所沢駅前に400人、開店3時間前から行列

出典:【全身全霊かけた一振り】栗山巧『全てはこの一撃のために…ミスターレオの代打逆転ホームランに総立ち!』 – (パーソル パ・リーグTV公式)PacificLeagueTV
埼玉県所沢駅東口のホールに、開店の3時間前から人が集まり始めた。
2026年8月28日午前11時、西武ライオンズ・栗山巧選手の引退記念グッズ「PR1DE」シリーズの先行販売が始まった瞬間だ。
午前8時台から並び始めたファンは、11時の時点で400人を突破。球団はスタッフ約30人、レジ約20台を用意していた。
25年間ライオンズ一筋でプレーしてきた栗山選手は、2026年シーズン限りでの現役引退を表明している。8月30日にベルーナドームで引退試合を迎えるが、そこに至るまでの数週間、球団は転売問題への対応に追われていた。
チケット完売直後にSNSで転売の懸念

出典:<独自>プロ野球西武・栗山巧選手の引退記念グッズの「転売行為」横行 球団「大変残念」 – Rising Sun Reports
発端は7月11日。引退試合のチケットが発売され、ほぼ全席種が即座に完売した。
SNS上では決済エラーの報告とともに、転売を懸念する投稿が相次いだ。
球団は2日後の7月13日、公式サイトで「観戦チケットの転売禁止について」を告知する。フリマアプリやオークションサイトで正規価格を上回る転売を複数件確認したと明らかにし、転売チケットでの入場は無効、返金もしないと明記した。転売が確認されたファンクラブ会員は退会処分の対象になるとも記している。
それでも収まらなかったのか、球団は7月22日に2通目の告知を出した。
今回は方針を変え、「不正転売者の特定を優先する」として、情報提供に協力したファンへのペナルティは科さない特例を打ち出す。試合日・座席・購入サイト・購入価格などのスクリーンショット提出を呼びかける内容だった。
グッズは本拠地を離れ、駅前を貸し切って販売

チケットとは別に、グッズ販売にも通常と違う対応が取られている。
8月28日から30日までの3日間、本拠地内の通常売り場「ライオンズ チームストア フラッグス」ではPR1DEグッズを扱わない。代わりに所沢駅東口のホールを丸ごと借り切って販売する体制を組んだ。
11時からファンクラブ「TEAM PR1DE」会員向けの優先販売、正午から一般販売という二段階方式。1人あたりの購入点数にも制限を設けている。
球団のグッズを外部施設を借り切って売るのはNPBでも異例と報じられた。担当者は日刊スポーツの取材に「数はしっかり準備していますが、完売になる可能性もゼロではない」と話している。
会員限定の「ユニフォームキーホルダー」は、栗山選手が今季実際に着用したユニフォームを裁断して封入した数量限定品だ。こうした一点物に近いアイテムほど、購入制限が厳しくかけられている。
引退試合当日、来場者全員に配られるもの

出典:【あなたにとっての栗山さんとは?】チームメイトが、栗山巧選手との思い出を語ります【『PR1DE the FINAL』8/30(日)まであと3日】 – 埼玉西武ライオンズ
8月30日は17時に東北楽天戦が始まり、試合後に引退セレモニーが予定されている。
13時からTHANK YOU CARDの引き換え、15時からパブリックビューイングと、開場前から催しが続く構成だ。
来場者全員に配られるのは「週刊ベースボール 栗山巧特別号」。前日29日の来場者には現在の背番号「1」入りフェイスタオル、28日には入団時の背番号「52」入りタオルが手渡された。
パーソル パ・リーグTVでは8月28日から9月2日まで、栗山選手の直筆サイン入りグッズが当たるキャンペーンも実施中。
チケットの転売騒動と、グッズ販売の異例づくしの体制。どちらも、25年間チームを支えた選手を送り出す8月30日に向けて、球団が最後まで神経を使い続けている表れと言えそうだ。
