目の前が真っ暗になるような宣告を、一人の芸人が受けていました。
体中が赤黒く腫れ上がり、意識もうろうの状態で救急搬送された、あの夜。
女性お笑いコンビ「爛々」のツッコミ担当、大国麗さん(35)です。
2023年8月からの休養を経て、2025年12月27日、大国さんは約2年4カ月ぶりに舞台へ戻ってきました。
悪性リンパ腫と脳炎、突然の重体

出典:「何ができるんやろ…」爛々・大国麗の“てんかん発作”に胸が締め付けられる💔 – Japan news
始まりは、夏風邪のような症状でした。
2023年8月、大国さんに激しい頭痛と発熱が襲いかかります。
体中が赤黒く腫れ上がり、意識もうろうの状態で救急搬送されました。
診断は、血液のがんである悪性リンパ腫と脳炎の併発。
産経新聞の報道によると、一時は意識不明の重体となり、余命宣告も受けたといいます。
そこから始まったのは、約1年半に及ぶ寝たきりの生活でした。
記憶喪失の期間は2年以上に渡り、本人は当時の記憶が「抜けてしまっている」と振り返っています。
1年半の寝たきりから歩行訓練へ

出典:「爛々」萌々 23年8月から休養中の相方・大国麗の近況明かす「一歩一歩リハビリ頑張っております」 – News 6 update
意識を取り戻してからも、闘いは終わりませんでした。
歩くことも、字を書くことも、一からのやり直し。
2024年12月、大国さんはリハビリを開始します。
歩行器を使った歩行訓練、字を書く練習。
地道な積み重ねの先に、退院という結果が待っていました。
2025年5月末に退院し、6月には相方の萌々さんがYouTubeでその報告をしています。
休養中、萌々さんは「自分の相方の話やのに何もできへん」という無力感を抱えながら、一人で舞台に立ち続けました。
相方の単独ライブでサプライズ復帰

出典:🎤🌸✨❤️🎭💪🎉爛々、萌々と大国麗の感動再会!単独ライブ「麗々」で舞台復帰 – 「ジャパンニュース」
2025年12月27日、大阪・よしもと漫才劇場。
萌々さんの初単独ライブ「麗々」は、チケットが完売するほどの盛況でした。
そのエンディングで、事件は起きます。
大国さんが、サプライズで舞台に登場したのです。
約2年4カ月ぶりの復帰でした。
持ちギャグ「チョメ」を披露すると、萌々さんは号泣。
客席からも涙があふれたと、オリコンやLmaga.jpが伝えています。
復帰の第一声は「待ってたでしょ、待ち焦がれてたでしょ」。
実は気管切開で声が出せなかった時期にも、大国さんは指をばってんにする「チョメ」のポーズだけは見せていた——FANY Magazineが報じたこのエピソードから、コンビへの思いの強さが伝わってきます。
萌々さんは「完全に仕事復活はまだまだ難しいが、爛々でやるといってくれたから頑張れた」と振り返っています。
てんかん発作の公表と24時間テレビ

出典:「爛々・大国麗が復帰へ✨悪性リンパ腫と脳炎を乗り越え、2人で前進する決意💐🎭」 – TT News
復帰から約5カ月後の2026年5月12日、新ネタライブ「MOOD」の最中に異変が起きます。
大国さんがステージ上で、てんかん発作を起こしたのです。
「突然電源が切れたように力が抜けて無気力の状態になる」タイプの発作でした。
萌々さんは公表を悩んだ末、「こういう病気があるのを知ってほしい」と経緯を明かします。
オリコンと東奥日報の報道によると、発作が5分以上続く場合は救急車を呼ぶ必要があるとの説明もあったそうです。
後遺症の高次脳機能障害により、言葉がうまく出てこなかったり呂律が回らなかったりすることもあるものの、「話してるときは普通」だといいます。
2026年8月29日と30日には、読売テレビ『24時間テレビ49』で、爛々の闘病と復活の記録がドキュメントとして放送されます。
萌々さんは以前、こんな言葉を残していました。
「大国が消えたら私も消える。私が消えたら大国も消える」。
相方というより、家族——萌々さんはそう表現しています。
