試合前のベンチ裏で「謝罪しあいっこ」

出典:池山隆寛監督が中日・井上一樹監督に謝罪「当てているのはこっちやから」前夜の死球問題で両監督が和解へ – ショウヘイ タイムズ ジャパン
2026年5月16日の試合前、バンテリンドームナゴヤのベンチ裏で静かなシーンがあった。
ヤクルト・池山隆寛監督が、中日・井上一樹監督のもとへ自ら歩み寄り、謝罪した。
試合後、池山監督は報道陣にこう明かしている(中日スポーツの報道より)。
> 「今、井上監督とデッドボールのあれでお互い謝罪しあいっこしました」
この言葉が、前夜の重い空気をすべて物語っている。
なぜ謝罪が必要だったのか
原因は5月15日の中日vs.ヤクルト戦で起きた死球騒動だ。
ヤクルトの投手陣が1試合で中日選手に3つの死球を与えた。対してヤクルト側への死球はゼロ。完全に一方的な形だった。
池山監督はこうも語っている(中日スポーツの報道による)。
> 「当てているのはこっちやから。うちも(死球を)もらうときもあるし。大けがにつながることが多いから選手を守る立場として」
監督自ら相手に出向いて謝罪するのは、プロ野球でもそう多くあることではない。
前夜に何があったのか 5月15日の経緯

出典:【松岡修造 取材】ヤクルト・池山隆寛新監督 快進撃の理由とは?【報道ステーション】(2026年5月8日) – ANNnewsCH
細川成也が2打席連続で死球を受ける
5月15日、バンテリンドームナゴヤでの試合。
中日の4番・細川成也が、2打席連続でヤクルト投手から死球を受けた。
チームの中心打者が1試合に2度も死球を受ける。中日ベンチの空気が張り詰めていったのは当然だった。
9回の死球が乱闘寸前の引き金に
そして9回1死一塁の場面。ヤクルトの新守護神・ホセ・キハダが、中日・ボスラーへ死球を与えた。
キハダはすぐに謝罪のポーズを見せたが、これが1試合3つ目の死球(すべて中日選手のみ)。
デイリースポーツの報道によると、激怒した井上一樹監督がベンチを飛び出し、ヤクルトベンチに向かって指をさした。
両軍のコーチ陣も一斉に飛び出し、球場内は騒然となった。乱闘寸前の状況だった。
球審は警告試合を宣告。試合終了後、井上監督は審判団にも抗議している。
試合結果はヤクルトが8対5で勝利したが、後味の悪い結末だった。
4月30日にも同じ場面が 池山監督の「謝罪スタイル」

出典:【スワローズ】池山隆寛新監督始動 10月15日秋季練習初日に密着! – 東京ヤクルトスワローズ
実は、池山監督が死球絡みで相手監督に謝罪したのは今回が初めてではない。ここが意外なポイントだ。
デイリースポーツおよびJ-CASTニュースの報道によると、2026年4月30日の阪神戦(神宮球場)でも同様のシーンがあった。
8回にヤクルト投手の死球をきっかけに、阪神・藤川球児監督がベンチを飛び出した際、池山監督は帽子を取って謝罪のポーズを見せ、その場の緊張を和らげた。
当時のコメント(デイリースポーツより)。
> 「空気は悪く。故意じゃなくてもね」
この対応がJ-CASTニュースでも「器の大きさ」として話題になったほどだ。
監督自ら相手に歩み寄って謝罪する。シンプルなようで、プライドが邪魔をしてなかなかできないことでもある。
今後の注目ポイント

出典:燕心全開!池山隆寛監督ロングインタビュー! 2026浦添キャンプ – 東京ヤクルトスワローズ
今シーズンのヤクルトにとって、投手陣の制球面は引き続き課題になりそうだ。
特に新守護神・キハダは、今回の死球が試合の雰囲気を大きく変えた一因でもある。
注目すべき点は2つ。キハダの制球力の安定と、今後の対中日戦での雰囲気の変化だ。
警告試合が宣告された状況では、次の対戦で死球を与えた場合には即退場となるリスクもある。
一方、池山監督が2度にわたって自ら謝罪に出向く姿勢は、相手チームとの関係修復という面ではプラスに働いているとも言える。シーズンはまだ長い。対中日戦、そしてヤクルト投手陣の今後に注目したい。
