ロサンゼルスで明かされた「まだ合流できていない」

出典:「夢への扉は、まだ開かない——佐々木麟太郎、ビザの壁に立ち向かう孤独な日々」 – 日本インサイト
2026年9月17日、ロサンゼルスのホテルで開かれた授賞式の会場でのことです。
佐々木麟太郎は報道陣を前に、こう打ち明けました。
「ビザが取れなくてですね、まだ取れてなくて…チームに参加できていないんです」
マイアミ・マーリンズと契約したのは同年7月20日。ドラフト8巡目、全体235位での指名から2か月が経ちますが、いまだチームに合流できていません。
スポニチアネックスが9月18日、この現状を報じました。
契約から2か月、止まったままの合流計画

出典:【ソフトバンクと面談へ】佐々木麟太郎 「1ヶ月以内には次の道が見えてくる」 – テレビ朝日スポーツ【公式】
7月19日、岩手・花巻市で入団を表明。翌20日にマイアミで正式契約を結び、Instagramで「私の新たな挑戦が始まります」と報告しました。
21日には新人合同トレーニングに参加。23日には本拠地ローンデポ・パークで入団会見に臨み、通訳なしの英語で受け答えする姿も見せています。
24日にはパドレス戦を観戦し、マッカラー監督やパドレスの松井裕樹とも対面しました。
ここまでは順調に映ります。
ところが日経は7月25日の時点で、すでに「ビザ変更手続き中で配属先も合流時期も未定」と報じていました。学生ビザから就労用のビザへの切り替えが必要な状況だったといいます。
当初は8月中の取得を見込み、シーズン中にルーキーリーグでデビューする計画でした。その計画は実現しないまま、9月を迎えています。
フロリダで一人、練習場所を自分で探す日々

出典:マーリンズ・佐々木麟太郎、ビザ未取得でチーム合流できず個人練習 ルーキーリーグデビュー予定 #佐々木麟太郎 – JAPAN NOW ⭐
現在の滞在先はフロリダ州ジュピター。マーリンズのマイナー拠点がある街です。
ビザ取得を待つ身のため、アメリカを出ることも、日本に帰国することもできません。
9月18日公開の一問一答で、本人は状況をこう振り返っています。
「しょうがないですね。自分もコントロールできないところ」
練習は「場所見つけてやっていて」と、自らグラウンドを確保しているそうです。
マイナーリーグはすでにオフシーズンに入り、チームメートもほぼ解散状態。そんな中、滞在中に交流したドミニカ出身選手たちのプレースタイルから刺激を受けたといいます。
今季中のデビューを逃したことには「少しでも今年出てマイナーがどういう環境なのか、自分自身の立ち位置も確認したかった」と悔しさもにじませました。
合流は来年2月、それでも受けた「次世代のスター賞」

合流の見通しは2027年2月のスプリングトレーニングからです。「2月から実戦になっていくと思う」と本人は語っています。ビザ手続きは球団に委ねているとのことです。
この状況下でも、9月2日には南カリフォルニア日米協会から2026年「Next Generation Rising Star Award」の授与が発表されていました。2019年にエンゼルス時代の大谷翔平が同協会の賞を受けた実績を持つ団体です。
17日の授賞式後、本人は「私が受けるべき賞ではないと今だに思っている」と率直な思いを口にしました。「これから野球選手として覚悟を決めていきたい」とも語り、結果を出すまでは満足しない姿勢がうかがえます。
ビザ取得後のオフを米国で過ごすか、日本に帰国するかは「決めていない」とのこと。カリフォルニアとは環境の異なるフロリダでの生活について、「生きていけるとは思ってます」と話す言葉には、力みのなさも感じられます。
契約金は約21万ドル、日本円で約3400万円でした。同じドラフトで全体1位指名された選手の契約金1035万ドル、約16億8000万円とは大きな開きのある評価でのプロ入りです。
それでも入団会見では「野球人生に保証はない」と決断の理由を語っていました。まずはビザが下りること。すべてはそこから始まります。
