2017年のツイート1本で、フォロワーが100人から3000人に

出典:【リュウジ×キリショー🍜】レンジで作る悪魔の丼👿<ネギ塩豚レモン丼>【ナレーター鈴村健一】 – 動画、はじめてみました【テレビ朝日公式】
高校は1年で退学。中学ではオンラインゲームにのめり込み、引きこもりだった。
数年後、その人物は料理レシピ本大賞を通算6度受賞する料理研究家になります。リュウジさん、Xでは「リュウジ@料理のおにいさん」の名義で知られる人です。
きっかけは2017年3月28日のツイートでした。
高齢者施設のコンシェルジュとして働いていた当時、施設で出していた「大根の唐揚げ」のレシピを投稿。これがバズり、フォロワーは約100人から約3000人に増えます。
本人は文春オンライン(2022年)で、この出来事を「最初は宝くじに当たったようなもんなんです」と振り返っています。
引きこもりから料理人見習いへ
15歳の自炊と、21歳の転機
1986年に千葉県で生まれたリュウジさん。マイナビニュース(2021年5月)によると、料理は独学で、15歳頃に趣味として自炊を始めました。
本格的に勉強を始めたのは21歳のときです。友人から「一緒にレストランをやらないか」と誘われたのが発端でした。
開業そのものは実現しませんでした。ただ、料理を仕事として意識するきっかけにはなっています。
イタリアンの店で3カ月
時期は不明ですが、イタリアンの店で3カ月間、料理人として働いた経験もあります。
初日からピザ場を任されたそうです。
目的は腕を磨くことではなく、食材管理や仕込みなど店の運営ノウハウを学ぶこと。この「店の裏側を見に行く」姿勢は、後のレシピ作りにも通じています。
年収300万円の会社員が見つけた武器

出典:【無料公開】料理研究家・リュウジ「私が会社員だったころ」 – PRESIDENT On Demand学び放題
文春オンライン(2022年)によると、バズる前は高齢者施設で働く年収約300万円の会社員でした。
転機の2017年以降、レシピの源泉になったのも、この施設での日々です。
健康を気にする入居者と向き合うなかで、「無限湯通しキャベツ」などの野菜レシピが生まれました(文春オンライン 2020年)。
初期の代表作は次のとおりです。
- 大根のから揚げ
- 無限湯通しキャベツ
- 油そば
- 世界一おいしいアスパラの食べ方
料理界で禁忌とされがちだったうま味調味料を積極的に使う姿勢も、この頃から目立ちます。のちに味の素をテーマにした本まで出しました。
書籍とテレビで一気に全国区へ

出典:料理研究家 リュウジ 仕事現場に密着/日テレにブチギレ 理不尽なヒルナンデスクビ/味の素不使用は二流/「クックパッドは潰す」 – 街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜
悪魔のレシピで初の大賞
2019年11月、『ひと口で人間をダメにするウマさ! リュウジ式 悪魔のレシピ』(ライツ社)が刊行されます。PRESIDENT Onlineによると、収録は116レシピ。うち半分の58品は低糖質の「天使のレシピ」です。
この本で、2020年に料理レシピ本大賞 in Japanの大賞を受賞しました。同じ年には日本テレビ『世界一受けたい授業』などにも出演しています。
Xのフォロワーは、2019年11月時点で100万人超でした。
受賞歴を並べると
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2020年 | 『悪魔のレシピ』で大賞 |
| 2021年3月 | 『バズレシピ 真夜中の背徳めし』(扶桑社)刊行 |
| 2022年9月 | 『リュウジ式至高のレシピ』で2度目の大賞(第9回) |
| 2023年9月 | 『虚無レシピ』発売 |
| 2026年9月9日 | 『リュウジ式 生きるための弁当』で料理部門大賞 |
2021年5月時点で、著書の累計は85万部以上。『至高のレシピ』については週刊女性PRIMEで「この本でより多くの人を”料理の沼”に引き込みたい」と語っています。
YouTubeが主戦場になった2020年代
2022年6月の文春オンラインでは、YouTube登録者は300万人に迫る規模で、当時は週6日更新でした。
それが2025年6月23日時点で500万人超。SNS総フォロワー数は、ORICONによると2026年に約1140万人に達しています。
2025年にはYahoo!ショッピング「認定グルメ」の審査を担当しました。LINEヤフーによれば、取り上げた商品の売上は企画前の10倍以上になったそうです。ダイショーの鍋スープ2品(「至高のキムチ鍋スープ」「至高の鶏山椒鍋スープ」)の監修も手がけました。
一方で、批判を受けた場面もあります。
- 2025年:備蓄米を扱った動画が大きな反響を呼び、批判も受けた
- 2026年1月11日:「うまい棒選手権」の動画で編集スタッフの態度が問題視され、「僕の人選ミスでした」と謝罪(J-CASTニュース)
- 2026年7月:Xで名古屋について投稿した内容を巡り、謝罪。8月末に名古屋を訪れる意向を示したが、実際の訪問は確認できていない
レシピ以外の発信が目立つ分、言葉が届く範囲も大きい。そんな側面が見えてきます。
リュウジの経歴から見える、再現性という軸

出典:自己紹介させてください!料理研究家リュウジです! – 料理研究家リュウジのバズレシピ
リュウジさんが一貫して掲げるのは「再現性」です。マイナビニュースによると、料理好きの約3割ではなく、自炊しない約7割の人に向けて作っているといいます。
LINEヤフー(2025年)では「食にトレンドなんてないんですよ」とも語り、根本的には「簡単で、おいしい」が一番強いという立場です。
『虚無レシピ』では「手間をかけた料理があるなら、雑でうまいもんがあってもいい」と話しました(Real Sound 2023年)。
経歴を一言でまとめるなら、こうなります。
- 1986年生まれ、千葉県出身。高校は1年で退学
- 独学で料理を学び、高齢者施設で勤務
- 2017年のツイートで転機
- 料理レシピ本大賞は通算6度目(料理部門大賞は2020年・2022年・2026年の3度)
世界一周やホテルマン勤務といった話はネット上で見かけますが、権威ある媒体では裏付けが取れていません。本記事では扱っていません。
2026年9月の受賞時には有働由美子さんも「ニュースなレシピ賞」で同時受賞しており、リュウジさんの次の動きもこの流れで注目されそうです。
