ドラフト7位から8年、FA市場に浮上した名前

出典:【FAで野手補強敢行に!?】阪神『佐藤輝明』ポスティング容認の方針で中日『上林誠知』&オリックス『中川圭太』らを獲得調査へ! – 野球人
ドラフト7位で入団した内野手が、プロ8年目の秋にFA市場の話題の中心に立っています。
阪神がオリックスの中川圭太内野手(30)と、中日の上林誠知外野手(31)を調査していることが分かりました。スポーツ報知が10月18日付で報じています。
2人とも今季、国内FA権を取得しました。権利を行使して宣言した場合に備え、獲得を検討している段階です。
実現すれば、2018年オフの西勇輝以来、8年ぶりのFA補強になります。
阪神がFA補強に傾く2つの事情

佐藤輝明のメジャー移籍とDH制
スポーツ報知は、補強を考える理由を2点挙げています。
- 今季三冠王の佐藤輝明がメジャーに移籍する可能性がある
- リーグ3連覇がかかる来季から、セ・リーグにDH制が入る
主砲が抜ける可能性と、打線の組み方が変わる来季。この二つが重なった形です。
球団社長の「否定はしない」
リーグ優勝の際、粟井一夫球団社長は「あくまでもフロントとして一つの見解」と前置きしました。そのうえで、8年ぶりのFA補強を「全く否定はしない」と話しています(デイリースポーツ)。
同じ10月17日、阪神はCSファイナルステージ第4戦でDeNAに5-8で敗れました。デイリースポーツは同日、広島の床田寛樹投手と楽天の太田光捕手の獲得調査も報じています。
中川圭太とはどんな選手か

出典:【BPB DX告知】カメラに向かってひとこと~中川圭太選手ってどんな人~ – BsTV – オリックス・バファローズ 公式
1年目に交流戦の首位打者
PL学園から東洋大を経て、2018年ドラフト7位でオリックスに入団しました。
2019年は打率.386を残し、新人として史上初の交流戦首位打者に輝いています。その後はオリックスのリーグ3連覇に貢献し、2022年から外野のレギュラーに定着しました。
PL学園野球部は休部中で、中川選手は同校出身の最後のプロ野球選手です。
2025年と2026年の成績
| 年 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年 | 119 | .284 | 12 | 53 |
| 2026年 | 113 | .252 | 6 | 33 |
2025年は打率リーグ3位で、外野手部門の初ベストナインに選ばれました。今季は規定打席に届かず、シーズン終盤には左脇腹を痛めて離脱しています。
ベースボールチャンネルは、中川選手を「FAの年に成績を落とした選手」の一人として取り上げました。
獲得へのハードルと、オリックスの出方

出典:【中日】FA上林誠知をあの球団が獲得調査。「絶対渡さん!中川圭太で我慢しろ」とファンが猛反発! – 中日どらほーチャンネル
「セ向き」の評価と起用法
スポーツ報知は、バットコントロールの良さに加え、外野と一塁を守れる点から「セ・リーグの野球にもフィットする」と評価しています。
AERA DIGITALでは、球界関係者が起用法に触れました。一塁を守れるため、大山悠輔をDHで使う選択肢も生まれるという見方です。「30歳でまだまだ老け込む年ではない」との声も紹介されています。
ランクの食い違いと引き留め
今季年俸は4600万円。スポーツ報知は「人的補償がいらないCランク」と報じています。ただ、ファン運営の集計サイトにはBランクとする情報もあり、食い違いが残ります。
オリックスは必要な戦力として引き留めにかかるだろう、というのが前述の関係者の見立てです。阪神がFAで獲得した12人のうち6人がオリックス出身(AERA DIGITAL)という数字もあり、両球団には縁があります。
本人は「ゆっくり考えたい」
7月26日にFA権を取った日、中川選手はこう話しました。
「ドラフト7位からこのFA権を取ることができて『プロとしてやってきたんだな』という、すごくうれしい気持ち」
「シーズンが終わってから、自分の人生なのでゆっくり考えたい」
宣言するかどうかは本人の判断次第で、阪神の調査はあくまで「宣言した場合」への備えです。阪神内ではFA権を持つ伏見寅威に複数年契約を提示して全力で引き留める方針で、木浪聖也、熊谷敬宥、梅野隆太郎、岩崎優は慎重に考える意向と報じられています。
補強と流出の両面を抱えるオフになりそうです。
