中日が選んだのは「一度も中日にいなかった人」

中日の来季監督に、ソフトバンク元監督の工藤公康氏(63)が就任する見通しとなりました。
中日新聞、日刊スポーツ、東京新聞が10月8日に「決定的」と報じています。ただし、今回確認できた範囲では球団の正式発表はありません。
注目は、工藤氏が現役時代もコーチ時代も中日に所属したことがない点です。
中日スポーツや日刊スポーツによると、こうした完全外部招聘は1984年の山内一弘氏以来になります。
中日は長くOB中心で監督を選んできました。
最下位から動いた約10日間

出典:【中日】工藤公康氏の監督就任が決定的報道!フロント主導・DH導入から考える人選。球団の狙い – 野球いっかん!
9月29日の辞任から始まった
きっかけは、9月29日の井上一樹監督による辞任の申し入れです。J-CASTニュースによると、成績不振の責任を取る形でした。
9月30日時点の成績は59勝80敗2分け。借金21で最下位です。
逆転負けは40回に達し、2リーグ分立以降の球団ワーストとなりました。球団創設90周年の年に、この数字です。
10月4日に浮上した名前
日刊スポーツは10月5日、工藤氏が有力候補に浮上したと報じました。
この時点で、桑田真澄氏と辻発彦氏は外部招聘の候補から外れたとされています。内部では、侍ジャパン前監督で中日OBの井端弘和氏の名前も検討対象だったそうです。
同紙によると、工藤氏はこの5年間、複数球団からの監督要請を断ってきました。それでも最近は、親しい関係者に「チャンスがあれば考えたい」と話していたといいます。
10月8日には、東京新聞が工藤氏から「前向きな返答を得ている」と伝えました。日刊スポーツは、正式に要請があり、受託する方向とみられると報じています。
球団が評価した「役割分担」

出典:【人間関係】槙原さんと同期で同郷“工藤公康”の真の姿とは!? 2000年G清原&松井の知られざる距離感 – 解体慎書【宮本慎也公式YouTubeチャンネル】
日刊スポーツによると、球団が高く評価したのは、フロントと現場の役割分担を明確にする「メジャー型のスタイル」で結果を出した手腕です。
改革を目指す経営トップの意向が働いたとされます。
現場は監督、補強は編成
同紙の報道では、補強とコーチ陣の組閣はフロントに任せる意向だということです。
監督は指揮に専念する形になります。
なお、10月22日のドラフト会議に出席するかどうかは「微妙な状況」とされ、本格的な指揮は2027年1月からになる見込みです。
OB監督が続いた末に
中日スポーツによると、井上監督の前の立浪、与田、森、谷繁の4監督は、いずれもクライマックスシリーズに進めませんでした。
球団のリーグ優勝は2011年が最後です。ポストシーズン出場も、2012年の高木守道監督時代が最後になっています。
OB路線が続いた14年ほどの停滞を、外から来る監督で断ち切れるのか。球団の期待はそこにあるはずです。
数字で見る工藤氏の実績

ソフトバンクでは2015年から2021年まで7年間指揮を執りました。リーグ優勝3度、日本一5度です。1年目からリーグ優勝と日本一を果たしています。
現役時代は29年間で224勝142敗3セーブ、防御率3.45。224勝は歴代13位です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| MVP | 2度(1993年・1999年) |
| 最優秀防御率 | 4度 |
| 日本一(選手として) | 3度 |
| 野球殿堂入り | 2016年 |
| 正力松太郎賞 | 5度 |
名古屋市出身で、名古屋電気高(現・愛工大名電)の3年夏、1981年に甲子園へ出場しました。長崎西高戦ではノーヒットノーランを達成しています。
プロ入りしないと表明していたものの、西武が強行指名して入団に至りました。球界では交渉役だった根本陸夫氏の名を冠して「根本マジック」と語り継がれる経緯です。
地元出身の名投手が、最下位に沈んだ故郷の球団を立て直す。そんな構図になりました。
正式発表で確認したいこと
に急浮上!? 第1次戦力外9名](https://img.youtube.com/vi/U7B0e42YSiQ/hqdefault.jpg)
出典:【中日ドラゴンズ 雑談】工藤公康氏新監督候補に急浮上!? 第1次戦力外9名 – 星乃 どら吉 / Hoshino Dorakichi
いまのところ、確定していない点は複数あります。
- 球団による正式発表の日程
- 10月22日のドラフト会議への関与
- 嶋基宏ヘッドコーチら現コーチ陣の去就
組閣はフロントに任せる意向と報じられているだけに、誰がコーチ陣に入るのかが、最初の注目点です。
まずは正式発表を待ちたいところです。
