手紙には「今年の酷暑」が綴られていた
![暑苦しい役所広司 [細かすぎて伝わらないモノマネ]](https://img.youtube.com/vi/-yFGxU7VboM/hqdefault.jpg)
出典:暑苦しい役所広司 [細かすぎて伝わらないモノマネ] – エト
届いた手紙には、今年の酷暑についてのやり取りが記されていました。
差出人は映画監督の成島出さん、受け取ったのは俳優の役所広司さん。時期は2026年7月半ばのことです。
その成島監督が8月24日、肺がんのため東京都内の病院で死去しました。65歳でした。
訃報は28日、所属事務所アンカットの公式サイトを通じて公表されました。葬儀は本人の強い意向で親族のみで行われ、お別れの会の開催予定はなく、香典・供花・供物も辞退するとしています。
役所広司が語った「少し安心していた」という言葉

出典:役所広司、運転免許試験でドタバタ…テンパリ過ぎてミス連発! 映画『素晴らしき世界』 本編映像「三上の教習所試験」 – oricon
役所さんは事務所を通じ、スポーツ報知の取材にコメントを寄せています。
「誠実で信頼できる素晴らしい人でした」から始まり、7月半ばの手紙について「元気そうな手紙の内容で少し安心していました」と明かしました。
続けて「映画愛に満ちた人で、おそらくまだまだ撮りたい作品がたくさんあったと思います」と振り返り、「日本映画界はかけがえのない才能を失いました」と結んでいます。
山梨在住のダンサー・俳優の田中泯さんも、成島作品に3本出演した縁からYBS山梨放送の取材にコメント。「山梨で見つけたとっても大切な友達」と表現しており、役所さんとはまた違う角度からの追悼となりました。
デビュー作から4本、20年にわたる共演の歴史

出典:🎬【27年ぶり再共演】西島秀俊×役所広司が再タッグ!😭✨「父親のような存在」と語った感動秘話とは? – Japan news
成島監督が役所さんと組んだのは、2004年公開の監督デビュー作『油断大敵』が最初です。柄本明さんとのダブル主演でした。
以降、2011年の『聯合艦隊司令長官 山本五十六』、2023年の『ファミリア』『銀河鉄道の父』と、20年近くにわたり計4作品でタッグを組んでいます。
2023年の『銀河鉄道の父』取材時、成島監督は役所さんの芝居についてこう語っていました。「修正するところがない、残念ながら(苦笑)。たまに演出するんだけど、ごめんなさい、戻してくださいというのが10回やったら10回ある」。
同じ取材で「原作を読んで、役所さんで映画化したいと思いました」とも明かしており、信頼関係の深さがうかがえます。
大学の映画サークルから日本アカデミー賞監督賞へ

出典:カンヌ映画祭 役所広司さん「賞が大好きです」 日本人ダブル受賞 – 毎日新聞
監督としての原点は1986年、大学の映画サークル時代の作品『みどり女』にあります。ぴあフィルムフェスティバル入選作となり、審査員だった長谷川和彦さんと大島渚さんから監督業を勧められました。
その後5年間、長谷川さんのもとで研鑽を積み、伝説の映画製作会社「ディレクターズ・カンパニー」で相米慎二さんらに師事しています。
2012年には『八日目の蟬』で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞。2017年、『ちょっと今から仕事やめてくる』撮影後に肺がんが判明し、1年以上の闘病を経て2020年に監督復帰を果たしました。
2024年公開の『52ヘルツのクジラたち』が、劇場公開作としては最後の監督作となっています。
