都内のホテルに7年ぶりに現れた楽天オーナー

2026年9月16日午後、都内のホテルでプロ野球12球団のオーナー会議が開かれました。
そこに楽天・三木谷浩史オーナー(61)の姿がありました。本人としての出席は2019年7月以来、実に7年ぶりです。
これまでは代行出席が通例でした。三木谷オーナーは欠席が続いた理由について「本来、毎回出席しなきゃいけないんですけど、本業の方が、結構忙しかったんで」と説明しています。
今回出席した理由は、MLBが先行導入するピッチクロックやABS(自動ボール・ストライク判定)などのルール変更議論でした。「野球の本質が変わる大きな節目かもしれない」と語っています。
「そうですね。はい」続投はこの一言で決まった

会議の席上、三木谷オーナーはまずパ・リーグ最下位という1軍成績について謝罪しました。
そのうえで記者から吉井理人監督(61)の来季続投について問われると、短く即答しています。
「そうですね。はい」
これで来季の指揮官が固まりました。もっとも、続投そのものは以前から既定路線とされていました。
吉井監督は2026年6月17日の就任会見の時点で、三木谷オーナーから「中長期的な契約という形にさせていただいてます」と伝えられていたからです。
借金30、20年ぶりの数字が突きつけたもの

出典:【30分で全解剖】三木谷浩史が作った「楽天」という仕組み|13店舗から始まった28年 – 儲けの解体新書
吉井監督が指揮を執り始めたのは6月19日、古巣・千葉ロッテとの一戦からでした。背番号はロッテ監督時代と同じ「81」です。
しかしチームは上向きませんでした。8月2日には8年ぶりの借金20に到達。「みっともないプレーして申し訳ない」と監督は口にしています。
9月5日には日本ハム戦に敗れ、12球団最速でクライマックスシリーズ進出の可能性が消滅。5年連続でのBクラスが確定しました。
9月10日、ZOZOマリンでのロッテ戦に敗れて借金30。球団創設2年目の2006年以来、20年ぶりの数字です。
9月15日時点の成績は127試合で48勝78敗1分、勝率.381、首位と33.5ゲーム差の6位。吉井監督就任後(9月5日時点)は57試合24勝33敗と、こちらも借金が先行しています。
それでも三木谷オーナーは続投を選びました。
「ダメ元」で始まった招聘、その先にある投資宣言

出典:【現代偉人伝】三木谷浩史!実は落ちこぼれだった学生が一橋大学から日本興業銀行そして楽天創立者になるまでの人生を学ぶ – サルの覚醒
吉井監督の就任は、そもそも6月10日の三木肇前監督(49)の休養から始まっています。6月5日に7点リードから逆転負けを喫し、借金12で最下位に低迷していた時期でした。
三木谷オーナーは招聘の裏側について、こう振り返っています。
「ダメ元といってもいいかもしれませんが、火中の栗を拾うという形で就任をしていただけることになった」
就任会見では、サッカーJ1・ヴィッセル神戸での経験を踏まえた投資宣言も飛び出しました。「設備面、組織面、人材面、全ての意味において大きな投資をして、楽天イーグルスを最強球団にしていく」というものです。
吉井監督には「勝利のメンタリティーを植え込んでほしい」と求めています。
今季の借金は膨らみ続けました。それでも三木谷オーナー自らが会見に同席し続投を明言したのは、本人の言葉を借りれば「本気度をみなさんにお伝えする」ためです。来季、この投資と続投がどんな結果につながるのか。まずはオフの補強とキャンプでの変化が最初の目安になりそうです。
