甲子園のナインが試合前に黙とう

出典:死去した元横浜監督・渡辺元智氏 織田翔希を絶賛していた「松坂クラスになる可能性秘めている」 – Japan News(スポアニ速報)
2026年8月17日、大阪市内のグラウンド。
甲子園に出場中の横浜高校の選手たちが、練習前に黙とうを捧げました。
同校を47年間率いた元監督、渡辺元智さんが同日に死去したと日刊スポーツが報じました。81歳でした。
死因は公表されていません。葬儀・告別式は近く近親者のみで執り行われます(神奈川新聞)。
翌18日には花巻東との準々決勝を控えていました。教え子である村田浩明監督(40)は「今はお話できない」と言葉少なに応じています。
24歳での監督就任から47年、通算51勝

渡辺さんは1944年11月3日、神奈川県足柄上郡松田町生まれ。
横浜高では外野手として活躍し、神奈川大に進学しましたが、肩の故障で中退しています。
「炎症箇所の軟骨と神経が癒着していて手術も無理」と宣告され、退部を余儀なくされました。工業会社に就職し、千葉の臨海工業地帯でブルドーザー部品の修理に従事した時期もあったと、スポニチアネックスは伝えています。
1965年に母校のコーチとなり、1968年、24歳の若さで監督に就任しました。在任中は関東学院大に再入学して教員免許を取得し、社会科教諭としても教壇に立っています。
甲子園には春15回・夏12回の計27回出場。通算51勝22敗、優勝5回(春3・夏2)は、歴代でも屈指の記録です(神奈川新聞・スポーツ報知)。
2015年夏の神奈川大会敗退を最後に勇退。指導者人生は50年に及びました。
1998年は44連勝、4冠を達成

指導者としての集大成は1998年でした。
松坂大輔投手を擁して春夏連覇。明治神宮大会と国体も制し、公式戦44連勝・年間無敗という4冠を達成しています。スポニチアネックスと日刊スポーツがこの記録を伝えています。
さらに遡る1980年、夏の甲子園初優勝を果たした際には、滞在中に自らバスを運転して選手をドライブに連れ出した写真も残っています(神奈川新聞)。
指導のモットーは「野球を通じて子供を育てる」。選手には「人生の勝利者になれ」と説き続けました。
教え子には松坂大輔、愛甲猛、筒香嘉智、涌井秀章、近藤健介、柳裕也のほか、タレントの上地雄輔さんなど多彩な顔ぶれが並びます。
楽天の内野手・渡辺佳明選手(29)は、渡辺さんの孫にあたります。
織田翔希への評価、そして最後の激励

出典:渡辺元智氏が絶賛した逸材・織田翔希「松坂クラスになる可能性」⚾️ #渡辺元智 #横浜高校 #織田翔希 #高校野球 #甲子園 #松坂大輔 #野球ニュース #高校野球ニュース #野球 – 🥇 スポエンタ魂
勇退後も、渡辺さんは高齢を押して横浜高のグラウンドに通い続けたと東スポWEBは伝えています。
2025年春、横浜がセンバツで優勝した際には決勝前日の練習に姿を見せ、選手たちを激励しました。「あしたは気合、気迫だけは負けるな」という言葉をかけています(中日スポーツ)。
現エースの織田翔希投手(3年、最速157キロ)については、今夏「高校時代の松坂と比べると織田の方がいいんじゃないか」と評価していました。
2026年夏も、準決勝の慶応戦や決勝に足を運んでいたといいます。
「元さん」の愛称で世代を超えて慕われた指導者は、こうして最後まで母校を見守り続けていました。
