本塁打ゼロの20歳に「4番」の声がかかった
本塁打はまだ1本もない。それでも4番の声がかかりました。
巨人の橋上秀樹監督代行(60)が、石塚裕惺内野手(20)を4番で起用するプランを検討していると、2026年9月8日付の日刊スポーツやスポーツ報知など各紙が一斉に報じています。
橋上代行は取材に「十分にあり得ると思います」と明言。
「3番も4番も5番もあまり変わらないと思うので」とも語り、打順の数字より石塚の勢いそのものを評価している様子がうかがえます。
背景にはチーム事情もあります。
2026年からMLBに移籍した岡本和真の穴は埋まらず、今季の主軸だったダルベック(18本塁打)も9月4〜6日の広島3連戦を体調不良で欠場。
代わって大城卓三が4番に入り、石塚は5番でクリーンアップを組んでいました。
79年ぶりの監督交代と、離脱からの復活

出典:【G党衝撃】石塚裕惺に急展開が…w – プロ野球巨人解説ch
橋上氏が指揮を執ること自体、球団にとって異例の事態でした。
2026年5月25日、阿部慎之助前監督が長女への暴行容疑で逮捕され、翌26日に辞任。オフェンスチーフコーチだった橋上氏が監督代行に就任しました。
シーズン途中の巨人の監督交代は1947年以来79年ぶりです。
石塚自身も今季は苦しんでいます。
4月22日に一軍初スタメンで右越え2点適時三塁打を放ったものの、下半身のコンディション不良で4月26日に登録抹消。約2カ月の離脱を強いられました。
矢野巡回打撃コーチの助言でチューブトレーニングなど「野球につながる動き」を取り入れ、6月24日に三軍で実戦復帰。
7月22日に一軍再昇格を果たすと、三塁で10試合連続スタメン、34打数10安打・打率.294と結果を残しました。
サヨナラ犠飛と9月の猛打、数字が語る勢い

出典:巨人、石塚裕惺とんでもない異常数値が判明する! – 野球好き
流れが変わったのは9月1日、京セラドーム大阪でのDeNA戦でした。
3-3の9回、1死二・三塁からルイーズの153キロ直球を右翼へ運び、プロ初のサヨナラ犠飛。
試合後は「絶対に自分で決めてやると思って打席に入りました。最高です!」と振り返っています。
高卒2年目以内の選手のサヨナラ打は、1994年の松井秀喜以来32年ぶりの快挙でした。
その後も勢いは止まりません。
9月4日の広島戦でプロ2度目の5番起用となり、5番で初打点となる適時二塁打。翌5日も勝ち越しの適時二塁打を放ちました。
9月の5試合で15打数6安打・打率.400、3打点をマーク。
広島OBの天谷宗一郎氏はRCCラジオの中継で「4番で使っても面白いんじゃないかなと思いますけどね」と提言していました。
松井秀喜も超える最年少4番、次のヤマ場は阪神戦

出典:【ミラクルある⁉︎】「ね?言ったでしょ」虎に大接近2・5差!石塚裕惺を5番固定の日替わり打線で挑め!7連敗の雪辱を果たせ【マンデー報知】 – 報知プロ野球チャンネル
もし4番が実現すれば、記録づくめの起用になります。
高卒2年目以内の選手が巨人の4番を務めるのは、2リーグ制(1950年)以降で球団史上初。20歳5カ月での4番は、松井秀喜(21歳2カ月)や王貞治(21歳10カ月)を上回る球団最年少です。
本塁打がまだない選手が4番に座るのも、1944年の近藤貞雄以来、約80年ぶりとなります。
橋上代行は「さらに堂々とやり出した気がします」「近いうちにホームランも出るんじゃないかなっていう気がします」と手応えを口にしています。
巨人は9月8日から東京ドームで中日3連戦、9月12日には首位・阪神との直接対決を控えています。
9月7日終了時点で阪神とのゲーム差は2.5。逆転優勝がかかる終盤戦で、石塚がどの打順に入るのか注目されます。
