0-2からの一発、8-6の裏に隠れた決定打

出典:【岡本和真】MLBランキングに続々浮上!「岡本だらけじゃないか」31発で村上に並び新人王評価も急変へ – Shohei Chronicle
2死一塁二塁、2点を追う展開で迎えた第4打席です。
カウントは0-2まで追い込まれていました。
そこから左翼席2階へ運んだのが、ブルージェイズの岡本和真選手です。
2026年9月14日(日本時間15日)のタイガース戦7回、相手4番手右腕カイル・フィネガン投手の高め95マイル直球を捉えました。打球速度107.3マイル、飛距離390フィート、角度31度。
追う2点をひっくり返す逆転3ランとなり、チームは8-6で勝利しています。
Full-Countなどの報道によると、これが岡本選手にとってシーズン33号。日本人右打者としてメジャー歴代最多の本塁打数に、単独で到達した瞬間でした。
直近7戦5発、9球粘った32号の伏線

出典:「岡本和真32号でBジェイズ勝率5割復帰!レジェンドが打順に警鐘『一打席を無駄にするな』」 – Shohei Chronicle
33号の伏線は、前日の一発にありました。
9月13日(日本時間14日)のオリオールズ戦、岡本選手は先発ロジャース投手の9球目を捉えて32号を放っています。渡米後の本塁打はすべて8球以内で仕留めてきただけに、粘りに粘った末の一打でした。
打球速度107.9マイル、飛距離410フィートは33号より大きい数字です。
この一発はスプリンガー選手、ゲレーロJr.選手に続く3者連続本塁打の締めくくりでもありました。スポニチアネックスの報道では、85打点で球団の新人最多打点記録も更新したと伝えています。
直近7試合で5本、直近6戦なら4発というペースです。試合前時点で144試合588打席、打率.236、32本塁打、85打点、OPS.775。33号を加えて33本塁打88打点となり、本塁打・打点ともチーム最多に伸ばしました。
鈴木誠也の32本、松井秀喜の31本を抜いた重み

出典:【岡本和真】松井秀喜を超える32号!3者連続弾&鈴木誠也に並ぶ日本人右打者最多タイ – 大谷内閣
日本人右打者のシーズン最多本塁打は、カブス鈴木誠也選手が2025年に記録した32本でした。
32号でこの記録に並んだ岡本選手は、スポーツ報知の取材に「しっかり捉えられて良かったと思います」「右バッターとして、日本でも参考にしていましたし、お手本になるバッターです」と語っています。
そして翌日の33号で、単独トップに躍り出ました。
同じ32号は、巨人の大先輩・松井秀喜さんがヤンキース2年目の2004年に残したメジャー自己最多31本も上回るものでした。ホワイトソックスの村上宗隆選手も31本で並走していましたが、この一打で突き放す形になっています。
日本人選手全体の記録は大谷翔平選手が2024年に打った54本です。右打者に絞った歴代最多を、岡本選手が塗り替えました。
NPB11年からの「ルーキー」、記録にこだわらない理由

出典:【岡本和真 4番の風格💪】日本人トップ32号🎉|全打席ハイライト(9/14 vsオリオールズ) – MLB Japan
岡本選手は2026年1月にブルージェイズと契約したばかりの、メジャー1年目の選手です。
年齢は30歳。しかしNPBで11年プレーしてからの移籍のため、MLBではルーキー扱いになります。
時事ドットコムによると、契約は4年総額6000万ドル、巨人への譲渡金は約17億円でした。
8月に球団新人最多本塁打記録を24年ぶりに更新した際、NPBでの実績を踏まえて自分をルーキーと思うか問われた岡本選手は、通訳を介して「30歳だから何とも言えませんね」と答えています。記録そのものより、目の前の一打にこだわる姿勢がにじむ発言でした。
チームはア・リーグ東地区で最下位に沈みながらも、ワイルドカード圏内を争う混戦のただ中にいます。値千金の逆転3ランは、その戦いの中で生まれた一発でした。
