2012年夏の「1番・捕手」が、14年後に同じチームへ

出典:【藤浪晋太郎】大荒れ、暴投、死球まとめ。喰らい付くキャッチャー。 – 野球ときどきbaseball
2012年夏の甲子園。大阪桐蔭の森友哉捕手は、全試合に「1番・捕手」でフル出場しました。
その球を受け続けたのが、3年生エースの藤浪晋太郎投手です。準決勝の明徳義塾戦も決勝の光星学院戦も、2人で完封をつかみました。
あれから14年。オリックスが、DeNAから戦力外となった藤浪投手(32)の獲得調査を始めたことが10月9日に分かりました。スポーツ報知が10月10日付で報じています。
狙いは先発陣の強化
報道によると、オリックスが評価しているのは160キロ超の速球と、これまでの経験・実績です。
11月のトライアウトが終わると交渉が解禁されます。球団はそれに向けて動向を追う方針です。
現時点では「調査」止まり
正式なオファーや契約は報じられていません。
獲得が決まれば、藤浪投手にとって初のパ・リーグ球団です。森捕手との再タッグも実現します。
オリックスの先発事情と、藤浪が候補に挙がる理由

出典:【?報】戦力外の藤浪晋太郎、次はあの球団が所有するwwwwww – なんJ侍チャンネル
2026年のローテーションを数字で見る
オリックスは2年ぶりのBクラスとなる4位でした。主な先発陣の成績は次のとおりです。
| 投手 | 成績 | 防御率 |
|---|---|---|
| エスピノーザ | 13勝6敗(最多勝) | 2.71 |
| 九里 | 9勝12敗 | 3.19 |
| 高島 | 7勝6敗 | 4.98 |
| 曽谷 | 5勝8敗 | 4.14 |
| ジェリー | 3勝10敗 | 3.38 |
| 田嶋 | 2勝5敗 | 5.89 |
2ケタ勝利はエスピノーザ投手ただ1人。就任3年目の岸田監督は、4年ぶりの優勝に向けて「本当にこのままではいけない」と話しています。
来季も先発の駒が足りない
追い打ちをかけるのが故障者です。エースの宮城投手(左肘)と山下投手(右肘)は手術で長期離脱中で、復帰は来季の後半戦になる見込みと報じられています。
曽谷投手も終盤に左肘の違和感で離脱しました。
さらに、最多勝のエスピノーザ投手には他球団も関心を寄せているとのこと。開幕時点で計算できる先発が、現状では読みにくい状況です。
スポーツ報知は、藤浪投手がこれまで大きな故障で離脱したことがない点も評価材料になっていると伝えています。
藤浪晋太郎の現在地。2軍の数字と1軍の落差

出典:二軍でも相変わらずの藤浪晋太郎に西武ベンチが悲鳴!理不尽な恐怖に他球団も大迷惑な現状。二軍降格だけでは済まされない問題の数々【プロ野球】 – Full Swing Bad【球界の裏側レポート】
2軍では結果、1軍では制球に苦しんだ2026年
2026年の成績を並べると、落差がはっきり見えます。
- 2軍:16試合(先発12)、5勝3敗、防御率3.11(Full-Count)
- 1軍:3試合、0勝1敗、防御率6.30。3試合で計15四死球
春先に右手中指を痛めた影響もあり、1軍初登板は7月11日の巨人戦までずれ込みました。
スポニチによると、DeNAのチーム関係者は「2軍ではできていることを、なかなか1軍の舞台で発揮できていない」と話していました。
DeNAでの2年間は計9試合で1勝1敗。推定年俸は8000万円でした。
通算成績と165.1キロ
NPB通算は198試合で58勝55敗11ホールド、防御率3.46。
MLBでは64試合で7勝8敗2セーブ、防御率7.18でした。2023年8月には日本人投手最速となる165.1km/hを記録しています(Goal.com)。
オリックスが見ているのは、この球速と、2軍で示した安定感の両方でしょう。1軍での四死球の多さをどう克服させるかが、獲得後の課題になります。
調査報道は3度目。森友哉の「先発でやってほしい」

出典:【491日ぶり先発勝利】藤浪晋太郎 力感のないフォームから繰り出される豪球ストレートで7回1失点の快投!! – DRAMATIC BASEBALL 2026
2024年にも、福良GMが米国で視察していた
オリックスと藤浪投手の名前が並ぶのは、今回が初めてではありません。
2024年10月8日付で、スポニチが「メッツ傘下3Aの藤浪の獲得調査を進めている」と報じました。福良淳一GMが自らアメリカで視察したとされ、この年のオリックスはリーグ5位でした。
2025年6月にマリナーズ傘下3Aタコマを自由契約になった際には、週刊アサヒ芸能が獲得に動く可能性を伝えています。報道としては、今回が3度目です。
2024年の日刊ゲンダイでは、メジャーのスカウトが「日本の打者は選球眼が良い」として、藤浪投手は日本よりアメリカ向きと指摘していました。四死球の多さを考えれば、パ・リーグでの再起も簡単ではない、という見方です。
森友哉が語っていた言葉
2023年12月9日、2人は地元・堺市で野球教室を開きました。小学生約150人を指導し、2人そろっての参加は初めてでした。
このとき森捕手は藤浪投手について「もっとできると思います」「先発でやってほしい」とエールを送っています。掛け合いは報道陣の笑いも誘いました。
その森捕手は西武からFAで移籍して4年目のシーズンを終え、8月に左手首を手術しました。捕手としての完全復活を目指す立場です。
争奪戦の可能性と今後の焦点
スポーツ報知の9月28日付記事では、金村義明氏が「パ・リーグならあるかもしれんね」と語り、日本ハムの新庄監督による再生にも期待を示しました。新庄監督は以前から藤浪投手への関心が報じられており、他球団との競合も考えられます。
藤浪投手は9月末、来季もNPBでのプレーを希望すると話しています。
焦点は、11月のトライアウト後に交渉が解禁されたとき、オリックスが調査から具体的なオファーへ踏み込むかどうか。8月に手術を受けた森捕手の回復具合も、再タッグの実現性に関わってきそうです。
2012年の夏を知るファンにとっては、見たくなる組み合わせですよね。
