退院から3週間、横浜スタジアムに立った

出典:TUBE横浜スタジアムに松山千春がサプライズ登場!そろいの短パン姿に大歓声. – Japan News
短パン姿の70歳が、バンドメンバーと肩を並べてステージに現れた。
2026年9月5日、横浜スタジアムで開催されたTUBEの野外ライブ「TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2026 No TUBE, No Summer.」。
アンコールでサプライズゲストとして登場したのは、松山千春さんだった。
会場に集まった観客は約3万7000人。TUBEにとって通算37回目となる横浜スタジアム公演を、松山さんはただの観客として眺めていたわけではない。
松山さんにとっては、8月に腎臓結石の手術を受けて以降、初めて公の場に姿を見せるステージとなった。
退院から3週間あまり。歌えるとは、誰も断言できなかった。
3度阻まれてきた共演、ついに実現

出典:TUBEのハマスタに松山千春がサプライズ登場!3万7000人が大合唱🎤🔥 – Japan News
松山さんとTUBEの共演は、今回が全メンバーそろっての初めての機会だった。
きっかけは古い。TUBEのデビュー30周年の際、松山さんは書き下ろし曲「この生命の限り」を提供し、その流れで共演の話が持ち上がった。だが松山さんの入院で実現しなかった。
日刊スポーツによれば、前田亘輝さんは「30周年で『この生命の限り』を書いてもらった時に出てもらおうと思ったら入院。2年前にも出てもらおうと思ったら入院」と振り返っている。
2年前とは2024年8月25日、同じ横浜スタジアムでの公演を指す。松山さんはこのとき狭心症の悪化で入院し、出演を断念していた。前田さんはステージで「松山千春頑張れよー」と叫んだという。
松山さんはその後、冠動脈バイパス手術を受けてICUに7日間入り、10月からの全国22都市の秋ツアーを中止している。
そして今年8月、3度目の壁が立ちはだかった。腎臓結石の手術だ。前田さんは「今年も入院されていたので…」と、開演直前まで気をもんでいたことを明かしている。
アンコールで響いた2曲、倍の時間をかけた練習
![【イメージ映像】長い夜(アンコール[2曲目])/松山千春LIVE『Big Summer Scene '82 大いなる愛よ夢よ 』(Long Night /Chiharu Matsuyama)【歌詞付】](https://img.youtube.com/vi/MLuGFlbhVik/hqdefault.jpg)
松山さんはTUBEメンバーとそろいの短パン姿でステージに立ち、前田さんと「長い夜」「大空と大地の中で」の2曲を歌った。
選曲の裏側を、前田さんは「TUBEの曲がまったく合わない」と説明している。結果、松山さんの代表曲2曲を演奏することになった。
ギターの春畑道哉さんとベースの角野秀行さんは、この2曲のために通常の倍の時間をかけて練習したという。
ステージ上では、松山さんが前田さんへの称賛を止めなかった一幕もあった。「TUBEの音楽も好きだけど、前田の人間性が大好き」「みんなが前田のことをこれだけ愛してくれて、俺も光栄に思っています」。
あまりの長さに、前田さんが「そろそろいいですか」「このままだと永遠にいきそう」と遮る場面もあったという(日刊スポーツ)。
松山さんは最後、恒例の「松山、北海道へ帰ります!」でステージを締めくくった。
大雨予報を覆した一夜、次は秋ツアーへ

公演前日の9月1日、TUBEはゲネプロを行っていた。当日は大雨予報で、中止の可能性も語られていたという。
ふたを開ければ、雨は一滴も降らなかった。前田さんはこれを「みなさんのTUBEに対する愛が引き起こした」と表現している。
松山さんの体調は、実は公演のわずか数日前まで予断を許さなかった。8月30日放送のラジオでは、手術後に雑菌感染を防ぐため約1週間再入院していたことを明かしていた。
「腎臓結石を取ったのはよかったんだけど、雑菌が入っては困る」「この1日は長いぞ。本当にすることがないんですよ」。当時の心境をそう語っている。
松山さんは「毎年スタジアムをやっていることは知っていましたし、いつか自分も出てみたいなと思って。今夜こうして夢が叶いました!」とステージで喜びを語った。
デビュー50周年を記念したツアーは、10月8日にクアーズテック秦野カルチャーホールで秋の部が始まる。3度目の正直で果たした約束の先に、次のステージが待っている。
