「安謝」と「アジャ」——偶然の一致が生んだ企画

プロレスラーと小学校が「同じ名前」でつながる——そんな不思議な縁が今回の訪問を生んだ。
那覇市立安謝小学校の「安謝(アジャ)」という地名と「アジャコング」の「アジャ」が同じ読みであることに着目した安謝小学校側がアジャコングに依頼し、企画が実現した。
沖縄タイムスの報道によれば、きっかけはそのシンプルな一致だったという。
アジャコング(本名・宝城カリナ)は1986年デビューの女子プロレスラーで現在55歳。
悪役キャラクターとして長年リングに立ち続けてきたベテランが、2026年5月14日(木)、那覇の小学校に姿を現した。
赤・青・緑のメークで登場、500人の前で語ったこと

出典:【史上初】「新幹線女子プロレス」東京~新大阪間の激闘にファン大興奮 新横浜からアジャコング参戦【めざまし8ニュース】 – サン!シャイン公式ch.
午前中、アジャコングは赤・青・緑の派手なメークのまま体育館に登場した。
目の前に集まった全校児童は約500人。
講演でのアジャコングの言葉が印象に残る。
「私はプロレスの悪役なので相手選手を殴ります。でもそれは私の仕事。本当に強い人は自分より弱い人をいじめないので、皆さんも絶対にいじめはしないでくださいね」(沖縄タイムス報道)
「殴る」のはリングの上での仕事であり、日常のいじめとはまったく別のことだ、という整理だ。
ふつうの大人が語るのとは違う説得力がある。悪役レスラーだからこそ、「本当の強さ」という言葉が重みを持つ。
昼は3年生の教室へ タコライスともずくスープ

出典:【公式】Assmble 11.20へ向けアジャコングからメッセージ – OZ-academy Women’s Pro-wrestling
講演が終わると、アジャコングは3年生の教室に移動し、給食を子どもたちと一緒に食べた。
その日のメニューはタコライスともずくスープ。沖縄らしい組み合わせだ。
子どもたちから「あだ名は?」「好きなアニメは?」と次々に質問が飛び、アジャコングは一つひとつ丁寧に答えたという(沖縄タイムス・Yahoo!ニュース報道)。
体育館では500人の前に立つ「プロレスラー・アジャコング」が、教室では子どもの問いに笑顔で応じる「アジャさん」に変わる。
この二つの顔が、この日の訪問をより印象深くしている。
昼休みが終わった午後には、体育館に特設リングが設けられ、3対3の特別試合も実施された。
デビュー40周年記念興行の直前に実現した沖縄訪問

出典:【アジャコングと飲み会】40周年興行の内容が凄すぎた – ウナギ・サヤカの査定してやるよ
この安謝小学校訪問が行われたのは、重要な日程の2日前だった。
2026年5月16日(土)、アジャコングは豊崎ちゅらSUNビーチ多目的ホール(沖縄県豊見城市)でデビュー40周年記念自主興行「夢の宴 -DREAM FESTIVAL-」を開催する。
avex公式の発表によれば、スペシャルゲストにMAXが出演予定。ライオネス飛鳥と長与千種(クラッシュ・ギャルズ)もスペシャルアンバサダーとして名を連ねる。
チケットはTicketPayによると一般自由席2,000円から最高30,000円(SRSプレミアム席)まで設定されており、学生割引(500〜1,500円)も用意されている。
1986年のデビューから40年という節目に、沖縄で記念興行を開く。その直前のタイミングで「アジャ」という同じ名前の小学校を訪れたことは、偶然ではあるが象徴的なエピソードにも見える。
記念興行の前日前々日を、沖縄の子どもたちと過ごした55歳のプロレスラー。そのことは、来場する観客にとっても記念興行をひと味違う視点で見る手がかりになるかもしれない。
