青沼英二氏が見せた新しい『時のオカリナ』
![プロデューサーの青沼英二が紹介する『ゼルダの伝説 時のオカリナ』 [ゼルダの伝説40周年 Direct 2026.9.8]](https://img.youtube.com/vi/7URsVYKWubQ/hqdefault.jpg)
出典:プロデューサーの青沼英二が紹介する『ゼルダの伝説 時のオカリナ』 [ゼルダの伝説40周年 Direct 2026.9.8] – Nintendo 公式チャンネル
Nintendo Switch 2のマイクに歌を吹き込むと、画面の中でリンクが同じ旋律を演奏する。
2026年9月8日23時に配信された「ゼルダの伝説40周年 Direct 2026.9.8」で披露された機能だ。
プレゼンターを務めたのは、シリーズ総合プロデューサーの青沼英二氏。自ら実機を操作しながら、Switch2版『ゼルダの伝説 時のオカリナ』を初めて画面越しに動かしてみせた。
青沼氏はビジュアルについて「一新しながらもどこか懐かしさを感じさせるデザインです」と説明している。
GAME Watchはこの様子を「懐かしくも新しい」と伝えた。
実機で判明した新機能
任天堂公式の配信によると、64版では不可能だったカメラの自由回転が新たに加わった。
ボタンひとつでのジャンプ、転がりからのダッシュ、潜水も可能になっている。
城下町でも時間が止まらず、常に進行し続ける仕様に変わった。
進捗を可視化する新機能「時の軌跡」と、フルボイス化されたイベントシーンも公開されている。
マイクに歌うとリンクが演奏する
最大の話題は、オカリナの音声入力機能だった。
Switch2本体のマイクに向かって鼻歌を歌ったり、実際の楽器を吹いたりすると、リンクがその曲を演奏する。
海外メディアでは、青沼氏が鼻歌でゼルダの子守唄を歌わせ、続けて発売予定の楽器型オカリナで「エポナの歌」を実演したとも伝えられている。
シリーズ40年、リメイク発表までの経緯
『ゼルダの伝説』は1986年2月21日、ファミコンディスクシステムで産声を上げた。
2026年2月21日、シリーズは40周年を迎えている。
青沼氏が開発に加わったのは、1998年11月21日にNINTENDO 64で発売された原作『時のオカリナ』から。
その後『4つの剣+』を境に、宮本茂氏からシリーズ総合プロデューサーの役割を引き継いだ。
リメイク版の存在が最初に明かされたのは2026年6月9日の「Nintendo Direct」だった。
この時点では「2026年発売」としか示されず、コキリ族やデクの樹サマの映像が公開されるにとどまっている。
9月4日に任天堂が9月8日・9日の二夜連続配信を告知し、9月7日には公式Xが「『時のオカリナ』の詳細をお届け」と予告していた。
宮本茂氏と近藤浩治氏、そして映画化

出典:任天堂・宮本茂と青沼英二が語る“新しい”「ゼルダの伝説」 – IGN Japan
番組の冒頭に立ったのは宮本茂氏。
ファミコンディスクシステムでの発売から『ブレス オブ ザ ワイルド』でのオープンエアーへの転換までを振り返り、ファンへ感謝を述べた。
近藤浩治氏は「最初のタイトルから」シリーズ音楽を手がけてきたと語った。
初代は「ファミコンの電子音3音だけ」で表現していた音楽が、いまはオーケストラ演奏になったと紹介し、40周年コンサートの開催を発表している。
宮本氏はこの場で、実写映画の正式タイトルが副題なしの『ゼルダの伝説』であることも明かした。
理由については「映画を見れば納得していただけるはずです」とだけ語っている。
自身とゼルダ開発チームが映画制作に関わっていることも述べ、今後の映画情報はスマホアプリ「Nintendo Today!」で最初に発信するとした。
公開日は当初の2027年5月7日から4月30日へ前倒しされている。2026年5月14日の発表時、宮本氏は「一日でも早くみなさんにお届けできるよう」とコメントしていた。
監督はウェス・ボール氏、ゼルダ姫役はボー・ブラガソン氏、リンク役はベンジャミン・エヴァン・エインズワース氏。任天堂が製作費の50%以上を出資し、ソニー・ピクチャーズが世界配給を担う。
発売日と広がる40周年グッズ
Switch2版『時のオカリナ』の発売日は2026年11月5日。
価格はパッケージ版が8,980円、ダウンロード版が7,980円(いずれも税込)。北米ではデジタル版が59.99ドルとなる。
同日には株式会社ホリの周辺機器「エレクトリック 時のオカリナ」(7,980円・税込)も発売される。自由に演奏できるモードと、収録12曲を自動演奏するモードを備えている。
40周年関連の展開はゲーム外にも広がっている。
- 10月29日: 「Switch2 ゼルダの伝説 40周年 アニバーサリーエディション」本体(62,980円)発売。スタンド付きProコントローラー(12,980円)、キャリングケース(3,980円)も同時発売。本体に『時のオカリナ』は同梱されない
- 2027年1月23日: 40周年コンサート日本公演が東京ガーデンシアターで開幕。以降福岡・北海道・京都・神奈川と続き、北米シカゴ・欧州ロンドン・豪州メルボルンでも開催予定
- 11月5日: ニンテンドーミュージアムにマスターソードのフォトスポットが設置され、公式ブックVol.02も発売
配信を最初に報じたファミ通は、発売年を「2027年」と誤記し、のちに2026年へ訂正している。
青沼氏がこの作品に関わって28年。2023年にはフランスの芸術文化勲章シュヴァリエへの内定も報じられていた、任天堂の開発者では宮本氏に次ぐ2人目の受章だった。
