独走から一転、まさかの9位に終わった38kmの攻防

2026年8月30日、北海道マラソン。
吉田響(サンベルクス)は35km地点で単独トップに立ち、後続に約25秒のリードを築いていました。このまま逃げ切るのか、誰もがそう思ったはずです。
ところが37.5km付近で追いつかれ、38km通過で先頭集団から脱落。最終順位は9位、記録は2時間13分16秒でした。
日本人3位以内かつ2時間12分00秒以内というMGC進出条件には届かず、2027年10月開催のマラソングランドチャンピオンシップ出場権を逃しています。
ゴール後は力尽きて路上に倒れ込み、車椅子で搬送されました。
30〜35kmだけ異次元のペース、そこで潰えた独走

出典:【リミッター解除】驚異の22人抜き全部見せ&レース後のインタビューもお届け!スーパールーキー吉田響、元日デビュー! 【ニューイヤー駅伝2026】 – TBS陸上ちゃんねる【公式】
日本陸連の公式リザルトによると、吉田の30〜35km区間は15分48秒でした。
優勝した湯浅仁(トヨタ自動車)ら2位集団の16分12〜13秒より速く、上位陣の中で最速のラップです。このスパートで35km通過時点の差は約25秒まで広がりました。
しかし35〜40kmは16分41秒に失速。40kmからゴールまでの2.195kmは8分24秒までペースが落ちています。
湯浅の同区間は6分39秒。ラストの2kmだけで1分45秒の差がついた計算です。
大阪マラソンでも繰り返した終盤の失速

出典:北海道マラソン 吉田響がまた終盤で失速…ゴール後に倒れ込み車椅子へ 9位でMGC出場権獲得できず 35キロ地点で独走状態も 優勝は湯浅仁 – shohei ohtani
北海道マラソンは吉田にとって2度目のフルマラソンでした。
2026年2月の大阪マラソンが初マラソン。7.8km地点でペースメーカーを置き去りにする独走を見せ、30km通過は1時間28分07秒という日本記録相当のペースを刻みました。
ところがここでも35km以降に失速し、2時間9分35秒・34位でフィニッシュ。ゴール後は脱水症状で車椅子に乗り、救護室へ運ばれています。
本人はこのレースについて「経験不足が一番大きかった。走り出して体が軽く、あのペースでも最後までもつと判断して走っていた」「給水を見つけられなかったことも後半に響いた」と振り返っていました。
意気込みと話題の磁気シール、次なる目標

出典:「また貼ってる!」吉田響、全身“黒いシール”で北海道マラソンへ🏃♂️🔥 – Japan News
北海道マラソンを前に吉田は「2時間8分台、7分台を狙って大会新、そして優勝を狙っていきたい」と語っていました。
北海道の夏の涼しさを追い風に、暑さを「武器」と位置づけていたといいます。
レースの恒例になっている全身の磁気シールも今回注目を集めました。ファイテンとサポート契約を結ぶ吉田は、顔や首、肩、脚に黒い円形シールを貼ってスタートラインに立っています。SNSには「このテープですぐ吉田響とわかる」との投稿も並びました。
本人は事前に「シールの枚数は当日のコンディションによります」「負荷の大きいポイント練習では毎回、脚周りに貼っています」と説明。
冬のマラソンでは大迫傑が持つ日本記録に迫る「2時間3分台」を公言しており、次の挑戦への意欲は衰えていません。
