台湾に3-0、4強で見えたロス五輪への道

2026年8月27日、中国・天津で行われたバレーボール女子アジア選手権の準々決勝。
日本は世界ランク37位の台湾に3-0のストレート勝ちを収め、4強入りを決めました。
このチームで19得点を挙げてきたのが、オポジットの和田由紀子です。
大会は8月21日から30日まで天津で開催され、優勝チームには2028年ロサンゼルス五輪の出場権が与えられます。世界ランク6位の日本にとって、決勝進出まではあと2勝という状況です。
自力でロス五輪切符をつかむチャンスが、目の前に見えてきました。
開幕から4戦全勝、原動力は和田の19得点

出典:【勝ったのに誰も笑わなかった】バレーボール女子アジア選手権2026 日本vs韓国 33-31の死闘の裏側|和田由紀子19得点「正直複雑です」の真意 – 心拍 MLB.90
日本代表は8月20日に14人のメンバーが発表され、和田もその一人に選ばれました。
1次リーグ初戦のホンコン・チャイナ戦は25-9、25-15、25-12で3-0の快勝。続く韓国戦(世界ランク26位)は1次リーグ最大のヤマ場でした。
第1セットを33-31の大接戦でものにすると、そのまま3-0でストレート勝ち。この試合で和田はチームトップの19得点を記録し、日本は開幕2連勝で8強進出を確定させました。
試合後、島村春世は「自分たちに足りないことを教えてくれた」、途中出場の北窓絢音は「自分が流れを変えるっていう気持ちでコートに入った」と振り返っています。
3戦目のベトナム戦も3-0で下し、この試合では初先発の秋本美空がいきなり16得点をマーク。日本は1次リーグを3戦全勝、しかも全セット無失点のまま決勝トーナメントに進みました。
2-6のビハインドから逆転、台湾戦の第2セット

出典:日本女子バレー、韓国を3−0撃破!和田由紀子が躍動🔥 8強進出へ!#バレーボール#女子バレー#日本代表#バレーボール日本代表 – Japan Breaking News
準々決勝の相手は世界ランク37位の台湾。世界6位との対戦でしたが、日刊スポーツによると第2セット序盤に流れが変わりました。
いきなり4連続失点を許し、2-6とリードを許す展開。
そこで和田の強打が突き刺さり、14-13と逆転に成功します。
このセットは最終的に25-21で日本が奪い、試合はそのまま3-0で決着しました。主将の石川真佑はサービスエースを決め、「次も勝つ」とコメントしています。
175cmのオポジット、世界と渡り合う武器

出典:🇯🇵世界一のオポジットへ!和田由紀子の覚悟に涙🏐 – Ginzapulse
和田由紀子は2002年1月8日生まれ、京都府京都市出身の24歳。身長175cmながら、世界の2m級ブロッカーと渡り合うオポジットです。
京都橘高校からJTマーヴェラスに進み、2024年からはNECレッドロケッツ川崎でプレーしてきました。同年のパリ五輪代表に選ばれ、ネーションズリーグでは銀メダルを獲得しています。2023年のネーションズリーグでは、アメリカ戦にスタメン抜擢され32得点を挙げた実績もあります。
めざましmediaの特集では、小柄な体格で世界のブロックを破る秘訣について「踏切から空中に飛び出すまでの速度」にあると明かしていました。目標に掲げるのは「世界のオポジットに負けないオポジットに」なることだといいます。
来季はイタリアへ、五輪はあと2勝
2026年3月30日、NEC川崎はチームメートの佐藤淑乃とともに、和田が2026-27シーズンからイタリア・セリエAのUYBA Volley Busto Arsizioへ移籍すると発表しました。移籍発表の際、和田は「このチームでの2年間は宝物」との言葉を残しています。
アジア選手権を前にしたインタビューでは、ネーションズリーグでチーム最多得点をマークしたプレッシャーについて「周りの評価を気にせずに」と語っていました。
準決勝は8月29日、対戦相手はタイ。優勝すればロサンゼルス五輪の切符が手に入る大会は、天津での戦いが佳境を迎えます。
