1年生約20人が約1時間、正座のまま

作新学院高校(栃木)の硬式野球部で、小針崇宏監督(43)が指導から外れています。
理由は、2026年8月の練習中に1年生部員約20人を約1時間正座させたこと。日刊スポーツとスポーツ報知が9月25日に報じました。外れたのは9月18日付です。
学校は「身体的苦痛を伴う不適切指導」「今の時代では不適切」と説明しています。
発覚のきっかけは、日本高野連に届いた匿名の投書でした。
正座に至るまで
日刊スポーツによると、起きたのは8月20日の午前9時ごろです。
- グラウンド整備が遅い
- 動きが散漫
- ボールが置きっぱなし
- 道具の扱いが雑
監督はこうした様子に気の緩みを感じ、ベンチ横の土の上で「いったんここで座ろう」と正座を促したと報じられています。
1時間に延びた理由
監督が指導したのは4〜5分ほど。
その後「自分たちで話し合いをしよう」と言い残して、その場を離れました。足を崩してよいとは伝えていません。
学校は「結果として生徒たちは楽な姿勢に崩してよいか判断できなかった」と説明しています。部員は正座のまま、約1時間を過ごしました。
監督のコメントと学校の対応

小針監督はスポーツ報知の取材に対し、「指示をしっかりと出せばよかった」と話しました。正座が体罰に当たるという点についても「認識不足」だったと謝っています。
学校の今後の方針も、報知が伝えています。
> 県の高野連にこれからきちんとした形で報告書を提出し、日本高野連で審議をしていただいて、どういう指示が降りてくるかによって、学校としても小針監督の対応を考える
処分の判断は、日本高野連の審議待ちです。9月25日時点で結果は出ていません。
なお、正座させられた部員については、日刊スポーツが「1年生部員約20人」、報知が「複数の1年生部員」と書いています。人数の表現は両紙で少し違います。
2025年にも謹慎処分を受けていた

出典:小針崇宏氏 作新学院高の硬式野球部監督に復帰 部活動中の不適切指導で謹慎処分 – とちテレNEWS
指導から外れるのは、これで2年続けてです。
素手での捕球指示
2025年5月23日、守備練習で一塁を守る2年生部員に、監督がグラブを外して素手で捕球するよう指示しました。ノック約10本、送球約10本を素手で受けたとされます。
部員は右手薬指の2か所を骨折し、5月26日に手術を受けました。全治は「1〜2か月」「2か月」と報道で分かれています。
謹慎6か月
経緯は次のとおりです。
- 6月9日:学校が部活動の指導停止処分。監督・部長・コーチの3人は厳重注意
- 6月10日:県高野連へ報告
- 6月20日:日本学生野球協会の審査室会議が「危険行為」と認定し、6月9日〜12月8日の謹慎6か月を決定
夏の栃木大会では、同校OBの佐藤充彦コーチ(当時41歳)が指揮を執ると下野新聞が報じています。
監督は2026年4月に復帰しました。そこから約5か月で、今回の件が明るみに出た形です。
甲子園優勝監督のこれまで

出典:作新学院・小針崇宏監督が昨年に続き指導外れる 部員に約1時間正座「今の時代では不適切」 – NPB Deep Dive
小針監督は1983年、宇都宮市生まれ。作新学院では3年時に主将を務め、2000年春の甲子園で8強に入りました。筑波大学でも4年時に主将です。
2006年9月に監督へ就任し、実績を積み上げてきました。
- 2009年:31年ぶりの甲子園出場
- 2011〜2021年:夏の栃木大会で連続優勝
- 2016年夏:甲子園優勝(作新学院として54年ぶり)
甲子園の通算成績は出場15回で21勝14敗。夏は11回出場で17勝10敗、優勝1回です。
秋の県大会は監督不在
チームは止まっていません。高校野球ドットコムによると、9月20日の2回戦で宇都宮東に9-0の7回コールド勝ち。24日の3回戦では那須拓陽に5-0で勝ち、8強に進みました。準々決勝は26日の予定です。
秋の県大会は監督が交代して戦っています。ただ、現在の指揮を執る人物は、報道では確認できませんでした。
今後の焦点
注目は、日本高野連の審議で何が示されるかです。2025年に続く事案だけに、学校がどんな再発防止策を報告書に盛り込むのかも問われます。
練習中の1時間は、大人にとっては短くても、1年生にとっては「崩していい」と言い出せない長さだったのかもしれません。
