甲子園に156キロが7度突き刺さった

甲子園球場に156キロの直球が、この試合だけで7度も計測されました。
投げていたのは横浜(神奈川)のエース、織田翔希投手(3年)。
2026年8月18日の準々決勝・花巻東(岩手)戦で、9回を123球、被安打7、10奪三振、無失点で投げ切りました。
日刊スポーツやカナロコの報道によると、156キロのうち6度は6回以降に集中していたといいます。
終盤になるほど球速が落ちるどころか上がっていく投球に、スタンドもどよめきました。
試合は横浜が6-0で花巻東を下し、2008年以来18年ぶりとなる夏の甲子園4強進出を決めています。
6回の156キロ連発と141キロスプリット

出典:6回裏 横浜の織田翔希が甲子園史上最速156キロ計測!無死満塁で背番号1が立ちはだかる|日南学園―横浜 6回裏【第108回全国高校野球選手権大会】 – バーチャル高校野球公式チャンネル
勝負を決定づけたのは6回でした。
花巻東の3番・赤間史弥選手を2ボール2ストライクに追い込んだ織田投手は、8球目に156キロを投げ込ませてファウルにすると、9球目にも156キロで空振り三振を奪ったと、スポーツ報知は報じています。
さらに中日スポーツによると、この試合では141キロのスプリットで空振り三振を奪う場面もありました。
SNSでは「落ちるボールが141はもうプロなのよ」「高校生が141の落ち球を見れるわけないだろ」といった驚きの声が上がっています。
打線も援護しました。9番・小林大雅選手(2年)の適時打などで4回に2点、5回には江坂佳史選手と安食琥太郎選手の適時打で2点を追加。
花巻東の先発・萬谷堅心投手(3年)は4回6安打3失点、76球で降板しています。
神奈川対岩手、0勝5敗だった過去

出典:“甲子園史上最速”横浜・織田翔希 150キロ台連発で無失点の立ち上がり|花巻東―横浜 1回裏【第108回全国高校野球選手権大会】 – バーチャル高校野球公式チャンネル
横浜と花巻東は、甲子園での対戦は今回が初めてでした。サンスポによると、昨秋の練習試合では横浜が2連勝していたといいます。
そして選手権大会では、神奈川県勢は岩手県勢に対し通算0勝5敗という記録を抱えていました。カナロコの報道では、今回の勝利がその記録を破る初めての白星だったとされています。
横浜にとっても大きな意味を持つ一戦でした。神奈川県勢史上初となる甲子園4季連続出場を果たしており、1998年の松坂大輔投手を擁した春夏連覇以来となる夏制覇を目指しています。
前日の訃報と「天国に優勝を届ける」

試合前日の8月17日、横浜高校にとって大きな出来事がありました。元監督の渡辺元智さんが81歳で死去したのです。時事通信やNHKが伝えています。
横浜ナインは試合前日、グラウンドで黙とうを捧げました。村田浩明監督は取材に対し「いろいろあって…全然野球とは別件の話で。今はお話しできない」と言葉少なでした。中日スポーツやデイリースポーツが報じています。
試合後、村田監督は「監督さん(渡辺さん)は甲子園の空から絶対に見守ってくれてる」と語り、「天国に優勝を届ける」と決意を口にしています。スポーツ報知が報じました。
横浜高校野球部も「渡辺さんが見守っていただけていると思いますので全力で戦います」とコメントを出しています。
準決勝は8月20日8時開始、3年連続29回目出場の智弁和歌山と対戦します。日刊ゲンダイの報道では、NPB12球団すべてが織田投手をドラフト1位候補と評価する一方、MLB球団も獲得に動いているとされ、進路にも注目が集まっています。
