前座3組とバックバンドが同時に姿を消した

出典:【Playlist】Ed Sheeran–Inspired Summer Songs|【洋楽】エド・シーラン風初夏のサマーソング – StoryBeats
エド・シーランの北米ツアー会場から、前座アーティストが一人残らずいなくなった。
2026年9月15日、フィニアス、アーロン・ロー、ルーカス・グラハムの前座3組に加え、シーランのバックバンドを務めるアイルランドのベーオガまでもが、残り米国日程からの降板をInstagramで表明した。
「Loop Tour」北米公演は現在10公演を残すのみ。うち8公演には、ラッパーのマックルモアが出演する予定だった(Variety報道)。
その主役が、もうツアーにいない。
発端はニュージャージー公演での「Free Palestine」

出典:「あまりにも多くの苦しみ」:ロバート・クラフトのボイコット圧力によりマックルモアがエド・シーランのツアーから降板|RISING – The Hill
すべての発端は、2026年9月5日のメットライフ・スタジアム公演にさかのぼる。
前座を務めていたマックルモアが、自身の楽曲「Hind’s Hall」を歌う直前、数万人の観客を前に「Free Palestine」と叫んだ。
「ガザから占領下のヨルダン川西岸の人々に、我々は彼らを忘れていないと知ってほしい」とも語っている(The Times of Israel報道)。
会場では歓声が上がる一方、イスラエル系の来場者やユダヤ系団体からは反発が起きた。
9月上旬には、イスラエル系米国人団体IACがマックルモアの降板を求める署名活動を始めている。
ペイトリオッツ・オーナーが動いた

出典:マックルモア、パレスチナ支持発言によりエド・シーランのツアーから降板 – Naijahotstars TV
9月14日、プロモーターのMessina Touring Groupが、マックルモアを残りの米国日程から外すと発表した。
複数の会場が「マックルモアの出演するコンサートは認めない」と通告したためだという。
マックルモア自身はInstagramで、NFLニューイングランド・ペイトリオッツのオーナー、ロバート・クラフト氏が他のスタジアム所有者に働きかけ、シーラン側に最後通牒を突きつけたと主張した。
クラフト氏もこれを認めている。ジレット・スタジアムは「ヘイトスピーチの場を提供しない」と説明し、9月25日・26日の同スタジアム公演にマックルモアが出演することは「一線を越える」と述べた。一方で「最終的に我々の目標は同じだ。すべての人々の平和、苦しみの終わり」とも語っている(Variety報道)。
シーラン「私は共犯者ではない」、前座陣は連鎖降板

出典:エド・シーランが反論するも、事態はさらに悪化 – Wally Rashid
9月15日、シーランはInstagramで声明を発表した。
「マックルモアがツアーを降りたのはプロモーターの決定であり、私の決定ではない」「私は共犯者ではない」と綴り、今週ずっと会場側と話し合い、橋を架けようとしたと明かしている。
その直後、前座陣が次々と降板を表明した。
フィニアスは「抑圧された人々のために声を上げるアーティストが沈黙させられてはならない」と投稿。ルーカス・グラハムは「金があるからといって、会話を所有する権利が得られるわけではない」と綴った。
ベーオガは「シオニスト・ロビーによるマックルモアの沈黙化」を受けての決断だとし、「Free Palestineを訴える者を沈黙させる会場で演奏することは、我々にとって選択肢ではない」と表明している。
ツアーの次戦は9月19日、フィラデルフィアのリンカーン・フィナンシャル・フィールド。前座が誰になるかは、16日時点でまだ発表されていない。
