
コートに戻ったのは2026年5月6日のこと。セリエAプレーオフ決勝第3戦で、リリーフサーバーとして約3カ月ぶりに出場しました。
チームのために動ける状態に戻り、最終盤のタイトル争いを仲間とともに戦い切った形です。
「4つのメダルを取れたのはうれしいけど、悔しい思いと、ケガをしてしまったという仕方がない部分もある」
本人のコメントには、喜びと悔しさが複雑に入り混じっていました。
ペルージャで達成した4冠の全貌

出典:【バレーボール】石川祐希が帰国「心残りも少しある」 今季限りでペルージャ退団へ – NPB Deep Dive
スクデット—クラブ史上3度目の栄冠
2026年5月上旬、ペルージャはセリエAプレーオフ決勝でチヴィタノーヴァ・マルケに3-1で逆転勝利し、クラブ史上3度目のスクデットを獲得。
石川にとっては自身初のリーグ優勝です。
欧州CL制覇—「ファイナル4の主役」と称された活躍
欧州チャンピオンズリーグ決勝では、ペルージャがポーランドのザヴィエルチェをフルセット(3-2)で下し、クラブ初優勝を達成。
石川は20得点を記録し、チーム2位の貢献を見せました。
webスポルティーバの報道では「石川祐希はファイナル4の主役だった」と現地紙記者が評価しています。
シーズン開幕から世界クラブ選手権・スーパー杯・スクデット・欧州CLと4冠を積み上げた2025-26シーズンは、イタリア11年の集大成にふさわしい結果となりました。
次のステージはトルコ・ジラート・バンクへ

出典:【石川祐希】新天地はトルコ!ジラート移籍が濃厚 – WORLD &JAPANバレーボールちゃんねる
スポーツニッポンなどの報道によると、石川の次季移籍先はトルコ1部のジラート・バンクで決定的とされています。
ジラート・バンクは2020-21シーズン以降の6シーズンで5度リーグ優勝を果たす強豪クラブ。新天地でもタイトル争いの中心に立つことになりそうです。
なお、妹でバレー女子日本代表の石川真佑も、同じくトルコリーグへの移籍が浮上していると報道されています。
「そこを受け止めて、次につなげていきたい」
帰国後の取材で、石川はこう語りました。
「イタリアリーグで11年やって、今年がペルージャで最後の年になった。タイトルを4つ取れたことが何よりだと思うし、そこに僕がいた事実は変わらないので。そこを受け止めて、次につなげていきたい」
一方で「心残りも少しはある」とも語っており、ケガで十分に貢献できなかった悔しさもにじませました。
ちょっと意外な事実を一つ。石川がペルージャに在籍したのはわずか2シーズン。その最終年に、クラブ史上初の欧州CL制覇を含む4冠という快挙が生まれました。
伊メディアがかつて「(石川が)去る未来を想像するのは難しい」と残留期待の声を上げていたことを思えば、この退団は現地でも惜しまれるものとなったはずです。
30歳を迎えた石川祐希が、新天地トルコでどんな挑戦を見せるか。次のシーズンも注目です。
