お湯は1人あたり洗面器2杯まで。トイレは家族5回分をまとめて1回流す。
大分市の県営団地で、そんなルールのもと育った女の子が、いまYouTube登録者110万人超のインフルエンサーになっています。きりまるさんです。
1998年1月3日生まれ、身長154cm。母子家庭で育ち、看護師免許を取ってから配信の世界に戻ってきた経歴の持ち主です。
団地の節約ルール、看護師とSNSの二択、国家試験直前のパニック障害。本人が各メディアで語った生い立ちを、生まれた順に並べました。
きりまるの生い立ちの原点は大分市の県営団地
シャワーはなく、シャンプーも使わせてもらえず、体は全身石鹸で洗う。J-CASTが2024年10月29日に伝えたInstagram投稿で、きりまるさんは幼少期の暮らしをそう振り返っています。
住んでいたのは「ボロ団地のゴキブリだらけの家」。母親はシングルマザーとして3人の子どもを育てました。
きょうだいは1994年10月28日生まれの姉・えみ姉さんと、17歳下の妹。母親はその後再婚しています。
「親にぶっ叩かれながらめちゃくちゃ厳しく育てられた」と明かす一方で、投稿の結びは「壮絶すぎて楽しかった」。
貧しさを悲劇として語らないところに、きりまるさんの語り口の特徴があります。いま思い返せば全部がいい思い出、というのが本人の総括です。
看護師を志した理由と高校時代の二択
人見知りの少女が選んだ5年制の看護課程
本人いわく「実はめちゃくちゃ人見知りで、人と話すのが本当に苦手だった」。それでも進んだのは、5年制の看護課程でした。
母親が看護師だったことへの憧れが志望理由だという情報がありますが、公式媒体では確認が取れていません。幼少期にピアノと柔道を習っていたという話も同様に、本人発信の記録は見当たりません。
学生時代には大分のタウン誌「シティ情報おおいた」でモデルも務めています。
高校2年のMixChannelと「SNSやめろ」
生活が変わったのは高校2年生のころ。ライブ配信アプリMixChannelで当時の恋人とカップル配信を始め、全国から注目を集めました。
きっかけは彼氏との動画を誤ってアップしたことだった、と本人は語っています。
通っていたのはSNS禁止の学校。モデルプレスの2021年4月のインタビューによれば、「何回も呼び出されて『SNSやめろ』ってずっと言われていました」。
全校集会では「そういうやつは絶対看護師になれないから、国家試験も落ちる」とまで言われたそうです。
看護師の道かSNSの道か。学校から二択を迫られたきりまるさんは「どちらも諦めるという選択肢は取らなかった」とOITA Dripの取材に答えています。
国家試験の直前に発症したパニック障害
引き金はホラー映画でした。国家試験の2〜3か月前、映画館で「IT/イット」を見たことをきっかけに、閉ざされた場所で呼吸が苦しくなる発作が出るようになります。
教室にも電車にも入れない。ENCOUNTの2021年4月の記事によると、きりまるさんは精神科病院に入院しながら国家試験を受け、合格しました。
症状について本人は「頭では理解しているのに、体が無意識に反応しちゃう」と表現しています。
試験当日は普段の倍量の薬を飲んで臨んだという情報もありますが、こちらは権威ある媒体では裏付けが取れていません。
全校集会で「国家試験も落ちる」と言われた生徒が、入院先から免許を取った。この順番を知ると、後のYouTube活動の見え方も変わってきます。
2018年に免許を取得し、同年4月から病院で働き始めたとされています。
看護師2年目の休職と2020年のYouTube開設
「あの時が人生で一番きつかった」。きりまるさんがそう振り返るのは、看護師2年目にパニック障害が再発し、うつ病で休職した時期です。
2019年春に退職。数か月はニート状態で、「もう生きるのが辛すぎて、毎日死にたいってひたすらひたすら思いながら生きてた」と2024年8月24日公開の動画で語っています。
救いになったのが「唯一無心でずっと見ていられる、YouTube」でした。
モデルプレスが伝えた開設の本当の理由は、「自分に自信をつけるために、何かに継続して努力し続けるコンテンツを作っちゃえば、わたし頑張れるかもしれない」というもの。
視聴者を増やすためではなく、自分を立て直すために始めたチャンネルが、2020年の開設から1年経たずに登録者20万人を超えました。
2021年2月には登録者40万人記念として、母親に100万円を渡す動画を公開。団地時代に節約を教えた母が、初めて画面に登場した回です。
生い立ちを語り直した2024年8月の動画とその後
いじめ、パニック障害、うつ病。この3つを本人が1本の動画でまとめて語ったのは、2024年8月24日公開の「もうすぐ100万人。わたしの辛い過去はじめて話します。」です。
パニック障害については2021年のインタビューでも触れており、当時は「どういう反応が返ってくるのか怖かった」と明かしていました。
同年10月28日には団地時代の暮らしをInstagramで投稿し、2025年1月13日に登録者100万人を達成。All Aboutの記事では「誹謗中傷に耐えられず家で泣きながら毎日コメント見たり、落ち込んだり」した日々も告白しています。
東京での生活には「大分と違って、自然が少ないから寂しく感じちゃう」とも。帰省時は日出町の糸ケ浜公園でリフレッシュするそうです。
ここまで読んだあなたなら、夫・ぽてさんの言葉の重みも分かるはず。「誰もきりちゃんのマネージメントを出来てなかった。それなら支えたほうが良いんじゃないかってこの業界に入った」。2026年8月8日に入籍した2人の関係は、こうした生い立ちの延長線上にあります。
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まとめ
きりまるさんの生い立ちを日付で並べると、次のようになります。
- 1998年1月3日:大分市で誕生。母子家庭の県営団地で育つ
- 高校2年:MixChannelのカップル配信で注目。学校からSNS禁止を迫られる
- 国家試験2〜3か月前:パニック障害を発症。入院しながら合格
- 2019年春:看護師2年目の休職を経て退職
- 2020年:YouTube開設。1年未満で登録者20万人
- 2024年8月24日:いじめと病歴を動画で公表
- 2025年1月13日:登録者100万人達成
- 2026年8月8日:入籍
洗面器2杯のお湯で育った子どもが、母に100万円を手渡すまで約23年。本人がそれを「壮絶すぎて楽しかった」と言い切る点に、この人の芯があります。
2026年9月13日には夫との馴れ初めも公開され、本人の語りは団地時代から結婚後の生活へと移っています。
