水原弘という歌手、大森元貴が演じる「もう一つの顔」

出典:🎧🎶 音に溶けた本音──大森元貴、ヒット曲が語る“もう一つの顔” – JAPAN NHK NEWS CHANNEL
第1回日本レコード大賞を、新人としてデビューした年に受賞した歌手は、今も水原弘ただ一人です。
そんな伝説的な歌手の役を、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴が演じることになりました。
映画『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』(東宝配給、2026年12月25日公開)の水原弘役として、最新予告映像とともに9月11日に発表されています。
映画.comやシネマトゥデイ、音楽ナタリーが一斉に報じました。
ただし水原の人生は栄光だけではありません。
Wikipediaによると、1960年代に酒とギャンブルで多額の借金を抱え、1965年3月には花札賭博への関与で警視庁の聴取を受け、事実上芸能界を追放されています。
1967年に「君こそわが命」で奇跡のカムバックを果たし、同年のレコード大賞歌唱賞を受賞しました。
1978年、肝硬変による食道静脈瘤破裂のため42歳で亡くなっています。
このドラマチックな半生を持つ歌手役に、大森が起用されました。
劇中で大森が歌う「黒い花びら」誕生秘話

出典:大森元貴、昭和のスター・水原弘役に決定!「黒い花びら」を熱唱『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』最新予告 – ミセスニュース
劇中で大森が披露するのは、水原弘の代表曲「黒い花びら」です。
作曲・中村八大(岡田准一)と作詞・永六輔(松坂桃李)が初めてコンビを組んで生まれた曲で、1959年に東芝レコードから発売されました。
Wikipediaの記述では、もともと映画『青春を賭けろ』のために「明日までにロカビリーを10曲」という無茶な課題から生まれた一曲だったといいます。
初対面だった中村と永は徹夜で曲を完成させ、当初は別歌手のB面候補だったものが、A面に格上げされました。
発売初年で30万枚、累計57万枚を売り上げ、1959年の東芝レコード流行歌売上で年間1位を記録。
そのままレコード大賞を射止めています。
大森はシネマトゥデイの取材に「最初は不安もありましたが、実際に歌わせていただく中で、自分の歌唱に通じる部分や当時のニュアンスを参考にできた」と手応えを語りました。
瀬々敬久監督との縁で決まった「友情出演」

出典:【決定的瞬間あり】Mrs. GREEN APPLE⚡️大森元貴の恥ずかしい癖がバレバレだった件 – CDTV 公式YouTube
大森の出演形態は「友情出演」です。
瀬々敬久監督の前作『ラーゲリより愛を込めて』(2022年12月9日公開)で、Mrs. GREEN APPLEが主題歌「Soranji」を手がけた縁がきっかけになりました。
プロデューサーの高明希は音楽ナタリーの取材に、六八コンビの始まりを告げる大切な曲だからこそ「現代で、新しいワクワクを提供し続ける大森元貴さんに担って頂きたい」とオファーした経緯を明かしています。
オファーの時点ではレコード大賞3連覇の前でしたが、大森はその後2023年から2025年まで3年連続で大賞を受賞しました。
高は「第一回レコード大賞に輝くこの役が、大森さんに引き寄せられたのかな」と振り返っています。
瀬々監督も映画.comの取材に、「黒い花びら」で時代を切り拓いた新しい歌い手として大森が「ピタリ」だったと語りました。
撮影現場の一幕と、映画の公開情報

レコード大賞授賞式のシーンでは、岡田准一がアドリブで大森に手を差し伸べ、握手を交わす場面があったそうです。
大森は「フッと緊張が和らいで安心した」と振り返っています。
撮影後には瀬々監督が駆け寄り、花束を手渡す一幕も。
現場は拍手に包まれたと映画.comが伝えています。
映画は9月2日、第39回東京国際映画祭(10月26日〜11月4日開催)のオープニング作品に選出されました。
岡田准一、松坂桃李、仲野太賀に加え、清野菜名や上白石萌音、阿部寛など豪華キャストが揃う本作は、2026年12月25日に公開予定です。
