スタンドに響いた「今村コール」 騎手カメラが捉えた歓喜の瞬間

出典:【オークス2026】今村聖奈騎手とジュウリョクピエロが歴史へ挑む|女性騎手初クラシックの激闘 – プロ馬券師集団桜花の競馬サブちゃんねる、プロ馬券師集団桜花の競馬ちゃんねる
2026年5月24日、東京競馬場。
第87回オークス、ゴール板を最初に駆け抜けたのは今村聖奈騎手(22歳)とジュウリョクピエロのコンビだった。
JRA所属女性騎手がクラシックレースに騎乗すること自体が史上初。そのクラシック初騎乗で、GⅠ制覇まで達成した。
馬トク報知の報道によれば、レース後のスタンドには自然発生的な「今村コール」が鳴り響いた。
そして騎手カメラには、「聖奈節」と称される歓喜の瞬間が映し出されていた。元ニュースの見出し「G1勝利 騎手カメラで『聖奈節』」がそのシーンを象徴している。
勝ちタイムは2分25秒6(良馬場)。2着・ドリームコア、3着・ラフターラインズという着順で確定した。
「彼女のことは一番分かってる」 同じ厩舎が生んだ信頼関係

この制覇で見逃せない事実がある。
今村聖奈騎手の所属は栗東・寺島良厩舎。そして優勝馬・ジュウリョクピエロの管理調教師も、同じ寺島良師だ。
騎手と馬が「身内チーム」でクラシックの頂点に立った。
クラシック未経験での2400mという距離への不安を問われた際、今村騎手はWinsightのインタビューでこう語っている。
「やっぱり彼女(ジュウリョクピエロ)のことは一番分かっていると思っていたつもりだったので、落ち着いて乗れた」
この「つもりだった」という一言が深い。
普通なら「分かっていた」と言い切るところ。謙虚な言い回しの裏に、揺るぎない自信が透けて見える。
ジュウリョクピエロは父・オルフェーヴル、母・ハッピーヴァリュー、母父・ゼンノロブロイという血統の栗毛牝馬。オークス時点での戦績は5戦3勝。
スポニチの報道では今村騎手の口から「男気ある馬」という表現が飛び出した。5番人気という事前評価を超えた制覇だった。
「逃げ出したい気持ちがあった」 22歳が正直に語った重圧

出典:【現地】武豊騎手が最終レース勝利後 オークスを勝利した今村聖奈騎手と握手を交わす【ジュウリョクピエロ ギュルヴィ 東京競馬場】 – 競馬の現地撮影の人
今村騎手がオークス前に残したコメントが、正直すぎて心に刺さる。
「逃げ出したい気持ちがあった」(日刊スポーツ)
GⅠの舞台と「史上初」という称号がもたらすプレッシャーを、そのまま言葉にした告白だ。
それでも「身近な人たちが支えてくださった」と語り、ひとりで重圧を背負ったわけではなかったことも明かしている。
勝利後のコメントも印象的だ。
「私はつかまっていただけ」(東スポ競馬)
自分の手柄より馬の力を先に称える。22歳とは思えない言葉の成熟さがある。
武豊が「悔しい」と認めながら「さすが」と称えた理由

出典:女性騎手初のクラシックV 今村聖奈騎手2026オークス ウイニングラン – うまてっちゃん
今回のオークスで8着に終わった武豊騎手。
負けた立場ながら、後輩への言葉は率直だった。
「自分が負けたから悔しいですよね(笑い)」
そう苦笑いしながら、こう続けた(東スポ競馬)。
「きっちり決めるのはさすがですね」「チャンスがあると思っていたけど、それを決めるのはさすが」
自分の悔しさを正直に認めた上での「さすが」は、本物の実力を認めたときにしか出てこない言葉だ。
意外と知られていない数字:すでに中央109勝を積み上げた22歳
GⅠ制覇の時点で今村聖奈騎手の通算成績は中央109勝、地方13勝。
デビュー年の2022年には、女性騎手のデビュー年最多勝利数を22年ぶりに更新(10勝)した実績もある。
コツコツと積み上げてきたキャリアの先に、今回の歴史的勝利がある。
「聖奈節」が生まれた2026年5月24日。秋のGⅠシーズンで今村騎手がどんな姿を見せるか、注目が集まっている。
