3919日ぶり。前田健太が11年ぶりのNPB白星

3919日。これ、前田健太投手が日本のマウンドで勝ち星から遠ざかっていた日数です。
2026年6月25日、楽天の前田健太が西武戦(楽天モバイル最強パーク宮城)で7回無失点の好投。楽天移籍後初勝利、そして約11年ぶりのNPB白星を手にしました。
試合は楽天が2-0で勝利。チームは3連勝を飾っています。
前回のNPB勝利は、なんと2015年10月2日の中日戦(マツダスタジアム)。広島時代の白星でした。
そこから約11年。日本のファンが待ち続けた1勝です。
スポーツ報知の報道によると、この日は移籍後7登板目での待望の初勝利。前田は2026年4月で38歳を迎えています。
7回114球無失点、今季最多の力投

この日の投球内容、淡々としているようでかなり凄いんです。
- 7回・114球(今季最多)
- 3安打・無失点
- 6奪三振・無四球
150キロ前後の直球に、スライダーとチェンジアップを織り交ぜる組み立て。好フィールディングも連発し、隙のない投球でした。
ここまで前田は今季6試合に登板して0勝3敗、防御率4.56。なかなか結果に結びつかない日々が続いていました。
7度目の挑戦でようやくつかんだ1勝。重みが違います。
チームはこの後も無失点リレーでつなぎ、2-0の完封勝利を完成させました。
そしてこの白星は、吉井理人監督にとって監督通算200勝目という節目でもありました。前田の復活劇が、指揮官の記録達成と重なった一日です。
どん底からの再起。11年ぶり日本球界復帰の経緯

出典:⚾涙の復活劇!前田健太、11年ぶりの日本勝利にファン感動🔥#前田健太 #楽天イーグルス #プロ野球 #パリーグ #NPB #野球ニュース #マエケン – WEB NEWS JP
前田がここに立つまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。
広島東洋カープに2006〜2015年に在籍し、8年間で97勝。2016年からMLBのロサンゼルス・ドジャースへ移籍し、4年間で47勝を挙げています。
その後は2020年にミネソタ・ツインズ、2024年からデトロイト・タイガースでプレー。
ところがMLB10年目の2025年、投球フォームを崩して結果が出ず、5月にタイガースを自由契約に。カブス傘下、ヤンキース傘下の3A(マイナー)でプレーするも、メジャー登板は叶いませんでした。
Number Webの報道によると、前田はこの時期を「メンタルめちゃくちゃでした」と振り返っています。自由契約、マイナー契約、球速低下という「どん底」を経験していたのです。
そして2025年11月、楽天と契約合意。11年ぶりの日本球界復帰でした。背番号は「18」を継承しています。
楽天との契約は2年・総額4億円(推定)とされています。
お立ち台で「泣きそうだった」その瞬間

出典:【6/25 vs西武】今日は楽天の前田健太が勝利した記念の日 ヒーローインタビューに涙するファン続出 – わしそく【楽天イーグルスまとめ】
ここで、意外と知られていない事実をひとつ。
この日の対戦相手・西武のワイナンス投手は、前年に3Aで前田と同僚だった選手。東京ドームで再会を喜び合っていたという縁がありました。マイナーでの日々が、こんな形でつながっているんですね。
さて、試合後のお立ち台。前田の言葉が印象的でした。
まず「東北楽天ゴールデンイーグルスの前田健太です」と自己紹介し、「よかった〜」と安堵の表情。
デイリースポーツの報道によると、「やっとファンのみなさんの前に立ててうれしく思います」と語る場面では声を詰まらせ、「泣きそうだった」と感情をあらわにしたそうです。
「ここまでまったく貢献できなかったので、勝ちたい。何とかホームで勝ちたい、絶対に勝つという強い気持ちでマウンドに上がった」とも。
試合後はウイニングボールをポケットに入れ、チーム最前列でファンと万歳三唱。記念の「マエケン画伯」デザインTシャツをスタンドに投げ込んだといいます。
38歳、復活の1勝。今季はここからが本当のスタートになりそうです。次の登板も注目です。
