吹上中学校という、ごく普通の出発点

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山田杏奈さんの中学時代の拠点は、埼玉県鴻巣市立吹上中学校(公立)。
有名附属校でも芸能コース付きの学校でもない、ごく普通の公立中学校です。
ちょっと意外ですよね。
後に偏差値72〜73の難関・浦和第一女子高校(埼玉県内トップクラスの進学校)へ進み、吉田羊や宮沢りえと共演する女優になっていく人物の中学時代が、この吹上にあります。
在籍期間は2013年4月〜2016年3月の3年間。
部活は美術部に所属。撮影と授業の合間に、絵を描いたり文化祭の準備をしていたのでしょう。演技という表現活動のかたわら、美術という別の表現にも向き合っていたのは、いかにも山田さんらしい側面です。
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「3DSが欲しかった」――芸能活動のリアルな出発点
そもそも、なぜ山田さんは芸能界に入ったのか。
きっかけは2011年の「ちゃおガール☆2011オーディション」。
マイナビニュースの2024年7月のインタビューで本人が明かしたところによると、応募の動機は「賞品のニンテンドー3DSが欲しかったから」。
夢への目覚めとか才能を試したいとか、そういう話ではまったくなく、ゲーム機が欲しかった。この率直さが妙に親しみやすいですよね。
そしてオーディションでグランプリを獲得。
その後、少女漫画雑誌『ちゃお』(小学館)の専属モデル「ちゃおガール」として活動を続けながら吹上中学校へ入学します。
中学入学の時点ですでに雑誌モデルだったわけですが、本人の感覚はあくまで「習い事みたいなもの」。のちのインタビューで「芝居が本当に楽しいと実感したのは高校生になってから」と語っており、中学時代はまだ「仕事」というより「こなすもの」に近かったようです。
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中学1年でドラマデビュー、セリフより表情で魅せた役

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中学生になった2013年、山田さんはTBS系ドラマ『刑事のまなざし』で女優としての一歩を踏み出します。
演じたのは、吉田羊さん演じる主人公の娘・夏目絵美役。
注目すべきはセリフの少なさです。
ほぼセリフなし、表情で感情を伝えるというのは、ある意味でセリフがある役より難しい。言葉を使わず画面に存在感を示すことを、13〜14歳で求められたわけです。
「習い事感覚」と本人は言いますが、一線級のドラマで表情芝居を任されたという事実は、事務所アミューズがすでに山田さんの素地を見抜いていたことを示唆しています。
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中学3年・映画出演とフルート自主練の裏側

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2015年(中3)、山田さんはさらに映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』にも出演します(公開は翌2016年)。
宮沢りえさん演じるキャラクターの娘役で、今度はフルートの演奏シーンがありました。
山田さんが選んだのは自宅での独習。撮影のために楽器を習得するというプロ的な取り組みを、中学生が自発的にやっていたわけです。
体育祭を諦めた日
ただ、撮影スケジュールは学校生活と衝突することもありました。
撮影と体育祭の日が重なり、参加できなかった出来事があったそうです。
「悔しかった」と後のインタビューで山田さん自身が語っています。
仕事を優先しながらも悔しいと感じる。その両方の感情を持ちながら中学時代を過ごしていたというのは、普通の中学生と同じ感覚を持ちつつ、プロとしての判断を積み重ねていた証拠です。
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電車の中で問題集を開いていた中学生

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体育祭を諦めながらも、山田さんが一切手を抜かなかったのが勉強です。
インタビューで「電車の中で勉強するなど、仕事も勉強もどちらも自分で決めたことだからしっかりやる」と発言しています。
「自分で決めたことだから」という部分が重要です。
誰かに強制されているのではなく、自分の意思で両立を選んでいる。この自律心が、卒業後に偏差値73の難関校合格という結果につながります。
浦和第一女子高校という選択
山田さんが吹上中学校卒業後に進んだのは、浦和第一女子高校(埼玉県立)。
偏差値は約72〜73で、埼玉県内の公立高校では最上位クラスに位置する進学校です。
芸能活動を続けながら、なぜこれほどの高校に進めたのか。答えは電車の中の問題集、自分で決めた日々の積み重ねにあります。
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「まだ本気を出していなかった」中学時代

出典:【激レアさん】山田杏奈 激レア㊙︎肉料理に悶絶 /2024.1.15放送 – 動画、はじめてみました【テレビ朝日公式】
ここで、あまり語られていない事実をひとつ。
山田さんが芝居の本当の楽しさに気づいたのは、高校生になってからだとされています。
中学時代にドラマデビューし、映画にも出演し、フルートまで練習して、それでもまだ「習い事感覚」だった。
つまり中学時代の山田杏奈は、ポテンシャルのほんの一部しか使っていなかった。
それでも吉田羊さんや宮沢りえさんと堂々と画面に映れていたのだから、素の資質がどれほどのものかが伝わります。
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まとめ:3DS目当ての中学3年間が女優の土台をつくった

出典:現役女子高生の山田杏奈、トラウマコミック映画化で初主演/映画『ミスミソウ』インタビュー – moviecollectionjp
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2011年(小学生) | ちゃおオーディション グランプリ(3DS目当てで応募) |
| 2013年(中1〜2年) | ドラマ『刑事のまなざし』で女優デビュー |
| 2015年(中3) | 映画『TOO YOUNG TO DIE!』出演、フルートを自主練 |
| 2016年3月 | 吹上中学校卒業 → 浦和第一女子高校(偏差値73)へ |
ゲーム機が欲しかっただけの小学生が、気づけば一線級の俳優と共演し、難関高校にも合格していた。
「習い事感覚」の中学3年間こそが、本格的な女優・山田杏奈の助走期間だったといえます。
