無言で膝をつく8秒間と、批判を受けた2つの場面

黒いパーカーに白いパンツ。屋外で、ひと言も発さずに膝をつく。
2023年12月、そんな8秒の「土下座」動画がYouTubeのサブチャンネルに公開されました。
主役はラーメン系YouTuberのSUSURUさん。チャンネル「SUSURU TV.」の登録者数は、2025年4月時点で177万人です。
批判を受けた場面は、大きく2つあります。
- 2023年12月:家系ラーメン店「王道家」の店主・清水裕正氏から「炎上商法的」と指摘された件
- 2025年4月:トラブルが取り沙汰された京都のラーメン店を訪れる動画を公開し、非公開にして謝罪した件
前者は発言の受け取り方、後者は取材先の選び方。争点がまるで違う2件です。
忘年会の一言から土下座動画まで|2023年12月の経緯

出典:SUSURUTV(すする)と王道家の炎上騒動→SUSURU サブで土下座。ガチクレーマーと思われた原因はつじ田との一件。 – ドラマ考察 んごミックのエンタメ研究部
発端は銀座の忘年会トーク
火種は12月3日、YouTubeチャンネル「つじ田BOXチャンネル」に公開された動画でした。
東京・銀座のレンタルスペースにラーメン店主たちが集まり、お酒を飲みながら語り合う忘年会企画です。
そこで清水氏が「SUSURUと同じ感覚なの?なんかこうピックアップして、それを炎上させるみたいな」と発言しました。
切り取られた「やばいクレーマー」のネタ
王道家が後日投稿したのは、SUSURUさんの過去動画の切り抜きです。
元は2023年7月、ネットで流行していた「やばいクレーマーのSUSURUTV」というネタ動画を、本人が自ら演じたものでした。
王道家の投稿では、その部分だけが切り取られていました。
清水氏の本音は「模倣犯」への懸念
ABEMA TIMESによると、清水氏はネタだと百も承知でした。
SUSURUさんの人気が大きいからこそ、真似をする人が現れないかと案じていたといいます。
SUSURUさんは「確かに初めて見た人からすると伝わらない」と、その点は謝罪。そのうえで「僕のなかでは100パーセント本心ではない」と理解を求めました。
清水氏が気にしたのは受け手への影響で、SUSURUさんが守ろうとしたのは自分の意図です。
同じ動画を見ていても、見ている先が違いました。
12月3日〜6日の流れ
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 12月3日 | つじ田BOXチャンネルで清水氏が発言 |
| 12月4日 | SUSURUさんがXで反論。「僕の感覚を勝手に決めつけないでほしい」 |
| 12月5日 | 王道家がXで過去動画の切り抜きを投稿 |
| 12月6日 | SUSURUさんが引用投稿し、サブチャンネルに「土下座」動画を公開 |
12月4日の投稿は、《【悲報】SUSURUさん、ガチのやばいクレーマーだと思われてしまう》という一文から始まっていました。
12月6日には王道家の投稿を引用し、「すっかりススル側も立場を弁えました」とコメントしています。
土下座動画の概要欄には「ガチのやばいクレーマーとなってしまった男」とありました。
ガジェット通信によれば、この応酬に武蔵家が「もうやめませんか?」と反応しています。
京都のラーメン店を訪れた動画と謝罪|2025年4月の経緯

4月6日の動画公開と非公開
2025年4月6日、SUSURUさんは関西圏のラーメン店を訪れた動画を公開しました。
批判を受けて非公開にし、謝罪しています。
謝罪文によると、撮影のきっかけは店からのDMでした。
「お店からDMをいただき今回の撮影をする流れとなったのですが、私自身もっと企画を精査するべきだったと深く反省しております」と書いています。
批判の中心については、一部で次のような情報が広まりました。
- 低評価の口コミを書いたと店側が推測した客の顔を、SNSにさらした
- 懸賞金をかけた、配信者らに脅しのような投稿をした
ただし、これらは大手メディアの記事では確認できていません。店名も、大手の記事では確認できませんでした。
無関係の店にも波及した4月7日
翌7日、SUSURUさんは福島県のラーメン店「さんくるげ」を訪問した動画を公開しました。
騒動とは無関係の店です。それなのに、動画の冒頭に謝罪部分を付けていました。
これが新たな問題になります。
SUSURUさんは「店舗様への配慮が著しく欠けておりました」と述べ、該当部分を削除したと報告しました。
4月9日の謝罪動画
4月9日、「先日の動画に関して」と題した動画を公開しました。
スーツにネクタイ姿で正座して登場し、「先日の動画に関して改めて深くお詫び申し上げます」と頭を下げています。
「被害に遭われた方がいる状態にもかかわらず、動画を公開してしまった」と、認識と配慮の不足も認めました。
さらに、反社会勢力との関わりは一切なく、撮影での金銭の授受もないと説明しています。
2件を並べると見えてくる、対応の違い
| 2023年12月 | 2025年4月 | |
|---|---|---|
| 争点 | ネタ動画の発言をどう受け取るか | 取材先をどう選んだか |
| 最初の動き | Xで反論 | 動画を非公開にして謝罪 |
| 謝罪の形 | 屋外で無言、8秒の土下座動画 | スーツで正座、言葉で説明する動画 |
| 本人の言葉 | 「僕の感覚を勝手に決めつけないでほしい」 | 「認識と配慮が足りておらず深く反省しております」 |
2023年は、自分の意図を主張するところから始まりました。
2025年は、まず「企画を精査するべきだった」と自分の判断に非を置いています。
この違いの背景には、争点の性質があると考えられます。
発言の解釈なら、言い分が成り立つ余地があります。取材先の選定は、動画を出した時点で結果責任を負う話です。
同じ謝罪でも、2回目のほうが言葉の量は圧倒的に多くなりました。
約3年後に届いた王道家との和解報告
人気家系ラーメン「王道家」の公式Xが、29日に更新されました。
SUSURUさん(33)との和解の報告です。
スポニチアネックスによると、SUSURUさんもこの投稿を引用して「【朗報】」と書き、事実だと認めています。
報道は「約3年前の騒動」と伝えていました。
掲載日の表記は「29日」のみで、年月は本文から確認できていません。2026年の可能性が高いものの、これは推定です。
2023年12月に王道家が求めたのは、「視聴者のリップサービスだけではなく ラーメン店の立場にも立って応援してくれるような 人になってくれること」でした。
3年近い時間をかけて、その言葉に区切りがついた形です。
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まとめ|2件の批判と和解の整理
- 2023年12月:清水氏の「炎上商法的」という指摘に反論。12月6日に8秒の土下座動画を公開した
- 2025年4月:京都のラーメン店を訪れた動画を非公開にし、4月9日の謝罪動画で「認識と配慮が足りていなかった」と認めた
- 王道家とは、29日の公式Xの更新で和解が報告された
2件とも、動画やネタが「どう受け取られるか」を巡る出来事でした。
2023年の土下座動画は8秒、2025年の謝罪動画は言葉で説明する形でした。登録者177万人の発信者に求められる説明の水準が、この間に上がったとも読み取れます。
