第5ゲーム、4-9から16-14まで戻した

1-3と追い込まれた張本智和は、第5ゲームも4-9とリードを許しました。
そこから追い上げてデュースに持ち込み、イランのノシャド・アラミヤンに3度のマッチポイントを握られながら16-14で奪っています。TBS NEWS DIGなどが伝えました。
第6ゲームは5-5から5連続ポイントで11-6。3-3に追いつき、会場の空気は一気に張本へ傾きました。
全7ゲームのスコア
2026年9月26日、愛知・スカイホール豊田で行われたアジア大会の男子シングルス準々決勝です。
| ゲーム | 張本 | アラミヤン |
|---|---|---|
| 1 | 9 | 11 |
| 2 | 7 | 11 |
| 3 | 11 | 3 |
| 4 | 6 | 11 |
| 5 | 16 | 14 |
| 6 | 11 | 6 |
| 7 | 9 | 11 |
張本は世界ランク4位、相手は344位。ゲームカウント3-4での敗退となりました。
最終ゲームの終盤とアラミヤンの素顔

出典:魂が叫んだ最終ゲーム🔥 張本智和、香港で世界をねじ伏せた夜 – TBS News
第7ゲームは2-3からエッジボールで連続失点しました。
9-9に追いついたものの、2点続けて奪われます。最後は張本のフォアハンドがネットにかかり、試合が終わりました。スポーツ報知が報じています。
344位でも侮れない34歳
アラミヤンは34歳の左シェークドライブ主戦型で、最高世界ランクは2012年12月の40位です。
Rallysによると、フォアハンドにイップスを抱え、ミドルやフォア側のボールもバックハンドやブロックで処理するスタイルです。回転が分かりにくいYGサービスも武器としています。
2012年のアジアカップでは中国の王励勤を破りました。ランキングの数字だけでは測れない選手です。
過去の対戦と、張本が語った敗因

出典:【卓球男子団体】日本に敗れた王楚欽が本音激白!張本智和を前に中国が26年ぶりの優勝を逃した真相とは? – Sun
両者の顔合わせは今回が初めてではありません。
2024年パリ五輪の男子シングルス2回戦では、張本が4-2で勝っています。テレ東卓球NEWSによると、2023年の杭州アジア大会では、団体戦でアラミヤンの弟ニマが張本に2-3で勝ちました。兄は戸上隼輔にも2-3で勝っています。
試合後の張本のコメント
東スポWEBによると、張本は相手のサーブに触れています。
「『TTR』がないので、うまく利用された。審判も勇気を出してフォルトを取ってくれたところはあるけど、審判にできる限界というはある」
一方で、こうも語りました。
「この負けは認めるべきだし、実力の厚みが足りない。どんな理由であれ、負けたということは足りないものがある」
なお、TTRとはビデオ判定システムのことで、この大会では導入されていません。敗戦コメントが確認できたのは、調査の範囲では東スポWEBのみです。
会場を包んだ中国人ファンの声援

THE ANSWERによると、同じ時間帯に別コートで中国選手の試合が組まれていました。
中国人ファンの「加油」の大歓声で、張本への声援はほとんど聞こえなかったそうです。
TBSで解説した元男子日本代表監督の宮崎義仁氏は、こう指摘しました。
「歓声がうるさいとボールの音が聞こえないんですよね。そうすると変化が分かりづらい」
サーブの回転を読む場面が多い試合だけに、音の問題は小さくなかったようです。
残るのは男子ダブルス
張本は団体、ダブルス、シングルスの3冠を狙っていました。シングルスはメダルなしで終わっています。松島輝空も林詩棟に2-4で敗れ、日本男子はシングルスで2人とも8強止まりでした。
一方、同じ日の男子ダブルス準々決勝では、篠塚大登と組んでシンガポールペアに3-0で勝ち、銅メダル以上を確定させています。
9月27日12時開始予定の準決勝は、中国の温瑞博・向鵬組が相手です。張本は「7ゲームは長いし、中国も必死に残りのメダルを取りに来ると思う。頭をリセットしたい」と話しました。
その2日前の団体決勝では、王楚欽に3-0で勝って60年ぶりの金メダルに貢献しています。金と、この敗戦。同じ大会の中で、極端な2日間になりました。
