又吉克樹、メキシコで「投球哲学」を捨てた

出典:スロー映像)ソフトバンク 又吉克樹 投球フォーム 2022.3.13(神宮球場)OP戦 – joyjoytube2
長年貫いてきた「低めのコントロール」を、あっさり手放す。
そんな決断を下したのが、元ソフトバンクの右腕・又吉克樹投手(35)です。
2026年、メキシカンリーグのユカタン・ライオンズに挑戦した又吉投手。
中日スポーツの報道(2026年4月8日)によると、現地コーチとの対話をきっかけに、これまでの投球スタイルを大きく転換したといいます。
従来は「低めのコントロール+カット・シュート中心」。
それを脱ぎ捨て、高めの直球を多投する新しい配球へと舵を切ったのです。
さらに握りを変えた変化球は「スイーパー」と呼ばれるまでに進化。
緩急で打者を封じる、新たな投球術を身につけました。
本人は「これまでとは違う感覚やマインドでマウンドに立てた」とコメントしています。
戦力外から海外挑戦までの経緯

出典:戦力外の又吉克樹「世界中どこでも投げる」野球人生をかけた全力投球|トライアウト – qooninTV
そもそも、なぜ又吉投手はメキシコへ渡ったのでしょうか。
きっかけは、2025年9月30日にソフトバンクから受けた戦力外通告でした。
ここから、先の見えない日々が始まります。
約4カ月の「無給」待機期間
Full-Countの報道(2026年2月21日)によると、又吉投手は2025年11月12日にマツダスタジアムでの合同トライアウトに参加。
しかし所属先は決まりませんでした。
年が明けても状況は変わらず、韓国・台湾のテストも受けたものの、ニーズが合わなかったといいます。
この待機期間について、本人はこう振り返っています。
> 「やっぱりキツかった」「先が見えない状態」
それでも海外挑戦にこだわった理由は明確でした。
> 「どうせやるなら海外でやりたい気持ちが強かった」
そして2026年2月16日(日本時間17日)、ユカタン・ライオンズとの契約が発表されたのです。
わずか3試合、約1カ月での解雇

出典:又吉克樹が中日ドラゴンズに復帰か…メキシコ球団解雇で緊急帰国、わずか1ヶ月で断念となった衝撃の真相に言葉を失う【プロ野球】【プロ野球】 – Full Swing Bad【球界の裏側レポート】
メキシコでの挑戦は、残念ながら短いものになりました。
2026年4月7日、又吉投手はユカタン・ライオンズからの解雇を自身のInstagramで報告。
沖縄タイムスの報道によれば、本人はこう悔しさをにじませています。
> 「開幕ロースターに入ってシーズンを戦うのが目標でしたが悔しい結果になった」
ただ、成績そのものは決して悪くありませんでした。
| 項目 | メキシコでの成績 |
|---|---|
| 登板 | 全3試合 |
| 被打率 | .143 |
| WHIP | 0.75 |
| 球速 | 140キロ台後半で安定 |
中日スポーツによると、被打率.143という数字が示す通り、打者を抑え込む内容だったことがわかります。
それでも約1カ月での別れ。プロの世界の厳しさが伝わってきます。
「人としても選手としても変わった」次への一歩

出典:【又吉広報】又吉克樹が語る鷹の次なる育成の星 移籍1年目の本音と古巣中日戦へ秘めたる思い 【パ魂2022 #6】 – スポーツナビ 野球チャンネル
ここで、意外と知られていない事実をひとつ。
又吉投手にとって、海外でのプレーは初めてではありませんでした。
Wikipediaの経歴によると、プロ1年目オフ(2014年シーズン後)に、ドミニカ共和国のティグレス・デル・リセイでウインターリーグを経験。
17試合に登板し、防御率1.69という成績を残しています。
このとき、メジャーを目指して人生をかける選手たちを目の当たりにし、「ハングリーさ」を胸に刻んだといいます。
約10年を経て再び挑んだ海外。
短期間だったとはいえ、得たものは大きかったようです。
> 「人としても選手としても大きく変わることができた、すごく濃い時間でした」
> 「経験を次に必ず繋げていきます」
そして、その言葉通り次のステージが決まりました。
中日スポーツの報道によると、又吉投手は独立リーグのオイシックス新潟アルビレックスBCと入団合意。
「1番に声をかけてもらった」球団に対し、「熱意に応えたいと思い決めました」とコメントしています。
NPB通算503試合・47勝・173ホールドの実績を持つベテラン右腕。
メキシコで掴んだ新しい投球術が、新天地でどう生きるのか。今後の活躍に注目が集まります。
