相方の松井ケムリさんは、映画の存在を一切知らされないまま出演させられていた。
M-1グランプリを2023・2024年と連覇した令和ロマンの髙比良くるまさんが、コンビ活動と並行して密かに進めていた初監督作品『BREAK SHOT』。
2026年5月、その全貌がついに明らかになりました。
誰にも言わずに作った映画、その中身とは

出典:🎬芸人が映画監督に…髙比良くるまの才能が異次元すぎた!😳 – Nippon News
『BREAK SHOT』は、渋滞中の夜の高速道路を舞台にしたブラックコメディーです。
最大の特徴は撮影手法。全編をドライブレコーダー視点の定点カメラだけで撮り切っています。
「一部始終を見ていたのはドライブレコーダーだけだった」というコンセプトが作品の核になっており、タイトルロールには「Written and Directed by KURUMA」と明記されています。脚本から演出まで、すべてくるまさんが手がけた一作です。
出演者も豪華。サルゴリラの児玉智洋さんが主演を務め、オダギリジョーさん・高良健吾さん・森川葵さん・前田旺志郎さんといった実力派が揃っています。そして相方の松井ケムリさんも出演していますが、撮影時は映画の全貌を知らされていなかったというのが今回の話題の一つです。
2万人の前でのサプライズ初公開と、海外3冠の快挙

出典:#1【オダギリジョー】髙比良くるまに興味がない理由 – くるまの助手席
最初の上映は試写会でも映画館でもありませんでした。
2026年5月16日、神奈川・Kアリーナ横浜で開催された令和ロマンの単独ライブ「RE:IWAROMAN」。約2万人のファンが集まるその場で、映画はサプライズとして突然公開されました。
お笑いの舞台で映画を初披露するというのは、芸人としての感覚が染み込んだ演出といえます。
さらに、SSFF&ASIA 2026への出品よりも前に、この作品はすでに国際的な評価を受けていました。Qeticの報道によれば、海外映画祭「World Film Carnival Singapore」において脚本賞・プロデューサー賞・短編部門賞の3冠を受賞しています。
初監督作品が海外の映画祭で三部門を制覇する。これは異例の結果です。
「短編映画は芸人のネタに近い」くるまが語った映画観

出典:【お笑い論】教授石田がくるまに教えた神助言とは?/髙比良くるま(令和ロマン)、石田明(NON STYLE)【髙比良くるま#1】 – NON STYLE石田明のよい〜んチャンネル
WEBザテレビジョンの報道によれば、くるまさんはこう語っています。
「短編映画は芸人のネタに近い」
コメディアンとしての感覚を持ち込んで映画制作に挑んだ、という発言です。
確かに、ドライブレコーダーという一点のみに視点を固定し、そこから物語を展開させる手法は「与えられた制約のなかで笑わせる」というネタ作りの発想と重なります。
カメラを動かさない、カットを切り替えない。それでも観客を引きつける構成を作れるかどうか。その問いへの答えが、海外映画祭の審査員にも伝わったということかもしれません。
意外と知られていないのが、くるまさんがこの作品を「一作目」として位置づけている点です。東奥日報の取材に対し、次回作もすでに制作中であることを明言しています。つまり、映画監督として継続的に活動していく意向を早い段階から示しているわけです。
SSFF&ASIA 2026オープニングに選出、6月に一般上映も
2026年5月25日(本日)、米国アカデミー賞公認の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2026(SSFF&ASIA 2026)」が開幕しました。
『BREAK SHOT』はそのオープニング作品として選出されており、くるまさん・松井ケムリさん・サルゴリラ児玉さんの3名がレッドカーペットに登壇しています(cinemacafeの報道より)。
一般向けの上映は、2026年6月8日に東京・WITH HARAJUKU HALLにて予定されています。時間は19:35〜21:00で、上映後にはキャストによるトークイベントも実施予定。チケットは前売り2,000円、当日2,300円です。
M-1連覇という実績を持つ芸人が、映画制作でも着実に評価を積み上げている。次回作の内容とともに、くるまさんの今後の動向に注目が集まっています。
