会議室と現場、その両方を任される刑事がいる。
湾岸署一筋だった男が、今度は警視庁本店の捜査一課に着任する。
織田裕二演じる青島俊作、14年ぶりの新作『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』が2026年9月18日に公開されます。
復帰へのプレッシャーを聞かれた織田は「ノープレッシャー、問題ないです」と即答。「青島は役を作り込まず自分のまま」「昨日のことだったかのように飛べる」と語っています。まるでマブダチに会いに行くような感覚なのかもしれません。
なぜ14年も間が空いたのか

シリーズ最新作としては2012年公開の『THE FINAL 新たなる希望』以来、実に14年ぶりです。
織田は過去を振り返り、「映画の3作目、4作目は消化不良に終わってしまった」と率直に自己評価しています。
2003年の『THE MOVIE2』公開直後、和久平八郎役のいかりや長介さんが逝去。「いかりやさん抜きの『踊る』は考えられない」と感じながらも撮影に臨んだ経緯があります。
シリーズはその後、「和久さんくらいの年齢になったら、青島ってどうなるんでしょうね」という言葉を残し、一度幕を閉じました。
再始動のきっかけは2024年の『室井慎次』2部作。同年12月5日、後編のエンドクレジット後に青島がサプライズ登場し、新作の製作決定が発表されました。
2025年10月31日にクランクインし、今回の公開にこぎ着けています。
「本店」異動という大きな設定変更

出典:【直撃】「涙腺が…あれっ」織田裕二(58) 14年ぶり映画「踊る大捜査線」最新作に心境は?【ノンストップ!】 – ノンストップ!公式ch.
今作最大の変化は、青島が所轄の湾岸署から警視庁刑事部捜査第一課、いわゆる「本店」に着任していることです。
ストーリーの軸は「225事案」と呼ばれる誘拐事件。犯人が身代金の運び人に指名したのが、ほかでもない青島でした。
並行して3Dプリンター製拳銃による連続殺人が発生し、被害者から盗まれた毒性ウイルスをばら撒くという脅迫文まで警視庁に届きます。
AIが捜査の優先順位を判断する時代設定という点も、ドラマ放送から約30年を経たシリーズらしいアップデートです。
なお劇中では、柳葉敏郎演じる室井慎次はすでに故人という設定になっています。2024年の2部作を踏まえた展開です。
織田裕二が明かす「青島は自分そのもの」

出典:「青島はまだ終わらない」織田裕二が語った29年越しの“奇跡”とは…🚨✨ – JapanTokyo
完成作を観た織田は「正直、涙腺があれ?って…俺としては珍しい」と本音を漏らしています。
本広克行監督には「やったな、監督って思いました」と伝えたそうです。
撮影では危険なアクションの影響で「2カ月くらい松葉づえをついていた」とも告白。決して楽な現場ではなかったことがうかがえます。
それでも印象深かったのは、完成作を観て気づいたという一つのカット。「青島が、和久さんと同じリアクションをしているところがあった」といい、「和久さん、ありがとうございます」と感謝を口にしました。
最も印象に残った撮影として挙げたのは、ドラマ第1話の被疑者役だった田中文夫さんとの再会シーン。「原点回帰した」という言葉に、シリーズへの思い入れがにじみます。
シリーズが積み上げてきた実績と初日の生中継

シリーズ累計興行収入は、2024年11月に500億円を突破しています。
公開に向けては、JR山手線を使った脱出ゲームや駅前広告など大型タイアップも展開。入場者プレゼントとして映画オリジナル小冊子を150万部限定で配布するなど、力の入れようがうかがえます。
9月13日には大阪・グランフロント大阪で直前イベントを開催し、約5000人が集結しました。
公開初日の9月18日は、TOHOシネマズ日比谷での舞台挨拶を全国の劇場へ同時生中継する予定です。
織田は大阪でのイベント後、「『ごめんね、14年も待たせて』と。待っていてくれたことが、本当にうれしい」と心境を語っています。
