2026年大相撲夏場所(五月場所)終了後、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)が横綱審議委員会(横審)の定例会合で謝罪しました。
「大変申し訳ございませんでした」
横綱大の里・横綱豊昇龍の2横綱に加え、大関安青錦・大関琴桜も休場するという、前例のない事態への謝罪です。
夏場所を覆った「2横綱2大関休場」という異常事態

出典:【九州場所】大の里の休場で師匠の二所ノ関親方が謝罪「肩鎖関節を痛めた。申し訳ない」 – Info Japan News
5月10日の初日から、夏場所は異常な状況でした。
横綱大の里は左肩腱板損傷のため初日から全休。自身初の連続休場(通算3回目)となりました。
横綱豊昇龍は初日の高安戦で右太もも裏を負傷し、翌2日目から休場。さらに大関安青錦(かど番)、大関琴桜も加わり、「2横綱2大関」が不在という前代未聞の状況になりました。
大の里の怪我が長引いた経緯

出典:大の里の手術を拒む『狂気の教え』とは? – 大相撲力士列伝 ~土俵に刻まれし記憶~
大の里の左肩の問題は、突然ではありません。約半年をかけて悪化してきました。
- 2025年11月(九州場所): 左肩を負傷
- 2026年3月(春場所): 3連敗後4日目から途中休場
- 2026年5月1日(稽古総見): 約5,500人の観客が見守る中、土俵に上がらず軽い運動のみで途中退席
- 2026年5月10日(夏場所初日): 「約1カ月の加療を要する」左肩腱板損傷で全休
中日スポーツの報道によると、稽古総見での途中退席は過去に横綱が行った前例がなく、異例とされました。
八角理事長は「最後に胸を出してくれると思ったんだけど。お客さんもいるし…これも自覚(の問題)」とコメント。
師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)も「耐えて自分と向き合うしかない。1場所や2場所で治るようなけがではない」と、長期離脱を覚悟していることをうかがわせています。
横審・大島委員長「頂上が見えない山を登る感じ」と強く批判

出典:大相撲 大の里ー豪ノ山 <令和7年三月場所・3日目>SUMO – 日本相撲協会公式チャンネル
夏場所5日目(5月14日)、横審の大島理森委員長(元衆院議長)は両横綱の不在を強い言葉で批判しました。
「両横綱の休場は誠に残念至極。頂上が見えない山を登る感じがする」(中日スポーツの報道より)
横審委員長がここまで踏み込んだ表現を使うのは異例。
「精進して強い志を持って、次の場所に向かっていただきたい」とも求め、夏場所終了後の横審定例会合での八角理事長の謝罪へとつながりました。
実はあまり知られていないのが: 稽古総見(5月1日)の時点で、八角理事長と大島委員長の双方がすでに大の里に対して苦言を呈していた点です。謝罪は夏場所だけでなく、この日からの不満の積み重ねを受けたものでした。
夏場所の結果と今後の注目ポイント

出典:大の里の強さの秘密は?夏場所の熱い戦いから言えること – 大相撲を楽しく見よう
混戦となった夏場所を制したのは小結・若隆景。
ABEMAタイムズの報道によると、大関・霧島との優勝決定戦を制し、4年25場所ぶり自身2度目の幕内最高優勝を果たしています。
次の名古屋場所(7月)に向けては、大の里・豊昇龍の両横綱がどれだけ回復できるかが最大の焦点です。
横審の「残念至極」という言葉が残る間、相撲協会への視線は厳しいままです。
