2回に飛び出した4者連続三振、球場がどよめいた

2026年9月13日、東京ドーム。
マウンドに立つ52歳の投手が、2回に4者連続で三振を奪う場面があった。
その投手こそ、マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏だ。
「SATO presents 高校野球女子選抜 vs イチロー選抜 KOBE CHIBEN」で、イチロー氏は1番・投手として先発。
5回終了時点ですでに12奪三振に達していた。
最終的に9回・127球・被安打5(すべて単打)・17奪三振・無四球という内容で、無失点のまま完封を果たした。
試合はKOBE CHIBENが7-0で勝利している。
6年連続勝利、個人は6年連続完投・2年連続完封

この一戦は2021年の初開催から数えて6回目の対戦だった。
KOBE CHIBENは初対戦から一度も負けていない。6年連続での勝利となった。
イチロー氏個人の記録も積み上がっている。
- 2021年〜:6年連続完投
- 2025年・2026年:2年連続完封
KOBE CHIBENは、イチロー氏が2019年の現役引退後に結成した草野球チームだ。
チーム名は智辯和歌山高に由来する。神戸総合運動公園で見た応援団のブラスバンドに感銘を受けたことがきっかけで、学校側の許可を得て名付けられた。
過去5大会の対戦成績
初対戦の2021年12月18日は1-0という接戦だった。
以降、2022年7-1、2023年4-0、2024年17-3、2025年8-0と、KOBE CHIBEN側の勝ち方にも幅がある。
毎年顔ぶれが変わる女子選抜との対戦だからこそ、一戦ごとの展開が異なる。
130キロ台主体の投球と、打線を支えた50代コンビ

出典:🔥【衝撃】イチローが9回17奪三振の完封劇!最速136キロで2年連続達成…4番・松井秀喜も2安打1打点で大活躍!⚾ – Kizuna News 絆ニュース
最速は136キロを記録した。
130キロ台の直球を軸に、スライダーとカーブを織り交ぜる組み立てだったという。
17奪三振という数字は、球速だけで奪えるものではない。緩急とコースの使い分けが利いた結果と言えそうだ。
打撃面でも見どころがあった。
イチロー氏は1番打者として5打数2安打。
4番・三塁の松井秀喜氏(52歳)が4打数2安打1打点、2番・遊撃の松井稼頭央氏(50歳)も4打数2安打1打点と、50代の元プロ選手2人が結果を残している。
得点は2回の澤本啓太選手の内野安打による先制点を皮切りに、3回に松井秀喜選手、4回に松井稼頭央選手の適時打、6回・8回に廣澤伸哉選手の適時打が続くという展開だった。
「これを続けられるかどうか」、負担ににじむ本音

出典:“やらずにはいられない”一言が心を撃ち抜く【イチロー】#名言 #努力 #やる気#イチロー – 頑張るあなたを応援する
試合後、イチロー氏は今大会の継続について言及している。
「これを続けられるかどうか、体が…おじさんたちキツいので」
52歳という年齢での9回完投・完封が、決して当たり前の負担ではないことをうかがわせる発言だ。
一方で、対戦した女子選抜側の選手にも目を向けている。
3安打を放った1番打者について「本当に良い選手。なんかスターが生まれたなっていう感じしますよね」とコメントした。
来年もこの伝統が続くのか。
体力的な負担への言及がある以上、次回開催がどうなるかは今後の発表を待つほかない。
