社長会見で語られたこと、語られなかったこと
視聴率18.8%で2026年ドラマ最高の初回を記録した番組の裏で、監督は一時、撮影現場を離れていました。
9月30日、TBSの定例社長会見。龍宝正峰社長が、日曜劇場「VIVANT」の福澤克雄監督(62)によるパワハラを認め、謝罪しました。
会見で明らかになった点
サンケイスポーツによると、TBSは「パワハラに該当する言動が認められ、就業規則に基づき厳正に処分を行った」と説明しています。
一方、処分の中身は非公表です。スポニチや産経新聞の報道では、理由は「プライバシー保護と二次被害防止の観点」と「当社の人事上の判断」でした。
番組については「このまま放送、配信をさせていただく」と表明しています(中日スポーツ)。
社長が語った本人の様子
龍宝社長は「本人に直接、厳重に注意した。本人も非常に深く反省し今回の処分を重く受け止め、カウンセリングや研修をしっかり受講し、その後は真摯に作品制作にあたっている」と述べました。
関係者へのハラスメント防止研修も実施したと、日刊スポーツが伝えています。
2026年2月の通報から会見まで
発端は社内通報でした。
日刊スポーツと中日スポーツによると、TBSが事案を把握したのは2026年2月。調査は外部弁護士が担当したと産経新聞が報じています。
調査中も撮影は止まらなかった
週刊女性PRIMEによると、調査期間中の福澤監督は撮影現場を一時離れ、プロデューサーや演出スタッフが遠隔で受けた指示をもとに撮影を続けました。
TBSも週刊女性の取材に「福澤が一時、収録現場を離れていたことは事実です」と回答しています。
報道が続いた7〜9月
表面化は会見よりずっと前です。
- 7月13日:週刊女性PRIMEが、若手スタッフの告発で監督が現場を離れたと報道
- 7月16日:女性自身が、現場での怒号を報道
- 9月16日:文春オンラインが、助監督が骨折したと報道
同じ7月26日には第2シーズンが第11話から放送を開始しました。初回は世帯18.8%、個人12.1%(関東地区)です(MANTANWEB)。
週刊誌が報じた現場の描写

出典:【VIVANT】福澤克雄監督をめぐる報道に注目 撮影現場で何があったのか?TBSの過去の対応と今後の説明を徹底整理 – 日本公式
ここから先は、TBSが認めた内容ではなく、各誌の報道です。
女性自身が伝えたスタッフへの言葉
女性自身によると、監督はインカム越しに「邪魔だから帰れ!」「何度も同じ事言わせんな」と発していたといいます。
セリフにつかえた若手俳優には、皆の前で「おい、カンペ出そうか?」と声をかけたとも報じられました。
堺雅人さんや役所広司さんら、ベテランには冷静に接していたとされます。
文春が報じた助監督の骨折
週刊文春の報道では、2025年12月、TBS緑山スタジオでのリハーサル中に、監督が助監督のA氏に詰め寄り、脚立に乗ったままのA氏を押して骨折させたとされています。
診断は全治1カ月と伝えられました。ただし、骨折や全治の情報はTBSが会見で認めたものではなく、文春の報道である点に注意が必要です。
TBSは文春の取材に「調査の結果、パワーハラスメントに該当する言動が認められ、厳正に人事上の措置を行いました」と答えています。
中日スポーツによると、被害者はその後、別の現場に移りました。
見えてきた論点と今後

出典:【緊急】福澤克雄監督、現場復帰するも「発言内容」が公開されて”TBS”と共に逃亡開始www – ガクのFラン政治学
「打ち切り」は否定された
ネット上では「TBSが隠蔽した」「打ち切ったほうがいい」という声が出たと東洋経済オンラインが伝えています。日刊ゲンダイ/ライブドアニュースは「傷害罪では?」という指摘が相次いだと報じました。
TBSの答えは、放送・配信の継続です。
数字が語る「作品の重み」
第17話は17.1%で、15%以上は7話連続でした(スポニチ)。福澤監督は「半沢直樹」で42.2%を記録した演出家でもあります(Wikipedia)。
それだけ大きな看板を背負う作品だけに、処分内容が明かされないことへの疑問も残ります。
今後の焦点
焦点は3つあります。
- 処分の内容が今後、明らかになるか
- 現場の再発防止策がどう運用されるか
- 福澤監督本人が、公の場でどう語るか
監督は7月の直撃取材で「局から他言しないようにと言われているので、会社に聞いてください」と答えていました(週刊女性PRIME)。会見を経て、この姿勢が変わるかどうかが次の注目点です。
