予選・決勝ともに1日順延 大会1カ月前の発表

出典:中島ひとみ、中5日でまた日本新! 決勝で12秒60/陸上 – 日本インサイト (Nihon Insight)
チケットを買った直後に、出場種目の日程がずれる。
そんな事態に直面したのが、女子100m障害の日本記録保持者・中島ひとみ選手です。
2026年9月開幕の愛知・名古屋アジア大会で、組織委員会は2026年8月19日、複数種目の日程変更を発表しました。
対象は女子100m障害と男子走り高跳びなど計9種目。
中島選手が出場する女子100m障害は、予選が9月25日夜から26日夜へ、決勝が26日夜から27日夜へ、それぞれ1日後ろ倒しになりました(共同通信、デイリースポーツ報道)。
チケット発売後の変更だったため、SNSには「さすがに日程変わるのはなしやろ」「買い直し不可避な人が沢山いるのでは」といった声が並びました。
中島ひとみ選手、Xで一人ひとりに謝罪

出典:中島ひとみ 遅咲きのハードラー 2017~2025のレース集 陸上女子100mH – 陸上 Track & Field
発表の直後、中島選手は自身のX(@g713__8)で口を開きました。
「早めから取ってくれてた方、本当にすみません」。
日程を決める立場ではない選手本人が謝罪する、異例の展開です。
チケットを取っていたファンからのリプライにも、「私もどうにもできなくて申し訳ないです」と一件ずつ丁寧に返信。
追加のチケット販売も呼びかけました。
矢面に立たされたのは、大会に向けて調子を上げていた真っ最中の選手でした。
中5日で日本記録を2度更新していた

なぜここまで注目される選手なのか。
中島選手は1995年生まれの31歳、兵庫県出身、長谷川体育施設所属です。
2026年6月13日の日本選手権で12秒77をマークし、女子100m障害で初優勝。
自国開催のアジア大会代表に内定しました。
内定会見では「4年に1度の大会。自国開催の舞台に立てるのは幸運」と語っています。
そこから記録が一気に伸びます。
8月9日の富士北麓ワールドトライアルで12秒62をマークし、福部真子選手が持っていた12秒69を更新。
さらに中5日の8月15日、福井のナイトゲームズで12秒60まで縮めました。
8月23日にはポーランドのダイヤモンドリーグ・シレジア大会にも出場し、12秒91で7位。
代表発表後もコンディションを上げ続けているさなかの、日程変更発表でした。
払い戻しなし 組織委「大変心苦しく思う」

出典:世界陸上 女子100mハードル 中島ひとみ 2025.9.15 World Athletics – spotube
2026年8月25日、組織委員会は入場券の払い戻しや交換に応じない方針を明らかにしました。
「規約上、払い戻しや交換の対象に該当しない」という説明です。
担当者は「ご不便やご負担をおかけし、大変心苦しく思う」とコメントしています。
日程変更の背景には、想定を超えるエントリー数があったとみられます。
時事通信の取材に対し、陸上関係者は「事前に想定できたと思う。全てにおいて対応が遅いんじゃないか」と指摘しました。
学校の観戦プログラムを調整していた自治体側も、相次ぐ日程変更への対応に追われています。
組織委員会は、今後さらに日程が変わる可能性を否定していません。
中島選手が目指す金メダルの舞台は、9月26日・27日に開催地・愛知で行われます。
