フィールドプレイヤーで唯一のJリーガー──なぜ長友は選ばれたのか

メッシ、ロナウド、ブッフォン──。39歳のJリーガーが、そのリストに加わった。
2026年5月15日のFIFAワールドカップ2026日本代表メンバー発表で、長友佑都(FC東京)が5大会連続の選出を果たした。
今回の26名の中で、フィールドプレイヤーとして国内Jリーグ所属は長友ただ一人だ。
三笘薫(ブライトン/イングランド)、久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)ら欧州クラブ組が大半を占める中での選出。なぜJリーガーが選ばれたのか。
森保一監督は選出理由についてこう語っている。「局面局面で戦える力をW杯基準で持っている。コミュニケーションの部分でもチーム全体に貢献してもらえる。過去4大会の成果も課題もすべて知っている」(日本サッカー協会公式発表より)。
そして長友本人が発表後の記者会見で口にした言葉が、すべてを物語っていた。
「FC東京でなければ、僕は選ばれなかった」
世界でわずか9人──メッシ・ブッフォンと並ぶ記録の重さ

出典:マジ全員ブラボーーー!!!(AIバージョン🤣) #サッカー #ブラボー #長友佑都#FIFAワールドカップ #日本 – PicSo Japan
W杯5大会連続メンバー入りは、世界でも前例がほとんどない快挙だ。
長友以前に達成した選手はわずか8人。
- マテウス(ドイツ、1982〜1998年)
- カルバハル(メキシコ、1950〜1966年)
- マルケス(メキシコ、2002〜2018年)
- メッシ(アルゼンチン、2006〜2022年)
- ロナウド(ポルトガル、2006〜2022年)
- ブッフォン(イタリア、1998〜2014年)
- オチョア(メキシコ、2006〜2022年)
- グアルダード(メキシコ、2006〜2022年)
いずれも、サッカー史に名を刻む超一流選手たちだ。
長友はその9人目として、そしてアジア人選手として史上初めてこの記録を達成した。
日本国内での従来の最多記録は4大会連続(GK川島永嗣・川口能活・楢崎正剛の3人)。長友はフィールドプレイヤーとしてその壁を越えた。
イタリア・トルコが報じた「サッカーへの愛」──世界に広がった選出の映像

出典:【長友佑都】スタンドの太鼓叩きから5大会連続W杯へ。長友佑都の真実 – べこべこ
選出発表の映像が、国境を越えた。
自分の名前が呼ばれた瞬間の男泣き。この映像はイタリアとトルコのメディアでも取り上げられ、「サッカーへの愛を物語っていた」と評された(東スポWEBの報道より)。
国内SNSでも反響は大きく、「今批判してる奴ら全員見返してくれ」などの応援コメントが殺到した。
また、涙が出たタイミングについて興味深い指摘がある。チームメートである三笘薫選手の名前が発表された瞬間、長友の表情が崩れたように見えたという。
自分のことだけでなく、仲間を想って流れた涙──そんな解釈がSNSで広がった。
本人は「こんなに緊張したことはないというくらい緊張しました。感謝しか出てこない。本当に感謝しかない」と語っている(西スポWEB OTTOの報道より)。
「優勝を目標に、覚悟を持って戦う」──39歳9カ月の誓い

出典:【5回目の大舞台へ】長友佑都、涙の選出 – fctokyochannel
長友は今大会での出場時、39歳9カ月になる。
これは日本代表W杯メンバー史上最年長の記録だ(前記録はカタール大会での川島永嗣)。
選出の喜びだけでなく、強い覚悟も口にしている。「やはり優勝を目標にしているので、そこに向けて強い信念を持って、覚悟を持って戦いたい」(ゲキサカの報道より)。
実はあまり知られていない視点がある。
今回の発表を受けてサッカーファンの間で起きた議論の一つが、「Jリーグの可能性」だ。海外移籍が当たり前となった時代に、国内リーグから唯一のフィールドプレイヤーが代表入りを果たした。
その本人が「FC東京でなければ選ばれなかった」と語る──これは、Jリーグの環境と水準が世界基準に通用することを示す、一つの証明とも言える。
2010年南アフリカ大会から始まった16年の旅。39歳の長友が北中米の舞台でどんな姿を見せるのか。「大きな夢がある」という言葉を胸に、その戦いに注目したい。
