屋外型から方針転換──千葉ロッテ新本拠地がドームへ
2026年6月2日、千葉市・千葉ロッテマリーンズ・イオンモールの3者が記者会見を開き、ZOZOマリンスタジアムを「固定式ドーム型」で移転・新設する方針を正式に発表しました。
整備費は1000億円超。開業目標は2034年ごろ。実現すれば、プロ野球のドーム球場は全国7か所目になります。
ただし現時点はあくまで「方針決定」の段階で、事業実施の可否は2027年3月ごろに最終判断が下される予定です(日本経済新聞報道)。
もともとは「屋外型」で進んでいた
2025年9月、千葉市は「ZOZOマリンスタジアム再整備基本構想」を発表。
移転先は幕張メッセ駐車場(幕張豊砂駅近く)、2034年開業を目標としていましたが、この時点での形式は屋外型を想定したものでした(鉄道チャンネル報道)。
当時、千葉市は「建設費の高騰によりドームは困難」と判断していた経緯があります。
方針転換のきっかけはロッテからの要請
2025年11月、千葉ロッテマリーンズが千葉市にドーム化の再検討を正式に要請。
これを受けた千葉市長・神谷俊一氏が「実現に向け最大限努力する」と表明し、再検討に踏み切りました(時事ドットコム報道)。
2026年1月以降、市は屋外型とドーム型の両案を並行で概略設計してコスト比較を実施。その結果として、今回の発表に至りました。
「固定式」を選んだ理由──維持コストと資材高騰の現実

ドーム球場には固定式と開閉式の2タイプがあります。
開閉式は天候に関わらず運用できる一方、設備が複雑な分、整備費と維持管理費がさらに高くなります。
日本経済新聞の報道によれば、資材高騰の影響もあり、今回の計画では開閉式は「採用困難」と判断済み。固定式で整備費1000億円超という試算が、ドーム化実現の根拠となりました。
「1000億円超で抑えられる」という表現が成立するスケール感——大型ドーム球場の建設がいかに巨大なプロジェクトかが伝わります。
新球場の概要と今後のスケジュール

出典:【ドラフト抽選秘話も】千葉ロッテマリーンズ オーナー代行 玉塚元一さんとSP対談 – 斎藤佑樹 野球場プロジェクト
移転先は現在地から約1km北の幕張豊砂駅近く。発表された計画の主な数字を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形式 | 固定式ドーム |
| 収容人数 | 3万3000人 |
| 移転先 | 幕張メッセ駐車場(幕張豊砂駅近く) |
| 現スタジアムからの距離 | 約1km北 |
| 開業目標 | 2034年ごろ |
| 整備費 | 1000億円超 |
| 事業可否の最終判断 | 2027年3月ごろ |
千葉日報オンラインの報道によると、今回の会見にはロッテホールディングス代表取締役社長CEO兼千葉ロッテマリーンズ取締役オーナー代行の玉塚元一氏、イオンモール代表取締役社長の大野惠司氏も出席。
千葉市・球団・民間事業者が一体となってドーム化を推進する姿勢を公式に示した形です。
ドーム化を推進した玉塚元一とは

出典:【インタビュー本編】世界で勝てる経営者になるには。「信用の積み上げ合戦」が商売・組織づくりの本質。ロッテホールディングス|代表取締役社長 玉塚元一 – DIMENSION
1962年生まれ。ファーストリテイリング社長、ローソン社長・会長を歴任し、2021年6月にロッテホールディングス代表取締役社長CEOに就任しました(Wikipedia)。
以降、千葉ロッテマリーンズ取締役オーナー代行として球団経営にも深く関与。今回の会見に自ら出席することで、ロッテグループとしてのドーム化への姿勢を明確にしました。
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意外と知られていない点を一つ。
千葉市が当初「ドームは困難」と判断していたにもかかわらず、ロッテからの要請(2025年11月)を受けてからわずか約5か月で方針転換を引き出しました。
民間投資を前提とした官民連携の枠組みが整ったことが決め手となっており、今後のスポーツ施設整備のモデルケースとして注目されます。
2027年3月の最終判断まで、この計画の行方から目が離せません。
