甲子園準決勝、3回裏に流れが変わった

2026年8月20日、阪神甲子園球場で行われた第108回全国高等学校野球選手権大会の準決勝第1試合。
智弁和歌山(和歌山)が横浜(神奈川)を7-1で下し、2021年の優勝以来5年ぶりの決勝進出を決めました。
先に動いたのは横浜でした。
1回表、川上慧のタイムリーで1点を先制します。
流れが変わったのは3回裏。
4番・山田凜虎の左翼線タイムリー二塁打で同点に追いつくと、続く5番・楠本龍生が横浜のエース織田翔希から勝ち越し3ランを放ちます。
一挙4点を奪った智弁和歌山は、7回にも楠本と井戸本陽向の連続タイムリーで3点を追加。
エース和気匠太が8回1失点と好投し、試合を締めくくりました。
楠本龍生の勝ち越し3ランと「確信歩き」

3回裏、2ボールから3球目。
織田翔希が投げ込んだ152キロの直球を、楠本がフルスイングで右翼席へ運びました。
スポニチアネックスの報道によると、この一打は織田にとって今大会初めての被弾だったといいます。
打った瞬間、楠本は本塁打を確信してゆっくりと歩き出しました。
いわゆる「確信歩き」です。
この場面がSNSで大きな反響を呼び、X上には「大谷翔平の確信歩きかと思った」「今大会屈指の名場面」といった声が並びました。
楠本本人は試合後、「真っすぐ1本に張った覚悟が出た」「完璧でした」とコメントしています。
高校野球でここまではっきりした確信歩きは珍しく、中谷仁監督も試合後は苦笑いを浮かべたそうです。
174キロのマシンで挑んだ織田対策

出典:152キロを一撃!楠本龍生の確信歩きが甲子園を揺らした🔥#智弁和歌山#横浜高校#楠本龍生#織田翔希#高校野球#甲子園#夏の甲子園#高校野球2026#野球#甲子園決勝 – TBS NEWS
智弁和歌山ベンチは、この試合に向けて入念な準備を進めていました。
デイリースポーツによると、試合前の打撃練習では打撃マシンを最大174キロに設定し、織田の速球に照準を合わせていたといいます。
中谷仁監督は選手たちに「こんなワクワクできる相手はめったにないぞ」と発破をかけていたとスポーツ報知は伝えています。
先発の和気匠太には「勇気を持って向かってくれ」、打線には「気合と根性で打ってくれたら」と声をかけていたようです。
楠本の今大会成績は、この試合前まで3試合15打席3安打・打率.250・2打点。
派手な数字ではありませんが、地方大会では打率.316を残していました。
決勝は8月22日、相手はまだ決まっていない

智弁和歌山と横浜の対戦は、春夏通じてこれが3度目でした。
中日スポーツによると、それまでの対戦成績は1勝1敗の五分。
その最後の直接対決を制し、智弁和歌山は決勝への切符を手にしました。
決勝は8月22日に予定されています。
もう一方の準決勝は天理(奈良)と健大高崎(群馬)の一戦で、記事執筆時点ではまだ試合の途中です。
天理は9年ぶりの4強、健大高崎は準々決勝で有明相手に延長10回タイブレークを制しての夏初の4強進出でした。
どちらが勝ち上がっても、5年前に優勝を経験したチームが、もう一度その舞台に立つことに変わりはありません。
