ニューヨークの年収中央値は81,228ドル。市・州・区で違う数字と生活費の壁

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ニューヨーク市の年収中央値は81,228ドル

【ニューヨーク年収】世界一物価の高いニューヨークで暮らしている人たちの仕事や年収 | ニューヨークの平均家賃さらに上昇 | 日本円にしたらあかん(汗) 現在の物価や家賃がエグすぎた

出典:【ニューヨーク年収】世界一物価の高いニューヨークで暮らしている人たちの仕事や年収 | ニューヨークの平均家賃さらに上昇 | 日本円にしたらあかん(汗) 現在の物価や家賃がエグすぎた – Yuco NEW YORK

家族が基本的な暮らしを送るのに、年15.9万ドルが必要。市長室の報告が示した金額です。

一方、ニューヨーク市の世帯年収の中央値は、2024年のACS(米国勢調査局の地域調査)1年推計で81,228ドルでした。

NYC家賃ガイドライン委員会が2026年4月16日に公表した報告書の数字です。2023年からは名目で6.1%、実質で2.2%増えています。

統計ごとの違いを並べます。

出どころ 中央値
ACS 1年推計(2024年) 81,228ドル
ACS 5年推計(2020〜2024年、2024年ドル換算) 80,483ドル
Business Insider Japanの記事 約8.6万ドル(約1,390万円)

幅は約8.0万〜8.6万ドル。

5年推計の対象は3,334,088世帯で、1世帯あたり2.48人です。年15.9万ドルという必要額は「家族」の話なので、全世帯の中央値とそのまま比べると差が大きく見えます。この点は割り引いて読んでください。

市・州・マンハッタン・個人で変わる「ニューヨークの年収」

【給与明細】ニューヨークのギャラは…

出典:【給与明細】ニューヨークのギャラは… – ニューヨーク Official Channel

同じ「ニューヨーク」でも、指す範囲で数字は10万ドル単位で動きます。

市・州・マンハッタン区の世帯年収

米国勢調査局のQuickFactsによると、ニューヨーク州の世帯年収中央値は85,974ドル(2020〜2024年の5年推計)です。市より約5,000ドル高い水準でした。

セントルイス連銀のFREDが載せるCPS(人口動態調査)ベースの州の値は、2024年が86,480ドル、2025年が86,900ドルです。

マンハッタン区になると跳ね上がります。NYU Furman Centerのデータでは、2024年が110,000ドル(2025年ドル換算)。市全体の83,970ドルより約31%高く、持ち家世帯に絞ると212,790ドルです。

不動産サイトには138,744ドルとする例もあります。ただ、この記事では出典が明確なFurman Centerの数字を採ります。

個人単位の年収は別の数字

個人の話に切り替えると、桁がまるで変わります。

米労働統計局の統計をデイリーサンが2024年4月に伝えたところ、ニューヨーク州の個人の年収中央値は56,840ドルで、50州中3位でした。全米の48,060ドルを約18%上回ります。

Data Commonsが示すNYCの個人所得の中央値は、2024年で42,181ドル。世帯の数字と混ぜると、話が噛み合わなくなります。

5年間で動いた年収中央値と、区ごとの明暗

2022年、NYCの所得中央値は7.5万ドルまで落ちていました。

2019年から2024年までの流れ

日経BPのコラムは、2019年頃の4人家族世帯の年収中央値を、ニューヨークで約750万円と紹介しています。ロサンゼルスは730万円、シカゴは670万円でした。

その後、ニューヨーク・タイムズの報道(2023年9月28日、デイリーサン経由)では、2022年のNYCの所得中央値が2019年から約7%減。減少率は全米平均の4倍です。

ACSでは2023年が76,577ドルで、実質では1.3%の減少でした。それが2024年に81,228ドルへ戻しています。

区別に見ると、ブルックリンだけが突出

ニューヨーク州会計監査官(トーマス・ディナポリ氏)のレポートは、2019〜2024年の実質世帯年収を区別に分析しました。同期間のインフレ率は23.1%です。

  • ブルックリン:+6,136ドル(+8.3%、市内で最大)
  • クイーンズ:+1,628ドル(+1.9%)
  • スタテンアイランド:−3,549ドル(−3.5%、最大の落ち込み)
  • マンハッタン、ブロンクス:減少

州全体の実質増加は約2%(1,688ドル)。62郡のうち23郡で、実質所得が減りました。

家賃と生活費に照らすと、中央値はどう見えるか

ニューヨークでの生活、相場、家賃、生活費について話します。

出典:ニューヨークでの生活、相場、家賃、生活費について話します。 – きょうへいチャンネル

賃貸世帯の年収中央値は64,866ドル、持ち家世帯は121,443ドル。2024年のNYCでは、この差がほぼ倍あります。

家賃ガイドライン委員会の2026年報告によれば、賃貸世帯の51.6%が収入の30%以上を家賃に充てています。50%以上の世帯も28.8%。ジニ係数は0.5563でした。

賃貸世帯の物価調整後の年収は、2011年の51,121ドルが底で、2019年の65,792ドルがピークです。2024年の実質変化は、マンハッタンが+6.9%、ブロンクスだけが−5.3%でした。

Business Insider Japanは、典型的なニューヨーカーを「高めの給与で高額な家賃を払う30代のミレニアル世代」と描いています。見出しは「年収中央値は約1400万円なのに…」。家賃(管理費等込み)の中央値は約1,779ドルで、全米の世帯年収中央値8.37万ドルは上回っていても、安心できる水準とは言えません。

上位0.1%が押し上げる中央値の裏側

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出典:【FX】ニューヨーク時間の厄介な値動きも”資金管理”次第で楽に乗り切れる【トレード実況】 – ましろ【FXトレーダー】

中央値は「真ん中の人」の数字です。その上で、頂点の動きは別に見る必要があります。

所得格差の現在地

NYC会計監査官マーク・レヴァイン氏の2026年の報告では、2019〜2024年に実質所得の中央値が3.2%下がりました。ACSの数字と向きが逆ですが、出典ごとに集計の方法が違うため、単純には並べられません。

  • 上位0.1%(約5,000世帯)が、実質所得増加分の半分超を得ている
  • 上位0.1%が市全体の所得の22%、上位1%が37%を占める
  • 全米では上位1%の占有率は22%

マンハッタンでは2022年、上位20%の平均年収が545,549ドル、下位20%が10,259ドルでした。差は約53倍で、2006年の統計開始以来で最大です。

清掃職員のロジャー・ガニングさん(50)は、時給22ドルでは「この街では生き残れない」と語っています(デイリーサン、2023年9月)。

ホームレス対策費が中央値と並んだ

Newsweekは、NYCの2025会計年度のホームレス対策費3.68億ドルを、会計監査官が報告した約4,000人で割る試算を紹介しました。

1人あたり約81,705ドル。世帯年収の中央値81,228ドルを、わずかに上回ります。

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ニューヨークの年収中央値の答えは、市の世帯で約8万ドル(2024年ACSで81,228ドル)です。

  • 州は85,974ドル、マンハッタン区は110,000ドル(2025年ドル換算)
  • 区別では、2019〜2024年の実質でブルックリンだけが+8.3%と大きく伸びた
  • 賃貸世帯の51.6%が収入の30%以上を家賃に充てている

検索で見かけた数字を使う前に、「市か州か」「世帯か個人か」「何年のドルか」を確かめてください。この3点がずれると、1,000万円単位で印象が変わります。

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