京セラドーム大阪で起きた774日ぶりの一戦

出典:平本蓮、774日ぶりのMMA復帰戦で涙…!死闘を制した執念の勝利🔥 – EveryUpdate
判定コールの瞬間、リングの上で目を見開いて固まった男がいました。
その数秒後、天を仰いで絶叫。
コーナーには涙が伝っていました。
2026年9月10日、京セラドーム大阪。
「超RIZIN.5 浪速の超復活祭り」第6試合で、平本蓮(28)がカルシャガ・ダウトベック(32、カザフスタン)と対戦しました。
結果は3R判定2-1(スプリット)で平本の勝利。
ジャッジスコアは29-28、27-29、29-28でした。
平本にとって、2024年7月28日の朝倉未来戦以来774日ぶりのMMA実戦です。
対するダウトベックは、ノーコンテストを挟んでMMA11連勝、RIZIN5連勝。日本人相手には6連勝中でした。
その連勝がこの日、止まりました。
会場には48,968人が詰めかけています。
試合直前に隠していた右膝の負傷

出典:【RIZIN】平本蓮、肩の怪我が「半分くらい回復」【格闘技反応】【ネットの反応】 – 格闘技2ch5chまとめ
試合後の会見で、平本は思わぬ事実を明かしました。
試合の2週間前、右膝の靭帯損傷と骨挫傷を負っていたというのです。
痛み止めを打っての出場でした。
平本は「膝の痛みで右肩が全く痛くなかった」と振り返っています。
試合中に膝を蹴られて焦った場面もあったといいます。
この右肩は、2025年2月に朝倉未来とのリマッチに向けたスパーリングで負った古傷。
靭帯断裂と診断され、2月末に手術、全治6カ月と発表されました。
リマッチは中止になっています。
右肩のリハビリを経て、平本は2026年5月10日のRIZIN.53で651日ぶりにリング復帰。
皇治とのボクシングエキシビションは引き分けに終わりました。
そこから久保優太に「9月に俺とやれ」と公開オファーを出したものの、実際にこの日指名されたのはダウトベックでした。
判定を巡って割れた評価

出典:平本蓮の八百長判定に思うこと – PROWRESTLING SHIBATAR ZZ
試合後会見で、ダウトベックは判定に納得していませんでした。
「自分が負けたとは思っていない」「1Rで拳が折れた」と反論。
「本当に『ギャングスター』なら恐れずにリベンジ戦を受けてほしい」と再戦を要求しています。
一方、榊原信行CEOは大会の総括で「判定は妥当」と発言。
「新しいジャッジシステムでラウンドマストで取る。ディフェンシブなエスケープ的なテイクダウンは全くポイントにならない」と説明しました。
格闘家の反応も割れています。
スダリオ剛は「いい試合だったけど、あれはあり得ない」とダウトベック寄りの見方を示しました。
一方で才賀紀左衛門は「平本もったいない。勝てた試合やのにって思ったら平本勝った」とコメント。
採点し直した太田忍は、1Rをダウトベック、2R・3Rを平本と分析しています。
平本本人も「1R目がジャッジによっては10-8になるのかな」「2、3Rを取っているから28-28かと思っていました」と、際どい試合だったことを認めていました。
大みそかの舞台へ、平本が見据える相手

出典:【RIZIN】榊原CEO、ダウトベックvs平本蓮の判定結果に「文句言うべきではない」 『超RIZIN.5 浪速の超復活祭り』試合後総括インタビュー – oricon
勝利者マイクで、平本は次のターゲットを明言しました。
「もっと強くなって大みそか帰ってくるんで、3か月後また会いましょう」。
会見では「ファイトマネーが良い相手とやりたいですね。仕事なので」と本音も口にしています。
久保優太や鈴木千裕の名前を振られると「誰ですか、それ?記憶にないですね」とかわす場面もありました。
榊原CEOは、朝倉未来との大みそか再戦の可能性について「可能性としてはある」と含みを持たせています。
朝倉は同日大会の第7試合で青木真也にKO勝ちしたものの、右拳を負傷しました。
平本自身は勝利後、リングに妻を招き入れています。
774日のブランクを経て見せた涙は、次の舞台への通過点に過ぎないのかもしれません。
